とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

スターウォーズ 最後のジェダイ〜観てきました!!


いよいよエピソード8です。
早速、観て参りました。
前回から待つこと2年、SWの世界はどうなったのでしょう?

しっかりネタバレしまくってますので、今から観に行きたい方はご注意、です。








公開二日目だというのに、相変わらずの客入りが、逆に安心感の天文館パラダイス。
流石に真ん中の一番良い席は、オタク度全開といった風情のおじさんに占拠されており、そのちょっと上あたりの席で鑑賞して参りました。

オープニングで、いきなりバン!!と来る大音響に、毎回びっくりしてしまうので、今回こそは、と身構えていたら、以外と静かめの音で、ちょっと拍子抜け。
しょっぱなからフェイントを、かまされてしまいます。

ついで、お約束のストーリー説明ロール。
これがないとSWじゃないよね。

そして、始まる戦闘シーン。
ここはやっぱり前座のポー・ダメロンくんが、やらかしてくれます。
このラテン系色男は、やっぱりハリソン・フォード的立ち位置?
将軍役のレイア姫はすっかりの貫禄で、めちゃくちゃ合ってる。
この人この役のために生まれてきたんじゃないか、というくらいのハマりっぷり。

ここで、アジア系の丸顔ぽっちゃりな女優さんがちょこっと出てきます。
中国とか韓国系の可愛いお人形さんみたいな感じとはちょっと違う。
彼女は、しかし、敵の旗艦を爆破するための爆弾を投下しつつ一緒に爆死してしまいます。
ここのシーンは、ちょっとSW外伝ローグ・ワンを彷彿とさせる。
泣かせます。

そして、敵艦を見事撃破して英雄気取りのポー・ダメロンに、ダメ出ししてるレイア姫(はいダジャレですけど、何か?)。
姫の心配通り、レジスタンス軍は逆襲されて絶体絶命に。
その最中、前作で大怪我をして昏睡状態だったフィンが目覚めます。

今までの事情を説明してもらいつつ、レイの出立を知らされるフィン。
レイは、辺境の星にルーク・スカイウォーカーを探しに行ってましたね。

レイがレジスタンスと合流できるようにと、ビーコンをお互い持っていることを知ったフィンは、今の絶望的な状況のレジスタンスのもとに『レイが戻ってきたら、危ないやん』ということで(本当か?)こっそり一人ビーコンとともにレジスタンスを脱走しようと図ります。
この人、毎回、ヤバイ状況から逃げようとしている。
そういうところが、人間らしい。

ところがそこに居合わせたのが、整備員ローズ。
ローズに脱走を見破られ、まんまとお縄に。
このローズちゃん、オープニングで爆死したペイジによく似ている。
ちょっと前の場面で、二人は姉妹だったことがさりげなく示されていますし、てっきり一人二役かと思ったら、違いました。

この女優さん、どうも濱田岳というかドコモの三太郎で濱田岳演じる金太郎に、似ている。
お笑い担当キャラ?
いいえ、違いました。

ローズは真面目で、一途な女の子。
時代が違ってたら、ちょっとどんくさいけど憎めない女子高校生、でもやってたんじゃないかな〜という感じが、すごいする子です。

アジア資本をあてにしたアジア系俳優の起用は、ハリウッド映画では常套手段ですしね。
今回、いかにもな小顔でスタイル抜群のアイドル系女優さんじゃなくて、彼女みたいな平たい顔族系ぽっちゃり五頭身の女優さんを起用したのは、すごく賛否両論別れるんじゃないか、と思うけど、私は有り、だと思いました。
おかげで、SWの世界にいい意味で現実感が加味されている気がします。
単に欧米の人は、こういう容姿のアジア人の女の子の方が好きだ、というのが理由、かもしれないけど。
グリーのティナ役の女優さんも、割とぽっちゃりしてたし。
日本人も欧米に行くと、こけしみたいな容貌の女の子の方がモテるそうですし。

フィンは、レジスタンス軍がいくら逃げてもファーストオーダーに見つかってしまう理由が、すぐにわかります。
だって、もともとファーストオーダーで清掃係やってましたもの。
そして、どうすれば追跡装置を止められるか、ローズが方法を思いつきます。
そこは、元清掃係と現役整備員。
現場の知恵ってやつですね。

今回のSWシリーズはこんな風に、かっこいいパイロットとか万能のジェダイだけじゃなくて、彼らを支える下働きの人たちが、その知識や地位ゆえに活躍する、という設定が、すごく良い、と思う。

降格されて腐っているダメロンがそこに加わり、三人で挽回の作戦を立てます。

しかし折り悪く、指揮官のレイア姫はカイロ・レン率いるレン騎士団に襲われて、生死の境をさまよっていました。
この時、父と違って必殺の一撃を下せなかったのは、やっぱり母だから?
ここは、カイロ・レンの迷いを表現しているシーンとしても重要だ、と思います。

瀕死のレイアに代わって代理指揮官になったホルド提督は、やたら弱腰で、やる気あるんかい、という風情。

到底、許可してもらえそうにない、と三人は勝手に行動することにします。
もともと、反逆している人たちですから、大勢に逆らうのはお手の物?

