とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

高い城の男〜シーズン2 第三話

ドイツ大使館の医療室で、身体検査を受けるジュリアナ。
純粋のアーリア人だという証明書を持っていないためです。
ていうか、そんなのあるのか?
ジュリアナの世界でも存在しているのは、ドイツ領だけみたいです。

事情聴取の場では、ジョーとの関係をかなりしつこく聞かれます。
みんな、ジュリアナとジョーができていると思っているんですね。
そのほうが、わかりやすいからかな。
全く、大人って。

検査では、ジュリアナは2年前交通事故にあって、骨盤骨折を含む重傷を負っていたことが判明。
骨盤を骨折しているため、妊娠が出来ない身体となっている、と言われます。
そしてドイツ領では建前上、子供を産める健康な人間しか暮らすことができないため、亡命が却下されそうになります。
おまけに、木戸憲兵隊長からレジスタンスの一員として引き渡しを要求されます。

しかし、そこでスミス大将が自分の権限として、ジュリアナの保護を認めてくれます。
ジョーを味方につけるための駒として?
それとも息子の病気のせいで、鬼の目にも涙気分になったから?
なんだかんだで、ドイツ領へ行くことになったジュリアナ。

整備された街並みに驚くジュリアナ。
原作でもテレビシリーズでも、ドイツの方が経済的にも軍事的にも日本を上回っている。
イタリアはどこかに追いやられてます。
ディックの原作でもヘタリア扱いでしたっけ。
ひどいな( ̄_ ̄|||)

それにアジア人には、整備されたまちづくりはできないとでも???
ごちゃごちゃした無秩序な街並みや、訳のわかんない利権とか複雑な人脈とか、欧米のアジアに対するイメージってそんなもんなんでしょうかね。
日本や中国をはじめとするアジア諸国がそんな感じなのは、欧米に一方的に、植民地化されてたせい&戦争で破壊されたせいもあるんだけど、と思ってしまうのは私だけでしょうか。

レジスタンスから逃れるために、新しい身分をもらい、生活資金の援助も受けるジュリアナ。
スミス大将のヘレンが、優しく面倒を見てくれます。
ここではみんなが助け合うのよ。
と、優しく微笑むヘレン。
アパートには鍵すらありません。
皆、信頼しあっているから、と言わんばかり。
建前が優先されていた、かつての共産主義国を思わせます。
なんか落ち着かなくて、部屋の隅っこで子供みたいにうずくまっているジュリアナ。
中西部に単身乗り込んだ頃と比べて、やけに気弱です。
サンフランシスコの映像が、よっぽどショックだった?
気を取り直して、髪を切り、化粧をして着替えるジュリアナ。
そうだよ、女は髪型を変えて、気持ちを切り替えるのさ。

田上通商大臣は、原爆開発のための濃縮ウランを市民の乗る公共交通機関に紛れ込ませて運ぶ(そしたら、乗り合わせた市民は被爆してしまいます)、という小野田将軍の計画に必死で抵抗しますが、厳しい立場。
ついには、屈してしまいます。

ジョーはベルリンで、下にも置かぬ扱いを受けますが、どうにも落ち着かない。
ニコル・ドーマーという美人が現れて、いい感じになります。
全く、ジョーってば。

スミス大将は、トーマスを診察した医師に、これ以上は当局に報告を伸ばすことはできない、と通告され、思い切って息子トーマスを誘ってドライブに行きますが、どうしても息子に手を下すことができません。
代わりに、医師を暗殺してしまうスミス大将。
どーすんだ、この先??


さて、サンフランシスコでは。
そうでした、フランク君を忘れていました。

フランクはジュリアナに捨てられたと思っています。
だってジュリアナが亡命直前にフランクに当てて残した手紙は、要領を得ない内容で(まあ、急いでたしね。ジュリアナに文才があるとは思えないし)おまけに、最後の目撃情報ではジョーと一緒だったしで、そりゃあ勘違いもしちゃいますよ。

無事救い出したエドと一緒に、アメリカの歴史的遺物(これに日本人コレクターは大枚をはたくらしい)の贋作を始めるフランク。
そこにレジスタンスが接触してきます。
最初は拒否るフランクでしたが、結局参加してしまうことに。
どさくさに紛れて、憲兵の一人を銃殺してしまうフランク。
ついに一線超えちゃいました。

ジュリアナはジョーを頼ってアパートに行きますが、ジョーはベルリンに行っていて留守。
そこに帰ってきたリタ。
一目でジュリアナを見抜いたリタ。
女の戦い、ですな。
ここだけで、ドロドロな昼ドラができそう。

最後は、ストレスでいっぱいの田上通商大臣がオフィスで瞑想をしているシーン。
秘書官の琴道が気づくと、姿が消えています。
あれ、またこっちの世界に来ちゃった?

それはとにかく、田上通商大臣のオフィスのインテリアがまた、すごく素敵なんですよね。
ランプとかの調度品のセンスが良くて。
日本側の什器とかインテリア関係は、けっこう力入れて個性を出している感じです。
チルダン氏のお店もいい感じ。
一方で、ドイツ側のインテリアは、割とありきたりな感じです。
ま、ヨーロッパ文化同士なので、ドイツはかえって特徴が出せないのかもしれないけど。