とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

ブレードランナー ディレクターズカット版

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なんか最近、続編モノ多いなぁと思いませんか。
スターウォーズしかり、インディペンデンスデイしかり。
エイリアンとか猿の惑星は、逆に”そもそもの始まりは”話になってきているけど、これも興行的には続編カテゴリーですよね。

やっぱり一度ヒットした映画は、熱狂的なファンがいるから作りやすいのでしょうね。
ブレードランナーは、それほどヒットはしなかったものの、カルト的な人気で今もファンが多い映画らしいです。
公開された当時は、まだ17歳の田舎の学生でしたから、映画に行くより部活に忙しかった気がする。
だから見たのは多分、金曜洋画劇場とかそういうテレビ放送でだったと思う。

珍しく原作を先に読んでいたので、「え〜原作と全然違うじゃん」と違うところばかり気になって、あまりよく覚えてませんでした。
とはいえ、この度、続編が出たので観に行こうか、という話となり、まずは復習も兼ねてアマゾンプライムで視聴。
ファイナルカット版と、ディレクターズカット版とあるんですね。
どちらも100円なり。

ネットの情報によると、ディレクターズカット版は公開10周年を記念して、ファイナルカット版は25年を記念してそれぞれ編集されたそうな。
それだけ年月が経っても編集版が出る、というあたりよっぽど人気のある映画なのですね。
やるなリドリー・スコット

ciatr.jp

両方見ての感想。
どこが違うか、間違い探しみたいでよくわからない。
ちょっとしたシーンが削られているかいないか、くらいの違いなので、よっぽど好きな人でない限りは、どっちを見ても同じだと思います。
強いていえば、ファイナル版の方が画像が青っぽい、細かいところが綺麗、かな?

最初の面接場面で亀の話が出てくる。
亀は原作「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」で最後のシーンに出てきます。
結構、深いシーンです。
人生って、なんかこんなもんだよね、みたいな。
映画は、原作からずいぶんかけ離れてしまっているから、せめてここで亀起用、だったのでしょうか。
主人公がレイチェルをテストする場面で、彼女が”茹でた犬”に反応を示さずレプリカントだとバレるシーン。
原作では、彼女は月で育ったので”犬”がなんであるかを知らなかったのだ、という解説というか言い訳がつきますが、映画ではそこは省略。
その方がわかりやすいから、かな。

主人公とレイチェルが結ばれた?と思わせるシーンの直後に、”強力ワカモト”のお薬を飲んで、にっこり微笑む女性のCM画像が建物に映し出されるのが、ちょっと笑える。
リドリー・スコットは割と日本好きな人らしいので、日本人にだけ通じるジョークとして入れたのでしょうかね。

最後のクライマックスあたりで、アンドロイドのお姉さんがバク転しながら襲ってくるシーンは覚えてた。
あれはインパクトあったものね。
ラスボス・アンドロイド役の俳優さんがすごくよくて、この映画の評価が高いのは、彼の怪演に寄るところも大きのではないかしらん、と思いました。

ラストシーンは「ええっ、なんか違う?」と違和感があったのだけど、調べたら、ディレクターズカット版もファイナルカット版も、最初の公開版から変えてあるのだそう。

やっぱり。

公開版では、ラストは主人公とレイチェルと手に手を取って逃げてく時に、レイチェルは新型のレプリカントなので、今までのレプリカントに設定されていた寿命4年の縛りがなくて、もっと長生きできるから主人公と末長くお幸せになれました、みたいな説明があったもの。
確かに、万人ウケするハッピーエンドだけど、監督的にはそこはいらないよ、って思ってたんだろうな。

色々忘れていたので、一回見ておいて良かった。
今度公開の2049年版を見ると、細かいところでトリビュートしているシーンがあるのがわかったのも良かったです。