とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

花火大会 in錦江湾

昨日は鹿児島市錦江湾花火大会でした。
ちなみに、鹿児島湾のことを地元では錦江湾と言います。
たまに、テレビやラジオの全国版で「鹿児島湾が〜」と言っているのを聞くと、それ何処???と思ってしまう。

錦江湾の方がマイナーなんですけどね、不思議なものです。


さて今年の花火大会は、ちょっと良いお席にて鑑賞してきました。
港にあるイタリアンレストランのデッキからの見物です。
知り合いのつてでゲット。
その方が、「もう歳だから、今年で最後にしようと思う」と言われるので、せめて最後くらいはご一緒しましょう、ということで。

一人8,000円+消費税のお席です。
レストラン提供のイタリア料理に、ワイン、ビール、カクテルその他の飲み物が無料でついてくるので、法外なお値段というわけではない、と思う。
場所が良いせいか人気が高く、チケットを手に入れるためには人海戦術とかコネとか諸々が必要、なのだそうです。
その知人は、取引先との関係で、いつもまとめて二十人分くらいのチケットを取るとのことで、私たちにも回してくれたのでした。

ありがとうございます。

でも、お察しの通り私は、引きこもり系インドア虫なので、花火に興味はあまりない。
夏の終わりごろに、家の駐車場あたりで、残り物の線香花火をしんみりしていれば、十分楽しい人間です。

ですが相方のおじさんは、こういう派手な花火大会とか大好き。
毎年、行きたがるのですが、ここ何年かは仕事があったりで参加できなかった。

一昨年なんか、桜島が噴火警戒レベルになっちゃいましたし。

それで今回は、もう何日も前から楽しみにしていたようでした。

さて、当日。
花火が打ち上げられるのは、夜の7時半からです。
でも会場近くの交通規制が始まると、路面電車も路線変更になるし、バスもタクシーも乗り入れできなくなる。

近くまでは何かに乗って、あとは歩くとしても、その乗っていく交通機関も早々に混雑が予想されます。

なので、早めに出ようね。

ということで、4時には家を出ることに。
太陽の照り返しによる気温上昇が最大となり、1日で一番暑い時間帯です。
タクシーで行こうよ〜と泣きごとを言って見たものの、張り切るおじさんに引きずられ、電車通りまでの20分を歩く。

普段、丘越えで往復二時間半歩いてますから、歩くのはお茶の子なんですけど、いつもは早朝か夕方ですから、条件が違います。

昼間なので、とにかく暑いの。
日差しが眩しい、痛い、重い。
汗だくになりながら、駅にたどり着く。

やってきた市電には、すでに結構な人数が乗っている。
そして、停車場に留まるたび、増えていく人数。
これだけ人が、天文館に集まるのは久しぶりじゃないでしょうか。
今日だけ、鹿児島市(のごく一部)が梅田や渋谷の交差点みたいに人、人、人、で溢れている。

浴衣姿の女の子が、結構いました。
なかなか、可愛らしい。
一緒に歩くお兄さん達にも浴衣姿がちらほら。
良いですね。

みなさん、浴衣だけど足元はビーチサンダルとか、普通のサンダルとか。
下駄や草履はほとんどいない。
でも、意外と気にならないものです。
街の中心部から花火会場までは少し離れており、どうせ往復かなりの距離を歩かねばなりません。
無理して慣れない下駄や、草履を履くより合理的。
それに、滅多に着ない浴衣のために、わざわざ下駄を誂えるのは勿体無いし、と言う若い子たちの経済観念が伺えて、良いな、と思いました。

久しぶりにたくさんの人を眺めながら、人波に混じって、ゆるゆるとドルフィンポートに向かう。

ここは普段は、観光客向けのお土産店やレストランが設置されている場所です。
3年後の鹿児島国体の時には、取り壊される計画になっているので、ここで花火を見られるのもあと3回とか。

二階に上がる階段にはロープが張られ、デッキ席に行くには階段下で係員に、チケットを渡さねばなりません。
なんとなく、特別な気分。

階段を登って、奥に進むと、さらにまたチェックをされる。
チケットの番号で、席が決まっているのです。

案内係がつく席と、番号だけ受付で告げられて、あとは自分で行ってね席とで、また扱いが違う。

私たちは案内付きでした。
なんかセレブ気分。

奥の見晴らしの良いデッキに、テーブルと椅子がセットされていました。
白いテーブルクロスと、白い椅子がアガサ・クリスティーの小説や映画に出てくる、植民地のホテルみたいで、またまたセレブ感満喫。

食事はさすがにバイキング形式なのですが、レストランで普段提供されているのと、同じクオリティのお料理が取り放題、食べ放題。
飲み物も、係の人に頼めば無料で作ってもらえます。

スペシャル・エクストリーム・コールドとかなんとか名付けられた、ゲームの必殺技みたいなビールと、ノンアルコールビールだけがなぜか有料。
有料といっても一杯200円なので、ここは奮発して、その必殺技ビールをお願いしてしまいました。
こちらは氷で冷やしたグラスに注がれたビールで、確かに冷たい。
同じようなビールが、来る途中の沿道で、プラスチックのコップで500円で売られていましたから、それを考えるとリーズナブルな贅沢と言えましょう。
でも、それでも頼まないのが鹿児島人です。
私たち以外に頼んでる人は見ませんでした。
みなさん、無料のビールを頼んでる。

私たちも、さすがに酔っ払ってしまえば、あとはもう冷たいかどうかはそれほど気にならないので、二杯目からは無料のビールサーバーへ。
そちらも、そこそこ冷えてて美味しゅうございましたよ。

美味しいご飯を、おなかいっぱい詰め込んで、ビールやワインをたらふく飲んで、すっかり出来上がった頃に、花火が始まる。

15,000発だそうです。
なかなかの迫力でした。
でも、花火を写真に撮るのは、難しいですね。
帰って、iphoneの写真を見たら、ほとんど、ぼけぼけの写真ばかりでした。
なので今回の写真は、相方のおじさんから拝借しました。

おじさんときたら、前の晩も飲み会で午前2時まで飲んでいたせいで、いざ始まったら、途中で寝被っている。
あんなに楽しみにしてて、はしゃいでいたくせに。

やれやれ┐(´∀`)┌

こっくりこっくり、舟を漕ぐおじさんを、時々つついて起こしながら、花火を楽しんでまいりました。

帰りは交通規制で、歩行者天国と化した海岸通を久しぶりにおじさんと手を繋いで歩いてしまった。

まあまあ、楽しい夏の一夜でした。

まだまだ暑い日が続きますが、残暑お見舞い申し上げます。