ところで、レジスタンス軍を追跡してくるトラッカー(文字通りですね)をシャットアウトするためには、敵の船に乗り込まねばならず(乗り込んでしまえば、場所はフィンが知っているし、止め方はローズが知っている)、そのためには、刻々と変わるセキュリティコードを破らねばならず、そのためにはもぐりのハッカーを雇わねばならず、というわけで、ローズとフィンはカジノで栄えるカントニカ星に向かいます。

レジスタンス軍が、燃料切れで追いつかれるまでにあと十何時間、とか言っている割に、のんびりしたペース。
星によって時間単位が違うからいい、のか?

案の定、カントニカ星でもすったもんだあって、二人は目的のハッカーの代わりにD.J.という怪しげなハッカーと一緒になります。
D.J.役はあの、ベニトロ、じゃなくてベニチオ・デル・トロ
一癖ありそうな役を、楽しそうにやってます。
この人、多分、次のエピソードにも出てくるんだろうな、という形で、退場します。

カントニカ星のカジノの場面は、SWお約束のクリーチャーお披露目コーナー。
ほんのワンカットのために、これでもか、と創意工夫を凝らしたクリーチャーが出てきます。
ここは、美術さんの腕の見せ所、だよな。
あとで、DVD買ったら(買うに決まってるので)じっくり観る事にして、今は早くストーリーの展開が知りたい。
思ったよりここの場面が長いので、こういう”水戸黄門的お約束シーン”というのも、如何なものか、と勝手なことを考え出す。
美術さんごめんなさい。

なんだかんだで、コードハッカーD.J.に出会い、カントニカ星を脱出し、戦場に向かうフィンとローズ。

そういえば、レイは?
忘れてました。
レイは、ちゃんとルーク・スカイウォーカーに会ってました。
でも、ジェダイをやめてすっかり引きこもりのルーク。
なかなか修行もしてくれません。
てか、レイはすごい能力の持ち主らしく、修行は最初の座禅だけでおしまい。
『これほどの能力を持つ原石はカイロ・レン以来だ、恐ろしい』とかなんとか言われて、免許皆伝(?)。

エピソード5で、あれだけルークが苦労していた、もの持ち上げ術も、ラストの方で、坑道に閉じ込められたポーたちを助けるために、「ええと、岩をどけたらいいのよね」的な独り言を言って、サクッと浮かしてます。

ミレニアム・ファルコンに乗って、さっさと戦場へ向かいます。

レイとルークの場面はアイルランドの離島で撮影されたそうで、いまは聖地巡礼の観光地となっているらしい。
前の週の『世界不思議発見』で特集されてましたっけ。
厳しくも美しい風景のところでした。
SWの世界観にぴったり。

さてさて、そんなこんな(めっちゃ省略してますけど)で、カイロ・レン率いる旗艦に乗り込むレイ、フィンとローズ、D.J.。
あ、あとすっかり忘れてましたがBB-8。
R2-D2もちょこっとだけど、出て来ます。
ルークに懐かしのシーンを見せたりして、なかなかのやり手です。

そう言えば、かつての行け行け冒険野郎が、手痛い失敗ですっかり後ろ向き人間になってしまっていたり、跳ねっ返りのお嬢様が、すっかり苦労人になっていたり、そういう人間の変化、というのもちゃんと描いていますね。
本当に原作が好きな監督さん、なんだろうな。

さて、カイロ・レンに連行されてスノークの面前に出るレイ。
レイは、ルークのところにいる間、というか、その前も、時々時空を超えてカイロ・レンと交信していたのでした。
なんか、そういう能力が二人にはあるらしい。

お互い心が通じるだけに、
カイロ・レンを説得できると思っているレイ。
レイを仲間にできると思っているカイロ・レン。

今回も、カイロ・レンくんは場面は少ないものの、切れてエレベータをボコボコにしたり、苦悩したりと、複雑な表情を見せてくれます。
根は真面目で、悪いやつじゃないんだけど、真面目すぎて変な方向に行っちゃった、感がひしひしと伝わります。

葛藤の末、スノークをも裏切るカイロ・レン。
でも、彼は彼の理想とする世界を作るためレイと組もうとします。
それには、賛同できないレイ。
二人がスノークや衛兵と戦って、その後はお互いに戦っているころ、フィンとローズはD.J.に裏切られて処刑されそうになっており、レジスタンスは逃亡作戦がバレて(どこでどうやってバレた?)どんどん、仲間が爆撃されて減っていっており、みんな揃って絶体絶命、の状況で、のらりくらりとよく立ち位置のわからんかった、ホルド提督が我が身を犠牲にして状況を一転させます。

