とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

猫なりに考えたこと

実は我が家には猫が二匹います。
いつもブログに載せている写真の猫は5歳(推定)の中年おばさん猫。
もう一匹は13歳(推定)のおばあさん猫。
こちらは、すでに尻尾も二股になって化け猫に近くなっているであろうと思われます。
あまりに猫相が悪く、写真写りが悪いので載せてませんでした。

さて、このばあさん猫が最近ボケてきたらしく、ご飯を食べても食べても忘れる。
食べた直後に空っぽの餌皿の前で、「まだもらってないにゃ」とうるさく鳴くので家人がうっかりやってしまう、こともしばしば。
それだけなら、まあ、ただ太っていくだけのことなのだけれど、困ったことに、高齢で消化機能も衰えてきたせいか、お腹がいっぱいになりすぎると吐くのです。
*食事中の方ごめんなさい<(_ _)>。

吐いた後はスッキリするのか、「また飯くれ〜」と鳴いてうるさい。
餌を食べる、忘れてまた食べる、食べ過ぎて吐く、スッキリしてまた食べる、の無限ループ。

さらに、カリカリ(固形の餌のことです)だけでは、栄養が足りないようでどんどん痩せてきた。
それで、栄養補助食も兼ねて猫缶を食べさせることにしたのだけれど、飼い主としてはカリカリもちゃんと食べてほしい。
というのも、以前母親の家にいた猫は、母親が甘やかして、猫缶や鶏肉を柔らかく煮たものばかり食べさせていた結果、歯がボロボロになってしまい、晩年は歯槽膿漏か何かで、口を開けっぱなしに臭いヨダレを、だらだらとたらしつつ徘徊するという困った事態になって、それはそれは難儀をした、という経験があるから。
それに、猫缶も大量に食べると、やっぱり吐いちゃうんですね。

そんなわけで、猫缶は必要な栄養が摂取できる程度にして、後はおやつも兼ねてカリカリも食べてほしいため、猫缶は朝ごはんの時のみと決めています。
相方のおじさんは、以前、猫缶を食べさせるときに量を間違えたり、私に「猫缶を食べさせた」という事実を告げるのを忘れて二度食べさせてしまったり、という失態を繰り返したため、今は猫缶事業からは完全に手を引いており、猫缶を食べさせるのは私の役割となっています。

朝、寝起きの悪い私が、よたよたと起きて身支度をして、階下に降りてくる頃を見計らって猫は、ギャン鳴きしているわけですが、先に起きてるおじさんは、台所でうるさく鳴く猫が鬱陶しいので、最近、あまり鳴くと外につまみ出すように。

それで私が起きてくると、ガラス窓越しに、呪いをかけてきそうに剣呑な顔付きの猫が待っている。
猫缶を温めて餌皿に入れてから、家に入れてやる。
ガツガツと食べる。
空になる。
ふと我に帰り、「まだもらってない」と、鳴く。
無視する私。
うるさい、とつまみ出すおじさん。
というのが、この間までの風景。

ところが、今朝、ご飯の後なぜかそそくさと外に出ていく猫。
食後の気晴らしに外にでも出たいのかな、と出してやる。
うるさくないから、いいか。
と、すぐに窓ガラス越しに呪いの視線が。
見ると「入れろ〜」と鳴いている。
「今、出せと言ったくせに」とブツブツ言いながら、入れてやる私。
からの餌皿に一直線の猫。
入っていない、と抗議する猫。

その様子を見ていておじさんが、言いました。
「ひょっとして、外に一旦出たら、猫缶もらえると思っているんじゃないか?」

なるほど〜

猫は猫なりに、知恵を絞ったのですな。

朝、つまみ出される。
台所におかあさんがくる。
中に入る。
猫缶もらえる。

という、流れを学習したんですね。
でもね、その学習、肝心なとこが間違ってます。

残念でした。