とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

高い城の男〜シーズン2 第六話

こっちの世界のジュリアナは田上大臣の義理の娘で、息子と一緒にやっぱり原爆反対の活動をしていました。
田上大臣の自宅で、生き生きと仲間と反対デモのための看板作りや準備をしているジュリアナ。
息子から「いつも占いに頼ってばかりで行動に責任を持たない」と責められ「自分の行動に責任を持つ」と言い返す田上通商大臣。
どうも、こっちの世界でも易に凝ってるみたいですね、田上通商大臣。


ニューヨークのジュリアナが、ディクソンを見つけたからサンフランシスコに原爆は落ちないで済むのか、と思ったら、自体はそう簡単ではないよう。
逆にレジスタンスのために、スミス家に取り入り、親しくなるように言われます。
スミス大将の妻ヘレンはナチス社交界の女王的存在でした。
スミス大将の出世の陰には、ヘレンの助力があったようです。
ヘレンに気に入られれば、他の将校たちの妻とも親しくなれます。
レジスタンスはそれを狙っているのでした。
仕方なく、ヘレンの家に行くジュリアナ。
ヘレンも、スミス大将から言い含められていたせいか、ジュリアナを招き入れます。
ブリッジの会で、妻たちの優生思想や、ユダヤ人差別についての会話にショックを受けるジュリアナ。

しかし、広報担当官の妻ルーシーと友人になります。
ルーシーは、ちょっと口の軽いセレブ妻。
彼女の夫は、国民を啓蒙するため番組制作をしているのでした。
ルーシーがブリッジの会で、ジュリアナの服を汚してしまい、そのお詫びとして、ルーシーに誘われて二人はお買い物に。
素敵な服を買うシーンは、原作でもありましたっけ。
ルーシーはなかなか子供ができないことを、打ち明けます。
子供ができないと夫の出世にも関わる。
一見幸せなドイツ帝国にも、暗い一面があるのでした。
ジュリアナは、日本の金継ぎ工芸の話をして、瑕疵があるものでも美しくなれるのだと言います。

ジョーは、いまだにベルリンに。
ホイスマン家で、古参の女中さんから大事にされています。
ジョーの顔を見て「ハイルヒットラー」とつぶやく女中さん。
やっぱりヒットラーの胤?
ニコールがやって来ます。
実は、ニコールも施設の子供でした。
でも、胤は違うのよ、というニコール。
特殊な条件で、作られた子供、ということらしい。
浦沢直樹の『モンスター』を思い出しました。
ジョーは、ニコールに連れられて、エリートたちの集まりに行きます。
見るからに、遺伝子に恵まれた風に容姿端麗な若者たちがたくさんいます。
そこで、”地中海を干拓する計画”が言及されます。
原作で、ちょこっと触れられてましたっけ。
集まりでは、若者たちが薬をやっていました。
薬の影響下でジュリアナの姿を見るジョー
「私たちは、風に舞う埃に過ぎない。生も死も違いは大してない。それこそが美なのよ」
とやたらと虚無的なことを言うニコール。
そういえば、ジョーはジュリアナは死んだと思っているのでしたね。

トーマスは、青年隊に選ばれてドイツ思想の啓蒙活動に、南米に行くことになります。
大変名誉なことでしたが、ヘレンは心配します。
しかし、それはスミス大将の計画でした。
南米に行く途中で、レジスタンスに誘拐されたと見せかけて、南米に逃がし、余生を過ごさせることにしたのです。


一方、燃やされた高い城の男が隠れていた納屋。
まずはヤクザがやって来ます。
そして、憲兵隊。

最後、こっちの世界では、人々が緊張の面持ちでケネディの演説を聞いています。

スミス夫妻は、今後の困難な経過を予想して緊張しています。

ジュリアナとディクソンはトルゥーディーの思い出に浸っています。

ジョーは難しい表情で、ホイスマン家で用意されたスーツに着替え、ナチスの腕章を身につけています。

一人、トーマスだけが無邪気に、希望に満ちて南アメリカの地図を見ています。

原作では、南米は日本が開発することになっていたと思うのだけど、ドイツに押され気味なのかな。