レジスタンスの戦艦を、空間ジャンプさせてファーストオーダーの旗艦に突っ込んだんですね。
こういう、神風特攻隊的というか911的戦法は如何なものか、と思うけど、やっぱりインパクトはある。

大破する旗艦。
全ての音を消して、モノクロで映し出されるこの場面は、すごく印象的。
本作、一番の見どころ、だと思う。

どさくさに紛れて逃げるフィンとローズ、とBB−8。
BB−8は今回も、戦闘ロボットを乗っ取ったり、D.J.を雇ったり(どうやった?)と大活躍です。
レイも、ミレニアム・ファルコンと共に脱出。
もちろん、カイロ・レンほか主要キャラもちゃんと脱出。
ここで、前作のファズマが出てきます。
前作でもちょこっと出てきた、一人だけやけにスタイル抜群のトルゥーパー。彼女は世のおっさん向けサービスキャラ、だな。
残念ながら、ここで退場、ですが。

これで、終わり〜。
と思いたくなるほど、各要素てんこ盛りで濃密なクライマックス。

でも、でも、ここで終わり。
じゃ、ないんですね。

かろうじて生き残ったレジスタンスの残党は、鉱業惑星クレイトに逃げ込みます。
彼らを全滅させる気満々のカイロ・レン。
今や、スノークも倒して最高権力者となった彼は、もうお母さんと言えども容赦はしない、覚悟です。

迎え撃とうとするレジスタンス。
この、クレイト星の表面真っ白で、そこに真っ赤な地表が浮き上がる映像は本当に綺麗。
氷でできた狐みたいな生き物も、なかなかに神秘的で可愛い。
可愛いと言えば、オクドー星でチューバッカがペットにする小鳥も、アングリーバードみたいで、なかなかに可愛い。

ここでの戦闘で、今まで突っ走り専門だったポーが、成長ぶりを見せます。
フィンはローズに命を救われ、ローズは『これが、本当に勝つということ。戦うのではなく、愛する人を救うことが本当の勝ちなのよ』とこれまた泣かせることを言って、フィンにキスすると、そのままがくっ。
なんと、死ぬのか?ここで?
濱田岳(演ずる金太郎)にそっくりなローズが、だんだん、可愛く見えてきてたんだけど、、、。

やっぱり絶体絶命のレジスタンス。
ここで、ルークが降臨します。
どこから?どうやって来た?
というツッコミは、置いておいて。
(そう言えば、最初の方でオクドー星の海の中に、宇宙船が一艘沈んでましたっけ)

最後の決戦にやって来たルーク。
受けて立つカイロ・レン。
カイロ・レンは実はルークに見限られたことがきっかけで、大きくスノーク側に寄ったのでした。
ルークがカイロ・レンと戦っている間に、坑道を抜けて脱出するレジスタンス。
彼らを救い出すレイ。
とうとう、ミレニアム・ファルコンに全員が乗船できるくらいに減ってしまってました。
最初、400人ってレイア姫が言ってたような気がするんだけど。

死んだの?と思われた濱田岳(演じる金太郎)ことローズもちゃんと生きていました。
眠り続けるローズにそっと掛物をかけるフィン、とその二人を複雑な表情で見つめるレイ。
この先、三角関係でも起こるんか?と思わせるシーンです。

ルークは実は、本体はオクドー星にいて、精神像(?)だけを送って来ていたのでした。
だから、いくら攻撃しても歯が立たない。
ルーク相手に熱くなっているうちに、まんまとレジスタンスに逃げられてしまうカイロ・レン。
しかし、この戦い&映像送信で力を使い果たしたルークは、そのまま命を終えたのでした。

ということで、エピソード9へ。

おっと、その前に。
カントニカ星で奴隷扱いされている子供達が、レジスタンスの戦いの様子を、言い伝え合っています。
SNSかなんかで、動画配信してたのだろうか。
作業監督に怒鳴られ、仕事に戻りながら星空を見上げる少年の指には、レジスタンスの指輪が。
こうしてレジスタンスは、世代を超えて世界に存続し続けるのでした。
という終わり。

でも、これってファーストオーダー側からしたら、テロリストの発生。
旗艦に突っ込むのだって、味方から見たら英雄的自己犠牲だけど、敵から見たら自爆テロ
物事は表裏一体なのですな。


最後のテロップに、レイア姫ことキャシー・フィッシャーさんへの追悼が述べられてました。
映画では、最後まで生き残ってたのにね。
この先の展開はどうなるのでしょう?


また2年、楽しみに待たなきゃ。