とりあえず初めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

凡人のための仕事プレイ事始め〜を読んで

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もうそう遠くないであろう将来の、再就職とか転職の参考になるかな、と思って読んで見ました。

色々な業種について、著者ならではの辛口コメントが載っているのかな、と思ったのですが、主に著者のいる業界についてのお話でした。

 

でも、私の知っている世界とは、まず接点のない業界の話なので、そう言う意味では、参考になりました。

もちろん、ライターという仕事にも興味がありましたし。

 

どこの業界も、傍目で見たらよく見えるものなんだな、と改めて「隣の芝生は緑」なのだと、思いました。

 

著者は

”会社員は、人から怒られないようにするために働くこと、が全ての原動力になっている”

と二十代のある時に気づき、

”サラリーマンの仕事とは「好きでもなんでもないオッサンの出世と名誉と富のために自分の時間を差し出し、働くこと」がまずは求められることを理解した”

”私は好きでもなんでもない上司やクライアントのためにもう時間を使いたくなかった。そして、将来的に私のために若者の貴重な時間を無為に過ごさせるのもイヤになった”

から、会社を辞めてフリーランスになったのだそうです。

 

私の働いている業界も、世間的にはブラック認定されており、確かに転職、離職の多い業界ではありますが、こんな風に思って仕事を辞めたい、と思ったことはなかったな。

どこの業界も、それぞれに切ないものがあるのですね。

 

フリーになった後、著者はライターになり、編集の仕事をはじめ、何冊もの本を出します。

この辺、ちょっと憧れちゃう。

ライターの仕事、と言うと、家にいて毎日、文章を書いたり、読んだりする仕事だと、なんとなく思っていたので。

 

満員電車に乗らなくて済むからいいな。

自分の好きな時間や場所で仕事ができるからいいな。

自分で仕事の時間も内容も決められていいな。

 

午前10時ごろ(つまり、それほど早い時間ではない頃)に、おしゃれなカフェや、綺麗に片付いた居心地の良いお部屋で、美味しいカフェオレをすすりながら、のんびりノートパソコンを開いている私(妄想です)。

なんて、ね。

 

もちろん、現実はそんなに甘くはないだろう、とは思ってたけど、家で出来る仕事なら、年取っても出来るかな、くらいの甘さはあった。

 

でも実際は、全くそんなことはないらしい。

むしろ年をとっていると、自分より年上の人間を、使いっ走り的に使うのは気がひける、と言うだけの理由で、不採用になるらしい。

その上、いきなり知らない業界の、知らない人にインタビューに行かされることもあるらしい。

それも、取材申し込みをしたり、交渉したりは自分の責任で。

そして、あちこちの会社や関係者の思惑で、いいように責任を押し付けられて、自分が関与していないことでも、叱られたり、謝らないといけなくなったりもあるらしい。

 

おまけにライター志望の人はすごく多くて、それで食べていくと言うか、生き残っていくのですらも難しいらしい。

 

著者自身も、5年経っても専門分野を身につけられなかったら、ライターとしてのキャリアを諦めて、恥も外聞もなくまた元の会社員に戻ろう、とまで覚悟していたそうです。

 

厳しい世界なのですね。

全然認識が甘かったです。

経験も人脈もない地方在住のおばさんが、何も考えなしに、やってみたいな、などと能天気に考えて良いようなお仕事では、ありませんでした。

許してください。

私が悪うございました。

 

やっぱり、すぐにできる楽しい仕事なんて、ないのですね。

私の働く業界も、そう楽なものではないけれど、少なくとも長くやってきているだけ、なんとか続けられるだけのスキルはある。

嫌なことがあっても、それなりにやり過ごす図太さもずるさも身についた。

 

だから、もう50代ともなったら、新しい世界に飛び出そう、新しい職を得よう、などと大それたことは思わずに、身の程を知り、今までやってきた業界で、なるべく長く続けられるように、努力したほうがいいのかな、と思いました。

 

終わりの方で、”ライターの仕事は「知り合いが知り合いを紹介する」ことで成り立っている”と言う話は、私の業界にも言えるな、と思いました。

私は今現在、二ヶ所の職場でバイトをしているのですが、どちらも知り合いのツテで得たもの。

今までの仕事も、なんだかんだ言って、紹介してくれる人がいたことで、仕事が繋がってました。

その辺は、どこの業界でも一緒なのだなぁ、と思います。

 

著者は言います、”才能よりも良好な人間関係が作れるか否かが仕事では重要”であると。

”とんでもない才能が求められる仕事などそう滅多にない。ほとんどの仕事は「無難」「信用度」「安心感」が求められるのだ。”

 

 この言葉を肝に命じて、先々、仕事に困らないためにも、今のお仕事を、真面目にちゃんとやることにしようと、思いました。

誰かが、そこを評価してくれて、また次の仕事に繋がっていくのかもしれないですもの。

 

最後に、この本は今から就活をするうちのおすねかじり虫達くらいの若者に読ませた方がいいのかも、と思いました。

会社組織の、身もふたもないことが書いてありますもの。

このくらい、現実的に世の中を見た方が、いいのかもしれません。

でもこれを読んで、就職するのが嫌になったと、いつまでもすねを齧り続けられたら、困るな。