6歳のボクが大人になるまで〜を観て
前から気になっていた映画だったので、アマゾンで見てしまいました。
子役たちが、だんだん大きくなっていくのが面白い。
ハリウッド版の「北の国から」みたいな感じかな、と思ったのですが、ちょっと違う。
個人的には、子供達の成長よりも、お母さん役の女優さんの変化がすごくて、そっちに意識がつい。
このお母さん、映画の役の中でも頑張ってます。
大学中退のシングルマザーだったのが、大学に戻って資格をとり、最後は教授になります。
不況になると日本人は貯金を始め、アメリカ人は大学に戻るのだそうですが、学歴が、そのまま仕事や収入に結びつくんですね。
かの国では。
だから頑張って勉強すれば、もっといいポジションに行ける。
そして彼女はキャリアアップや、結婚・離婚のたびに、住むところも環境も、全部変えてしまいます。
日本人は、伊勢神宮の式年遷宮に代表されるように、なんでも新しく作り直してリセットするのが好きだ、とよく言われますが、彼女たちを見ていると、よっぽどアメリカ人の方が、そういう生き方をしているような気もします。
家だって、せっせとDIYして手をかけて愛着もありそうなものなのに、すぐ売って引っ越しちゃうし。
アメリカでは、ローンを組んで買った家の値段が下がって売ったとしても、下がった差額の分まではローンとして抱え込まなくていいので、嫌になったら売ってしまえばローンもそこで消える分、気楽なんですね。
そうして、なんだかんだあって、子供達も大きくなって大学に進学し、家を出てしまうと、このお母さん、最後の家も売ってしまって、小さなアパートに引っ越します。
もう、本当に必要なものにだけ、囲まれて暮らすのだ、と言って。
子供達には「自分の持ち物はそれぞれで整理するように」と言います。
新しいアパートで保管しておいてもらえないの、と訴える子供達に、お母さんは、「私はもう母親は卒業したのよ」と答えます。
もう母親は終わり。
私は、新しい人生を生きるんだからと。
実に清々しい。
私もそうしたい。
独りだったら、してるかも。
いや、我が家もおすねかじり虫二匹、家を出た今、考えてみてもいいかもしれない。
相方のおじさんと別れるとか、そう言うことではなくてですね。
おじさんと二人で暮らすのに、大して広いスペースは要らないわけで、もう少し狭くても、便利の良い、経費もかからないところに引っ越すことを考えても、いいタイミングかもしれない。
と思ったのでした。