とりあえず始めてみます老いじたく

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高い城の男〜第8話

アマゾンプライム配信のTVシリーズ
残すところあと3話となりました。
原作から大きく離れていっているとはいえ、未だに、ジュリアナもフランクもサンフランシスコで、まだぐずぐずしている。

高い城の男にはいつ会うんだ?

ジョーは、サンフランシスコでジュリアナと再開しますが、ジュリアナはフランクといるから手が出せない。
てか、君にはちゃんとニューヨークに彼女がいるでしょ。
黒髪美人の彼女リタさんは、スペイン系美人、という原作のヒロイン設定を踏襲しているようで、これは製作者側の原作者へのトリビュートですかね。

唯一の進展といえば、ウェゲナーと田上通商大臣の隠密活動がうまくいった(?)らしいことくらい。
第5話でマイクロフィルムを、無事に科学大臣のポッケに入れてました。
フィルムには、原爆作成の最後の鍵となる数式が入ってました。
この辺りは、米ソのスパイ合戦をベースにしているのでしょうか。
ソ連が原爆を開発したのは、スパイの暗躍によるものなのか、それともソ連の科学者たちの独自の努力によるものなのかは、歴史の謎のままだそうです。
エンターテイメントとしてはスパイ説の方が面白いけど、実際は、原爆が作れると分かれば、あとは技術の問題だっただけ、というのが本当のところみたいです。
スポーツの世界では、新しい技がでると、次のシーズンには他の選手もみんなその技をマスターしているそうですね。
できると分かれば、みんなやり始めるそうです。
同じことが、科学の世界でもあっておかしくはないと思う。
STAP細胞だって日本では否定されたけど、結局は、存在するのがドイツの研究者の論文で発表されたらしいし。
その研究者は、日本でのドタバタはもちろん知らなかったので「あ〜こんなんできるんや〜」で、素直に実験してみて、うまくいかなかった(そこが小保方さんの問題点でしたね)ので、他の条件でやったらできたんだそうです。

しかし、マイクロフィルムを入れたカプセル、凄く小さい。何しろ飲み込めちゃうくらいだから。
ポッケに、そんなゴミみたいのが入ってて、すぐにそれと分かるもんなんだろうか。
科学省大臣が、ポケットの中身をきちんと改める人でよかったよね。
ティッシュとかダンゴムシとか入れたまま、お洗濯しちゃうような人じゃなくてさ。
いや、政府の高官だから付き人がいるのかな。

さて、ジュリアナは母の実家に行き、トルゥーディーの死を告げます。
唯一の生きがいだった娘を失い、愕然とする義父。
その後、ジュリアナはレジスタンスと接触。
ジョーとの間を取り持とうとしますが、うまく行きません。
しかし、新しく見つかったフィルムの売人が殺されます。
横取りしたのは日本のヤクザでした。
お金になると踏んだのですね。
ヤクザは、レジスタンスと憲兵隊と両方に金額を提示。
どちらかに売りつけようとします。
でも、木戸憲兵隊隊長はにべもなく撥ねつけます。
お金が必要になったレジスタンスは、仕方なくジュリアナを通してジョーと接触。
ジョーがお金はたっぷり持っていると言ったからでした。


フランクは、出来上がった贋作をチルダンに見せます。
相変わらず、チルダンの前では強気のフランク。
まんまと梶浦夫妻に高額で売りつけます。
商談がうまくいって、浮き浮きのチルダン。
この調子で儲けようぜ、とフランクに言いますが、追っ手が迫っているフランクは儲けたお金でジュリアナと逃げる予定。
親友エドがバスのチケットを手に入れてくれて、一緒にバスに乗る約束をします。
せめて母親に会ってきたいというジュリアナ。
ところが、母親の家で義父から、レジスタンス仲間とジョーが罠にはめられていることを知り、レジスタンス(というよりジョーに)危険を告げるため、ジョーたちに会いに行きます。
義父としては、ジュリアナが危ない目に遭わないように、と教えた情報だったのに、逆にジュリアナが、飛び込んで行くことに。
良かれと思って余計なお世話的展開。
ヤクザの店で危険を告げるジュリアナ、ジョーと手に手を取って店を逃げ出しますが、出たところでヤクザたちに捕まってしまいます。
やっぱりバスには乗れないな。

ニューヨークではスミス大将が、息子のトーマスを病院に連れて行き、神経性の難病であることを告げられます。
この世界では、難病患者は安楽死させられるのが決まりになっている、らしい。
苦悩するスミス大将。
実はスミス大将のお兄さんも、同じような病気で亡くなっていたのでした。
遺伝性の病気だったのかしら。
これも何かの伏線?
この息子のトーマスくんが、また絵に描いたような優等生なんだよな。

悩む間も無く、ハイドリッヒ上級大将(スミス大将の上司ですかね)がいきなりやってきます。
ハイドリッヒは、原作でも秘密警察のトップみたいです。
政敵をせっせと暗殺してる人物らしい。
アフリカ占領と大虐殺もしたことになっています。
原作ではザイス・インクヴァルト博士という人物がアフリカで、大虐殺をしたことになってますけど。
ハイドリッヒにウェゲナーを引き渡すように要求されます。
ひきわせば、ひどい拷問を受け処刑されるかもしれません。
スミス大将はウェゲナーを助けたくて、自分に協力するよう説得しますが、死を覚悟したウェゲナーに拒否されます。
愛する息子の病気と、ハイドリッヒの突然の来訪、ウェゲナーの処遇、悩みでいっぱいいっぱいな状況なのに、秘書官のコナリーが、ハイドリッヒのコーヒーの好みを知っていたことからハイドリッヒのスパイだった、ということを察するスミス大将。
できる男は違うね〜。

ということで次回へ続く。
ちゃんと最終回までにまとまるんだろうか、この話。