ウクレレ教室 10回目
TAB譜というものに、翻弄されております。
TAB譜というのは、ウクレレ用に開発(?)された楽譜です。
前回の教室で、いただいたこの楽譜。
下の段がTAB譜というもの。
ウクレレのフレットのところをそのまま横置きにして、上から4弦、3弦、2弦、1弦の位置と考える。
数字は、抑えるフレットの位置ですね。
数字がない弦は、弾きません。
全部0だったら、どこも押さえないでポロロ〜ン♪と弾きます。
上にあるのは普通の楽譜。
その上のアルファベットはコード名です。
このTAB譜を、楽譜と比べながらスラスラと解読し、その指示通りに弾いたならば、あら不思議、美しくも楽しげな『きよしこの夜』のウクレレバージョンが現れる、という仕組みです。
でもね、そうは簡単にはいかないのです。
そもそも、楽譜を見るのは小学校の音楽の時間以来。
楽器だって、リコーダー以外触ったこともない人間ですよ。
楽譜なんて見てもちんぷんかんぷんだし。
と、ただでさえ訳がわからん状態なので、シンプルにTAB譜だけを睨んで、弾いていくことといたしました。
とは言ってもですね。
押さえるべき指の指定がありませんから、だんだん、押さえている指が交差してしまったり、一本足りなかったり、余ったり。
ますます訳がわからなくなるのです。
先生に聞いて見たら、押さえる指は好きで良い、というまたフリーダムなお返事。
決まりはないそうです。
指運びをスムーズにするためのテクニックは、沢山あるそうなのですが、言外に『まだまだ、お主はその段階では、無いのじゃ』と言いたげな気配を漂わせ、
「まあ、好きなように弾いていいですよ」
とのこと。
そう言われてもなー。
ぽつぽつ、弾いてみる。
次にこの音を出すのに、間に合わせるにはここの音は、この指で押さえてたほうがいいのだろうか?
などと、ない知恵をしぼる。
でも、ゆ〜くり弾くと、どの指でも間に合わないことはないのだよな。
だが、ゆっくりすぎて、ほとんど西洋音楽というより、能楽か、前衛音楽みたい。
私のこの演奏を聴いて、『きよしこの夜』を弾いているとわかる人間がいるのだろうか?
自分でも、脳内では弾いているつもりでも、実際は、無秩序に音を出しているだけ、のような気がしている。ものすごく。
先生は、「クリスマスイブまでには、弾けるようになりましょう」とおっしゃいましたが、もうすでにクリスマスすぎてて、今日はボクシング・デー、ですよ。
来年のクリスマスには、弾きこなせるようになっているかなぁ。