とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

スターウォーズ エピソード4:新たなる希望

このほど公開のスターウォーズ:エピソード8 最後のジェダイ
観てまいりました。
その流れで、復習も兼ねてエピソード5を観たらば、やっぱり最初のエピソード4も観たくなって、観なおしました。


子供の頃、映画館といえば本当に場末にあって、綺麗とは言いがたく、ちょっと怪しげなおじさんとかもいて、子供達だけで行くところなんかじゃなかったし、親とでもそう頻繁に、行くところじゃなかった気がします。
気安く行ける金額でもなかったし。

そんな時代、エピソード4は、なぜか父が連れて行ってくれた最初の映画でした。
ある日突然、「出かけるぞ」と言われて、妹共々連れていかれたんだったけか。
母はその時、仕事か何かで不在でした。

父が連れて行ってくれた映画は、ほかに、アンジェイ・ワイダの『大理石の男』とコッポラの『地獄の黙示録』。
このラインナップで、スターウォーズです。

なんで、スターウォーズだったんだろう。
教育熱心なところのあった父でしたから、何かしら娘達の勉強になる、と思ったのでしょうか。
先日、ふと思って母に言ったら、母は「自分が観たかっただけじゃない」とあっさり。
そ、そうだったのね、パパ。

相方のおじさんは、いとこのお兄さん達が連れて行ってくれたそう。

ともあれ、初めて観た映画がスターウォーズでしたからね、衝撃は半端なかったですよ。

相方のおじさんも、私と感想は同じ。

めっちゃ、凄かった。

本当に、インパクトがありましたね。
東の端っこ小さな島国に住む子供にとっては。

当時は、模型作って撮影してたんですよね。
影技術に日本の技術が採用されてたってのも、すごく誇らしかったっけ。

この歳になって見返して、まず思うことは、英語の聞き取り力、ちっとも上がってないな〜ということ。
何度も見てますし、有名なセリフはあちこちで引用されてますし。
でも、早口のセリフはやっぱり字幕がないと、厳しい。
う〜む。

さて、みなさんご存知エピソード4。
ジョージ・ルーカスは最初6章からなる、めちゃくちゃ長いストーリーを構想していたそうですが、脚本を読んだ制作会社のスタッフから、長すぎるから、短くしろ、と言われたそう。
そもそも、エピソード1から始めたら、話が長すぎて最後までついてこれる観客はいないよ、と。
それで、一番収益が見込めるクライマックス部分から作ることにした、のだそう。
だからエピソード4からなんですね。

そのせいか、映画ではあまりドロイドだとかトルゥーパーとか映画の世界を取り巻くいろいろなキャラクターについての説明がない。
ついでに、主要登場人物同士の複雑な関係も。

その説明なさが、逆に新鮮でよかったみたいですね。
ガンダムシリーズも、ロボットを操縦するパイロットが、いちいち繰り出す攻撃技を叫ばないところが良かった、のと一緒かな。
撮影も、当時としては画期的だったそう。
今見ても、十分、楽しめます。

貧しいけれど、穏やかな辺境で暮らす青年ルーク。
彼は大学に行きたがっていますが、養い親である叔父夫婦は貧しくて、彼を進学させる余裕がない。
いつかは田舎を出たい、と思いながら年老いて行く。
それが、彼の運命。
と思われる出だし。

この時の、マーク・ハミルは本当に若くてハンサムです。
今の老化ぶりが、逆に厳しい人生を思わせていい感じ。

レイア姫役のキャシー・フィッシャーが一番老けて見えるけど、実は一番若くて19歳だったそう。

ともあれ、ルークはジャンク屋から買い入れた、作業用ロボットR2-D2が脱走(レイア姫から託されたメッセージをオビワンに伝えるため逃げ出したのでした)したのを探しに出て、賊に襲われます。
そして、出会ったオビワン。
彼はベン・ケノービという名の偏屈な老人だと思われていました。

さて、オビワンに届けられたレイア姫からのメッセージが始まりとなって、ルークはオビワン達と旅に出ます。

旅に出る前に、叔父さんとこの収穫を手伝わなくちゃ、とかなんとか行って、ごねるルーク。
ここは英雄奇譚の始まりにおけるお約束だそうですね。
この後も、いろいろな作品で使われています。

どのみち、叔父夫婦はすでに帝国の兵によって殺害されていました。
このあたりの描写とか、あとで出てくるオルデラン星の消滅とか、えらいあっさり片付けられてます。
この辺も神話っぽい。
単に、編集上の事情?

反乱軍の指導者であるレイア姫を捕獲した帝国軍が、姫の託したデス・スターの設計図を追って、逃げたR2-D2 達を追ってきていたのでした。

この設計図は、ローグ・ワンでジンたちが盗み出したものでしたね。
ラストシーンのレイア姫には、騙されたな〜。
てっきり、編集でカットされたシーンの再利用だ、と思いましたよ。

オビワン達と共に、レイア姫がいるはずの惑星オルデランへ行くため船とパイロットを調達するため街へ行きます。

この、〇〇のためにはXXが必要で、そのためには△△に行かなくてはならない、という流れは、なん度も繰り返されてますな。

そこで出会ったのがハリソン・フォード扮するハン・ソロ
この頃は、無法者感がいっぱいです。
ハン・ソロはシリーズを通して、成長して人々を助けるヒーローになったけど、エピソード7では、またギャンブルにハマって、妻とも離婚したダメなおっさんになってましたね。
二人の育った環境とか、性格の問題だったのかしら。
人間はそんなに簡単には変われないってこと?

