とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

西郷どん〜始まりましたね

やっぱり鹿児島県民なので、観なくちゃね。
というわけで、第一話、観ました。
けどな、ちょっとな。

そいは、ちごど〜っ。

というところ多々あり。

鹿児島弁がね、ネイティヴじゃないのは仕方ないと思うのです。
前回の鹿児島を舞台にした大河ドラマの時は、字幕が出たそうですからね。
私も高齢の方のネイティヴ鹿児島弁は聞き取るのが精一杯です。
セリフ全部を鹿児島弁にして、かつ理解できるようにというのは難しいです。
むしろ、私には割とわかりやすいような気がした。
けど、鹿児島ネイティヴの子虫に言わせると、
「聞き取りにくい」
らしい。
発音やアクセントが微妙に変、だそうです。

これって、あれですよ。
英語圏で育ってない日本人の話すジャパニーズ・イングリッシュ。
同じようなジャパニーズ・イングリッシュの人にはわかりやすいけど、なまじネイティヴ英語で育ってしまった人には、なんか聞き取りにくい、みたいな感じ。

それよりも、斉彬がキレのいい江戸弁なのは、逆に彼が鹿児島育ちじゃなかったってことを強調していて、なかなかいい演出だと思った。

でもね、お糸さん、でしたっけ?
女だてらに、男の子に混じって大会に出席してたっていう話はねえ。

どうなんだろう。

原作者の林真理子って、その作品やエッセイからは軽くて調子の良い人に思われがちですが、実はすごく勉強家で、ちゃんと調べて書く人だと聞いたことがある。

でもねぇ。

流石に、これは創作でしょう?

男尊女卑といわれる土地柄ですが、その分、男の子には男の子の大変さもあるので、割と地元じゃ『男の子になりたい』というのは、少ない気がします。
(もちろん、トランスジェンダーじゃない限りは、ですけど)

洗濯物ね、確かに別々にしてましたよ。
祖母の時代なんかはね。
男の子の洗濯物は井戸の水、女物は川の水というのは良く聞く話だし。
実際、私と同年代の女性で、子供の頃、うっかり男物の洗濯物の上をまたいで、親からめっちゃがられた(叱られた)ことがあると言ってたし。
女性だと、社会的にいろいろ損な部分もたくさんあることは、ある。

でもそこはダブルスタンダードな世界、実は女性もかなり強いです。
うちも、祖母の方が強くて、祖父や父は祖母には恐ろしく弱かったな。
母も「鹿児島の男性はねぇ、家の中だとやたら甘ったれで弱いのよね」と言ってたしな。

そして、やけに女性的というか『優しい』男性も多い。
ちょっと関東あたりでは、その存在が信じられないような、自己主張の無い人。
”母”が強いので、押さえ込まれて弱くなるみたい。

以前、イスラム圏の映画で、やたら男の子が泣くのが印象に残ったことがある。女の子はしれっとしてて、涙の一つもこぼさず現実的。
建前では男が強いことになっているけど、実はダブルスタンダードで割と弱かったりするのかな。
鹿児島も、同じ匂いがする土地柄ではあります。

そういうのは関東あたりでは、ちょっと理解しがたいのかもしれません。
関東の女性も強いですけど、鹿児島の女性の強さとはちょっと違うかも。

と、ついつい小姑的なあら探しをしてしまいましたが、映像的には家の作りが開放的なところとか、示現流の練習風景とか、すごく再現性が高いと思いました。

まだ始まったばかりだし、前回の直虎もなんだかんだ言って面白かったので、これからに期待したいと思います。