とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

高い塔の男〜第2話

ジュリアナは、バスに乗ってキャノンシティにつきます。
妹のチケットにメモ書きされていたサンライズ・ダイナーというレストランで、12時5分というメッセージを頼りに、妹が接触するはずだった誰かを待ちます。

そんな彼女に近づく、ジョー
彼はドイツ帝国が支配するニューヨークからやってきた、ナチスのスパイです。
ただ、ジョーがジュリアナに近づいたのは、単純にジュリアナが美人だったから、らしい。
まったく男ってやつは。

やがて街に男がやってきます。
それは折り紙を折る男です。
やっぱり折り紙おじさんかい。
リドリー・スコット監督、よっぽど折り紙好きなんやなー。

このおじさん、ジュリアナに聖書のウンチクを教えたり、お金を渡して
聖書を買うように勧めたり。
どこか意味ありげ。
この人がトルゥーディが会うはずだった誰か?
ジュリアナは、思い切って彼とこっそり会う約束をします。

町外れの橋の上で、無事にフィルムを渡すジュリアナ。
ところが男は、トルゥーディが会うはずの誰かではなく、実はSSのエージェントだったのです。
それも、ジョーとはまた違う管轄のエージェントでした。
おっさんに危うく殺されそうになる、ジュリアナ。
とっさの合気道で、逆にダムに投げ飛ばしてしまいます。
そこに、駆けつけたジョー
ジョーに助けられてホテルに戻るジュリアナ。
なんか、いい雰囲気になってます。

一方、その頃フランクはジュリアナの行方を捜す日本の憲兵隊に逮捕され、拷問されます。
妹家族を人質に脅迫もされます。
いよいよ、銃殺されそうになった時、危ういところでトルゥーディのカバンを持った女性(第一話でジュリアナからバスの中で盗んでました)が捕まり、釈放されるフランク。
しかし時遅し、妹ローラとその子供たちはガス室で処刑されてしまっていました。

もともと穏やかで平和な生活を望んでいたフランク。
どちらかというと不甲斐ないほどに、穏便に事を済まそうとして生きてきました。
生き延びるためには、多少のプライドを捨てても良い、とさえ思っていたフランクですが、ついに変わってしまいます。
フランクのように生きたい人の気持ちはわかるような気がします。
憎んだり、悲しんだりって辛いもの。
できれば嫌なことは見ないことにして、目の前の幸せなことや希望だけ見てのほほんと生きていきたいと思うのが普通だと思う。
でも、いくらそうしたくてもいつのまにか自分や自分の周りの人がどんどん追い詰められていったとしたら?
理不尽に拷問されたり、意味もなく殺されてしまったりしたら?
中東で反米活動家や、テロリストが絶えず現れる理由がわかるような気がしました。

そして、ニューヨークでは冷酷非道なスミス大将が意外と家族思いの優しいお父さんぶりを発揮した後で、通勤途中に襲われます。
これは死亡フラグか?
と思わせながらも、格好良く切り抜けるスミス大将。
万事休すという事態で、意を決して姿勢を正し、つかつかと瀕死の部下のそばに歩み寄り、部下の差し出す銃をとって狙撃者を撃つシーンは、いかにも軍人らしくてなかなかにあっぱれ。
格好いいじゃんスミス大将。
というわけで、話はどんどん原作を離れて、複雑怪奇な世界に入っていくのでした。