似合う服より着たい服
先月の誕生日、東京に住む妹が、誕生日プレゼントに、カラー診断とファッション診断をしてくれるコースを頼んであげようか、とメールで知らせてくれました。
東京にはそう言うサービスがあるんですね、さすが都会です。
数年前にそのコースを受講して、以前よりもぐっと垢抜けた妹。
何より、服や小物を選ぶときの基準ができて自信がついたよ、と申しておりました。
私も、是非受けたかったのですが、何しろ住んでいるのが九州の南の端っこですから、東京には行くだけで交通費もかかるし、日帰りで気楽に、と言うわけにもいきません。
いつかは受けたいなぁ、と言っているうちに月日が経っておりました。
それが今回、私がちょうど六月に東京方面に行くことになり、時間もあるので会わない?と妹に連絡をしていたところでの、妹からの提案でした。
なんて優しい子。うるうる( ;∀;)
でも、ですね。
すごく嬉しかったのですが、受けるかどうか、ちょっと迷ってしまいました。
なんだか、無駄になるような気がして。
似合う色、と言う点では何しろ姉妹ですから、妹と同じ結果が出ると思うのです。実際、妹が似合うと診断されたカラーチャートの色は、常々、私に似合う色、と思っていた色ばっかりだったし。
妹が、そのカラーチャートに従って購入した後に、私にお下がり(お上がり?)でくれたものは、ちゃんと私にも似合う。
だから、似合う色部門は、せっかく診てもらっても無駄払いになりそうなのです。
もっとも私たち姉妹は、初見では絶対に姉妹と言われないほどに、体型も雰囲気も違いますので、似合うデザインについてはおそらく、妹と違う結果が出る、と予想されます。
妹も「お姉ちゃんが、どう言う服が似合うって言われるか、に興味がある」と言ってましたし。
誰かファッションのプロに、あなたに似合うデザインはこう言ったものです、と客観的に評価してもらえたら、選ぶときに迷いがなくなりそうです。
自分の体型って、一番、客観的に評価するのが難しいと思いますし。
それは、確かにそうなのですが、もし、私に似合うデザインの服を診断してもらったとして、果たして、私がそれを着たいと思うだろうか、とふと思ってしまったのです。
だってね、例えば、身頃のぴったりしたウエストコンシャスのジャケット、タイトなスカート、ストレッチ素材の白シャツ、そう言うものが似合う、と言われたとします。
似合ってくれたらさぞ格好いいであろうアイテムです。
きっと、仕事も出来そうに見えることでしょう。
でもね、ぴったりサイズのジャケットって肩が凝るの。胸とか肩とか、がちむちの体形ですので、ボタンを閉めたら最後、引っ張られて取れるんじゃないかと、着ている間中、動くたびに冷や冷やしてないといけないことでしょう。
そして、たとえストレッチが入っていても、シャツは襟が息苦しい。ついでに言うと、タイトのスカートは歩きにくいのです。
それに、バランスから言って、ペタンコ靴やサンダルは、多分、合わせられないでしょうし。
今はもう、そう言うジャケット類はほとんど手放してしまいました。ヒールのある靴もほとんど履きません。
スカートは言うに及ばずです。
身体に楽なカットソーとパンツスタイルをベースに、寒い時はその上にセーター。首回りには巻物、と言うスタイルで過ごしています。
それで、いいの。
今の職場は、仕事中は支給品の制服があるし、お気楽なパート勤務だから、会食とか行くこともないのでスーツも着なくていいの。
おしゃれはしたいけれど、今更ウエストコンシャスな服とか着て、うっかりお腹のお肉がぽっこりしてるんじゃないか、と四六時中、気にしているのは疲れる。出ているものは出ているものと諦めて、多少出てても目立たない服で過ごしたいのです。
色々考えて、せっかくだけど、断りました。
だって、どんな診断が出ても、私の行動と言う結果が変わらないのなら、大枚を叩いてもらうのは忍びないもの。
まあ今着ている服が、似合う服です、って診断してもらえたら一番良いのでしょうけど、すでに気に入って着ている服なので、別に第三者に、保証してもらわなくてもいいのです。
本当にごめんね。
あと五年若かったら、違った、と思うのだけど。
でも、お買い物は一緒にいく予定です。
久しぶりなので、楽しみです。