ところで、私が見ているのは後から編集されて、CGでクリーチャーが付け足されたバージョンなので、当時の技術では存在できないクリーチャーが写り込んでいたりする。
でも、ジャバのシーンは最初からあったらしいですね。
このシーンがあると、次のエピソードのつながりもわかりやすくなるのは確か。

この頃のトルゥーパーもだけど、反乱軍の装備はすごくチープ。
ヘルメットも顎に紐だし。
ルーカスは、アメリカン・グラフィティの成功で、大金を手にしてそれでスターウォーズの製作を開始したそうだけど、それにしても、コメンタリーでは、予算が足りないこととか、いかに、お金を使わずに特殊撮影をしたか、という話がたくさん出てきます。

映画って、本当にお金がかかるんですね。

さて、レイア姫の故郷は冷酷なターキン総督によって破壊されてしまい、ミレニアム・ファルコンが到着したときには、ただの星屑となってました。
そして現れるデス・スター

誰かも言及していましたが、スターウォーズシリーズって、回を追うごとに、敵キャラの名前とか武器の名前がちゃちくなっていきますね。
最近のはスター・キラーって今時、ロックバンドでもつけないようなネーミング。
子供も見るから、遠慮してるのかな。
でも、ラテン語とかギリシャ語とか中国語とか使っても、子供ってちゃんと理解するよ?
むしろ、格好いい外国語だと、その言葉を勉強しようって思うから、いい動機付けになると思うんだけどな。

デス・スターに捕獲されてしまうルークたち。
ただ、まだ雑魚扱いなので、それほど警備も厳しくない。
その隙をついて抜け出す、ルークたち。
デス・スターベイダー卿がいると知って、ケリをつけにいくオビワンん。
レイア姫が囚われていると知って、助けに行こうとするルーク。
レイヤ姫がお姉持ちだと聞かされ、金につられて同行するハン・ソロ
私は、このシーンでRichの発音を、覚えた気がする。
いろんなバージョンでRichって言ってくれてますものね。

偽装した3人が廊下を進むときに遭遇するゴキブリみたいなロボットは、今やルンバとなって、いろいろなご家庭にいますね。

まんまとレイア姫を助け出すルークとハン・ソロ
その過程で、ゴミ用のシューターに落ち込んでしまいます。
行った先は、怪しげな生き物が生息しているごみ溜め。
なんとこの生き物、名前がありました。
ダイアノーガ、だそうです。
知らなんだ。

ゴミ捨て場に、落ちるシーンはエピソード7でも採用されてましたね。
ごみ溜め部屋ごと潰そうとされて、R2-D2 とC-3POのおかげで助かる3人。

その頃、オビワンはベイダー卿と最後の戦いを。
この二人の、戦いっぷりのへなちょこさ加減については、ベイダー卿はサイボーグ化されて以来ライトセーバーで戦ってなかったから、オビワンは年取ってたから、とコメンタリーでは言い訳してましたね。
彼らほどの達人になると、見た目は幼稚園児のチャンバラと区別がつかないのだ、ということにしておきましょう。

デス・スターを脱出するときのファルコン号の逃げ方については、すごく議論されたそうです。
でも、結果は、単純にバックして出ていくだけ。
車と一緒やん。
でも、あんまり違和感は感じなかったな。
もう、オビワン死んじゃった衝撃とか、ストーリーについていくのに夢中で。

よく考えたら、そのまま宇宙空間に直接出るのに、みんな宇宙服もなしで走り回ってるし。
エピソード8でも、旗艦が破壊されたシーンで、宇宙空間と繋がってるのに普通に床走り回るわ、浮いてる戦闘機に直接乗ってるわ。
まあ、突っ込まないでおきましょう。

やっとの事で、反乱軍と合流するレイア姫
いよいよ反乱軍の反撃です。
デス・スターの唯一の弱点を狙う、あのテレビゲームみたいなシーン。
次々と撃沈される飛行隊。
どんどん減っていく仲間たち。
交わされるセリフは、でも、第二次世界大戦中のパイロットたちの会話を参考にしたそうです。
だから、臨場感がありますね。

ここはお約束で、最後にルークが成功。
直前で、被弾したR2-D2の叫び声は、うちの虫太郎が小さい頃、よく真似してたな〜。

見事、デス・スターを破壊。
吹き飛ばされるベイダー卿
めっちゃ、次作につなげる気満々です。

勝利を祝う式典で、レイア姫からメダルを授与されるハン・ソロとルーク。
シンプルに誇らしげなルーク。
余裕の微笑みを浮かべるレイア姫
この時は、片や高貴なお姫様、片や貧しい農民の子という立場ですものね。

ああ、面白かった。