スターウォーズ エピソード6:ジェダイの帰還
ついでなので、エピソード6。
最後のエピソードですね。
新しい基地を作るために現場視察に来るベイダー卿。
一方、ルークはハン・ソロを助けるためにジャバのアジトへ。
なんかね、ルークは面変わりしちゃっているし、レイア姫は今だったら拒食症が心配なくらい痩せてる。
どっちも、やたら老けて見えます。
色々苦労したから?
実は、ルーク役のマーク・ハミルは交通事故で顔に大怪我をしてたからだし、レイア姫役のキャシー・フィッシャーは、今回ビキニになると知らされて、必死にダイエットしたからだそう。女優さんも大変です。
助けに来た割には、さっさと捕まって処刑されるルークたち。
サルラックに食べさせる、処刑方だそうです。
このサルラックって、エピソード7で密輸されてませんでしたっけ?
胃袋の中で1000年かけて消化するので、その間苦しむそうです。
寿命が、伸ばしに伸ばして100年足らずの人間の場合はその間は、寿命を延ばす作用があるのかしらん?
寿命を延ばす作用の部分だけ、取り出せば良い治療薬が作れそうですものね。
ジャバのシーンは、ちょっとちゃちい。
撮影技術は進歩しているはずなのに、逆にCGに頼りすぎ?
CG技術は今から見るとやっぱりちゃっちいですもの。
あとで出て来る森林のシーンも、迫力あるけど、やっぱりちょっと。
むしろ、一生懸命模型を作って頑張ってたエピソード4の方が迫力あった気がします。
クリーチャーも、遊びすぎた感あり。
と、今だから言える粗探し。
ところで、ルークに倒されるランコアは、高橋留美子の『人魚の森』に出て来る、人魚になり損なった化け物によく似てる。
やっぱりインパクトあるな。
倒されたランコアを見て悲しみにくれる世話係の涙が、印象的なシーンです。
この世話係もちゃんと名前があったのですね。
マラキリさんだそうです。
さすがSW。
調べたらなんでも答えがネットに載ってる。
とかなんとか言っているうちに、無事、タトゥイーンを脱出し、ダゴバに向かうルーク。
そこでは、死にかけているヨーダ。
ヨーダも、オビワンも死んでも霊体が出て来る。
まるでドラゴンボールみたい。
戦闘には参加しないけど、結構ストーリーをひっぱります。
一方ベイダー卿は、皇帝と一緒に新しいデス・スターの建設を着々と進めていました。
息子と対決する予定のベイダー卿。
ところが、娘のレイアの存在は知らないベイダー卿と皇帝。
息子のことは、宇宙空間にいても存在がわかるのに、娘のことは捕虜にしてもわからんとは。
なんだかなー。
おとーさんっ、しっかりしてよっ。
てか、レイアもお父さんだとわからんのか。
エピソード8ではカイロ・レンはレイアが宇宙船にいたら存在を感じ取ってましたっけ、レイアも然り。
祖父をも凌ぐフォース力?
レイアはトレーニングしていないだけで、実は、最強のフォースの持ち主?
ルークもフォースの強い家族なんだ、とか言ってます。
スターウォーズって、実は家族内のドロドロしたお話なんですよね。
神話だから、いいのか。
建設中のデス・スターの情報が、レジスタンスにもたらされます。
まだ未完成で、しかも皇帝も来てる。
『ボサンの仲間が命を捨てて手に入れた情報です』
と、悲壮な表情で告げられている。
うん、次の外伝はこれだな。
奪った帝国の船に乗り込んで、惑星エンドアに潜入するレジスタンスとルークたち。ベイダー卿は、ルークが乗っていると知って通します。
レジスタンスとはぐれてエンドアの原住民と仲良くなるレイア。
ここで出て来るイウォークは、子役さんが着ぐるみで頑張ったそうです。
セリフもないのに表現力の豊かな子で、あまりによかったのでスピンオフで別に映画も作られたのだとか。
まんまと原住民を取り込んで、一緒に戦うことになるレジスタンス。
C-3POが効果音付きで、今までの話を語る場面は、なかなか楽しい。
神話が語られる時って、こんな感じなのね。
さて、家族の秘密をレイアに明かしてベイダー卿と戦うために、独りで出て行くルーク。
ルークと直接、親子の会話をして苦悩するベイダー卿。
結局、ベイダー卿は皇帝を裏切り、ルークを助けて命を落とします。
その間に、デス・スター破壊のために攻撃を開始するレジスタンスたち。
デス・スターを攻撃するミレニアム・ファルコン号に乗ってるフーマンチューみたいな宇宙人が喋っていたのは、ケニア語だそうです。
当時、ケニアから来ていた留学生にアテレコしてもらったのですが、特にセリフもなくて、適当に喋ってもらっただけだったのに、その留学生が真面目だったのかクリエイティブな人だったのか、ちゃんとランドと意味が通じる会話をしているのだそう。
のちに、ケニアで映画が公開された時に現地の人が聞いて、大喜びだったそうです。
なんか、いい話だな。
地上戦で、原始的な武器しか持たない原住民が帝国軍の兵士を相手に勝利する場面は、地の利を知った原住民に翻弄される現場を知らない先進国という、かつてのベトナム戦争でのアメリカのトラウマを再現しているのでしょうか。
コメディタッチで、勝ってます。
やっぱり決め手はAT-ATを奪ったチューイとイウォークたちの活躍。
先日読んだ、『銃・病原菌・鉄』にあった、より有利となるのなら躊躇なく敵の文明を取り入れるという、話を思い出しました。
この先、イウォークたちは大量破壊装置を手に入れたはいいけれど、そのまま調子こいて、お互い殺しあったり、環境破壊への道へ進んでしまいそうです。
それにしても、エピソードを重ねるほどに、だんだんちゃちくなって行くような気がする。
どうしても前作のインパクトが強かっただけに、さらに超えるものをと期待してしまうわけですが、CGに頼りすぎている感が。
俳優さんも、主要シーンでちゃんと人間の姿で出て来るのは主役級の3人だけで、あとはほとんどエキストラとクリーチャーばっかり。
そのうちのマーク・ハミルもキャシー・フィッシャーも残念ながら、大根役者だしな。
ハリソン・フォードが独りで頑張ってます。
ほとんど、着ぐるみとゴム&プラスティックと、CGでできた映画という感じでした。
なるほど、一回か二回観たあとはもう観なかった訳だ。
そう考えると、今度のエピソード7、8は、映像も脚本も頑張っていると思う。