とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

余命半年と言われたら

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突然ですが、 余命半年という診断をされたとします。診断でなくても、例えば予言でもいいのですが、とにかく、自分があと半年しか生きられないと知った時に、何をしたいと思いますか?

 

もし、今している生活を、そのまま続けたいと思うなら、その人は真に充実した人生を、生きているのだそうです。

 

うーん。深い質問です。

 

さしあたって、お金の心配をもうしなくていい、という条件でなら、やっぱり仕事を辞めて、旅行に行きたいかな。私は。

 

でも、旅行に行くと言っても、どこに行きたいのか、とっさには思いつきません。

一度でいいから見てみたい景色とか、そう言えば、無いかも。

たまたま見て、「生きててよかったー」って思うことは、あるだろうけれど、死ぬまえに見ておきたいか、と改まって訊かれたら、わからない。

 

実は、現実に同じような状況に陥った人と、話をしたことがあるのです。

その人は、一人暮らしで、癌の末期と診断されたのでした。

余命半年とまでは言わないけれど、もう手術による根治は望めない、あとは、抗がん剤での治療になるけれど、それもいずれは効かなくなるだろう。ということでした。

 

最初の抗がん剤投与の時の副作用がきつかったし、いざ入院すると家が恋しくて恋しくて、この先、命が伸びたとしても、ずっとこの辛い状況で過ごさなくてはならないのなら、もう治療もしなくていい、と決断して帰宅することにしたとか。

 

家には、ささやかながら世話をしている花壇があって、そこに咲く花を仏前やご主人の眠るお墓に飾るのが、日々の楽しみなんだと。

花が咲いているのを見れば、気持ちも晴れる。

いつまで一人で頑張れるかわからない、今は症状もないけど、いずれ癌が全身に広がれば痛みも出るだろうし、その時がきたら怖いけど、今は、育てている花の世話をしたいの。とお話しされてました。

 ご主人も含め、自分より先にあの世に行った親しい人がたくさんいるから、死ぬのは怖くない。とも話されていました。

 

この質問のことを知った時、その方のことが思い浮かびました。

私は、まだまだ煩悩がありすぎて、あと半年って言われたら、あれもやりたい、これもしてない、と思って逆にパニックになりそう。

 

でもこれから、老活をして行くうちには、その方のように、毎日の生活を大切にして、最期の日まで、このままの生活を続けたい、と思えるような生活をしたいな、と思うのです。