とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

高い城の男〜第6話

ただいまアマゾンプライムで放映中。
原作とかなりかけ離れた内容ながら、ついつい観てしまう。
舞台は1960年代で、ファッションとか風俗がすごく細かく再現されているのが面白い。

シリーズも第6話となりました。
だいたい真ん中あたりです。

ジョーはスミス大将から「お前は結局、任務に失敗した」と叱責された割には、国家の祝日(戦勝記念日みたいの)のパーティに招かれます。
意外と気に入られているみたいですね。
スミス大将の幸せそうな家族と生活、家庭人としての彼の一面が見られます。
いいパパしてるスミス大将。

スミス大将は義理の母を空港に迎えに行くのに、ジョーを誘います。
結局、義理の母は飛行機が欠航となり、代わりに空港でバイネスを見つけます。
実は彼の名はルドルフ・ヴェゲナー。
スミス大将の旧友でした。
懐かしさから強引に連れ帰るスミス大将。
スミス大将の若き頃のやんちゃ話を披露したりしてすっかり楽しんでいるヴエナー。
二人を見て何かを感じるジョー
でも実は、ヴェゲナーがスパイ行動をしていることは知られており、すべてスミス大将に計画されていたのです。
それでも、旧友を切り捨てられずに悩むスミス大将。
結局、当局に連行されるヴェゲナー。
ジョーが、スミス大将の持っている”イナゴ(高い城の男の作品についている名前)”関連の文書をこっそり見ようとしたところで、番組は次回へ。

ところで、なぜかジュリアナは田上通産大臣にお茶汲み要員として採用されます。
ジュリアナはレジスタンスから渡された名刺の意味”桜 岩猿”は単なる花の名前と三猿のことわざだと知ります。
とはいえ、漢字のところは読めないので、名刺に『言わざる』と『岩猿』の違いはわからない。
だから本当にわかったかは不明。
そもそも、『言わ猿』は日本だと『三猿』だもんね。
このあたりのことは製作者側の単なる間違いなのか、それとも伏線なのか、日本人には逆に謎だったりして。
ジュリアナは、仕事で遅くなりフランクと喧嘩になった時につい、人を殺してしまったことを漏らしてしまいます。
その時、レジスタンスの一人に助けられたことも。
なぜか(男の勘?)助けたレジスタンスが男であることがフランクにバレる。
ついでにイケメンだったことも?
逆上して家を飛び出すフランク。

そして、我らがロバート・チルダン氏は、銃弾を販売した件で木戸警部の捜査を受けます。

そしてフランクの勤める工場に勤務表の確認のための検査が入る。

田上大臣には、バイナス(=ヴェゲナー)についての木戸からの報告。
なんか、ヤバイ雰囲気が続きます。

なんだかんだで、ストレスいっぱいのフランク。
帰宅の遅れたジュリアナと喧嘩して家を飛び出し、ローラの元上司の家に行きます。
その上司は、実はユダヤ教の祭司でした。
ユダヤ教式の祈りで初めて癒されるフランク。

ここで思い出したのは内田樹釈徹宗の対談にあった『死者は正しい形で葬られなければならない』という命題。
この場合の『正しい形』を決めるのは死んだ人ではなく(死んでますから、正しいかどうかなんて言いようがないわけで)死者を弔う生者であるということ。
どれだけ身内が故人の希望に則って『正しい』と思う弔い方をしたとしても、周りが『それってどうなの?』と思ったら、それは正しくないのだという話でした。

アメリカでも、最近NFLでの国旗掲揚の際の選手の行動に対して批判があります。『国旗に対して敬意を示さないのは、国家のために戦死した人に対しての冒涜だ』と言っている人たちがいます。
人をいかに『正しく』葬るか権利を主張しだすと、結局、様々な社会問題や、宗教問題に発展してしまうのかな、と思ったりして。
葬式なんて無宗教でいいの、とか、お墓も自由にしたいの、と言える今の日本社会は、ある意味平和なんだな、と思ったのでした。

そして話は第7話へ。