とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

高い城の男〜シーズン2 第七話

タルムード(?)を読んでいるフランクのシーンから話が始まります。
フランクって、ヘブライ語なんて読めたの?
読んでやっている相手は、甥と姪、そしてローラ。
実は夢だったのでした。
何かの暗示?

緊張の面持ちのヘレンとスミス大将。
正装して何処かにお出かけです。
アドラー医師の葬儀でした。
友人代表として、自分が殺した医師の追悼を述べるスミス大将。
なかなか響くスピーチをしてます。
コロンボ刑事的展開です。

一方サンフランシスコでは、なぜか若い白人の女の子(そう言うお仕事の人らしい)に振袖着せているチルダン氏。
でもって、日本語を教えて言わせている。
かなり変態っぽい展開です。

ところで、”日本女性”の俗語らしき言葉で”ポン”って聞こえる単語が、ちょくちょく出てくる。
Japonのponからきてるんでしょうか、それともニッポンのポンから?
日本語でも、パシリとか、ポン引きとか相手を下に見るような表現の単語にはP音が入っているような気がする。
そういえば、香港映画か何かを見ていて、チンピラのことをチャコロって言ってた記憶が。
こう言う語感は、万国共通なんでしょうね。

”ひと仕事”終えて帰る彼女。
ちょうどそこに行きあって、事情を悟りニヤニヤしているエド
結局、贋作づくりはエドがほとんどやったみたいですね。
おまけにチルダンが逃しかけた顧客に、それらしい作り話をしてうまいこと売りつけてます。
エドの隠された才能が、開花。

レジスタンスは、フランクが盗んだ爆薬を使って、小野田将軍暗殺を企てていました。
計画に乗るフランク。

日本の妻から、電話が来ている木戸。
家族の様子を聞く、パパしている木戸くん。
木戸さんの故郷は、郡山でした。
福島県にある市ですね。
原発事故のあった。
意味深な地名です。
鹿児島にも、郡山町ってあるけど。
木戸さん、どう聞いても鹿児島弁じゃないしな。
ここはやっぱり福島の郡山でしょう。
そこに部下の吉田が、ヤクザの岡村とナチスのつながりをつかんだと報告に来ます。


ところで俳優さんたち、それはそれは頑張ってはいますが、どうも日本語のセリフには聞いてて辛いものがある。
長い会話になると、かなり苦しい。
別の意味で字幕が欲しい。
日本語のセリフを聞き取るために、わざわざそのシーンだけ吹き替え版を見ると言う、なんとも不条理な現象。

そしてサンフランシスコ。
港で、将軍の到着を待つサラとフランク。
暗殺の下見ですね。

なぜか、中華まんを売ってます。
ここは是非とも、焼き芋売ってて欲しかったな。
でなきゃ、みたらし団子とか、ラーメンとか、おでんとか。

将軍一行がやって来ます。

公用車に書かれた愛国の国の字が國だったりと、芸が細かい。
美術さんは、よっぽど日本通なんだろうな。
だったらなおさら、サラとフランクが屋台で売るのは焼き芋にしようよ。
焼き芋の屋台に『九里よりうまい十三里』なんて幟立ててたら、もうひれ伏しちゃうよ。


そこで、放射線のバッジを見てしまうフランク。
原爆製造に気がつきます。
って、放射線のバッチくらいで??
同じことをレジスタンスも言ってます。
とにかく、今の段階でドイツが日本の原爆製造に気が付いたら、サンフランシスコに原爆投下されてしまう。かもしれない。
フランクは一計を案じます。

支払いのため、ヤクザの元へ行くチルダンとエド
折しもそこに、木戸もやって来ます。
ヤクザたちに、訳も分からずどこかの小部屋に幽閉されるエドとチルダン。
お互いに、相手の礼儀作法が間違っていたせいだ、と言い合います。
ここはコントの場面だね。

木戸は、ヤクザとナチスが繋がっていた、と言う証拠を持ってきたのでした。
てか、見せているのは焦げたフィルムだけなんだけど、それでいいのか?

サクッとボスを射殺し、そこにいた人間を逮捕します。
幸い、閉じ込められていたエドとフランクを見つけたのは、吉田でした。
危ういところで、逃がしてもらう二人。

あとで、小野田将軍から独断で行動したことを、叱責される木戸。


葬儀の式では、トーマスに欠伸発作がでます。
ヘレンとスミス大将は、時間があまりないことを悟ります。
たまたま居合わせたジュリアナは、事情を察しますが、ヘレンのごまかしに乗ります。

アドラーの妻、アリスは夫の死に疑いを持っていました。
司法解剖の依頼を、スミス大将にするアリス。
うーん、皮肉な展開だ。

商談を上手く運び、危険な場面を切り抜けたことで親しくなるエドとチルダン。
ヤクザの死を祝って、お祝いしています。
二人が吸っているマリファナ・タバコは”微笑みの国”。
このタバコは原作に出てましたね。

最後、スミス大将にベルリンから電話が入ります。
ヒットラーが倒れたのです。
原作でもヒットラーじゃないけど、総統が倒れてました。
これから、誰がトップになるかでベルリンでは大騒ぎになるでしょう。

と言うことで、次に続く。

今シーズンも謎も、各話も回収されないんだろうか。
ちょっとはすっきりしたい。

ストーリーの流れとは関係ないけど、エドが幼い頃、戦時中に毒ガスを浴びたせいで、病弱なことがほのめかされてます。
だからヒョロヒョロの俳優さんなのか。
そして、ドイツだったら治療の方法がないと言う理由で、安楽死の可能性があったと言うことも。
こう言う、細かいところがよくできた脚本だと思います。

他にも、サラが、戦時中収容所に入れられていた、と言う話。
トーマスは、別の回でしたが、先住民に対するアメリカ政府の政策について触れていました。
アメリカだって、全く平等で平和主義だったのではなかったことを、ちゃんと示しているところも、このドラマの評価が高いところなのかな。