西郷どん〜第5話
美容院に行って、美容師さんから教えてもらいました。
なんと”西郷どん”、小学校低学年の娘さんには評判が良いそうな。
学校でも、先生から見るように言われるので毎週見ているのだそうですが、『わかりやすい』と喜んで見ているそうです。
帰省して来た子虫も、『私ら、教科書でさらっと流しただけだから、こういう話なんだぁってわかって、いいよー』と言ってましたっけ。
それで、気づいた。
今年の大河ドラマの正しい鑑賞法。
それは、歴史的事実とか、当時の社会通念などを踏まえて歴史を物語るドラマだと思って観てはいけない、ということ。
幼稚園卒業から小学校低学年の子供や、『漫画で学ぶ〇〇』シリーズに慣れた若い人たち向けのお手軽な歴史エンターテイメント、だと思ってみると良いらしい。
美容師さんも、
うちの近所に調所なんとかの記念碑ってのがあって、なんだろうって思ってたんすけど、今回、誰の記念碑だったのかわかって勉強になりましたよ〜。
って言ってたし。
言われてみれば、歴史が好きとか興味がすごくある、という人でもない限り、地元でも幕末に活躍した人の名前とか業績なんてそれほど知らないわけで、そういうのがお手軽にわかる番組、と思ってみればそれほど背中も痒くならずに済むのかも。
それにしても、やっぱりベタな展開には、ちょっと引いてしまう。
北川景子演じる篤姫が、早速、御前相撲で西郷さんと出会ってましたね。
でも、実際は江戸城開城の直前に初めてあったのではなかったのか?
確か、そういう歴史番組を見た気がするぞ。
大久保利通と西郷隆盛が、糸さんを巡って恋のライバルだったという設定とか。
バカみたいだから、やめてよ〜┐(´∀`)┌
と言いたい。
ま、そういうところは置いておいて。
斉彬&斉興のロシアンルーレットシーンはいただけなかったけど、赤山靱負の家での酒盛りシーンで、お酒が徳利に一杯分しかなさそうだったところとか、つまみが茹でたさつまいもしかないところとか、そういう、貧しい感の演出、が本物っぽくてよかったと、美容師さんは言ってました。
そういえば、西郷家のセットではわざわざシロアリに食われた木材を持って来て建て具を作ったりと、すごく現実感を大事にしているそうです。
なるほど、ストーリーの内容や出演者の演技を楽しむのではなく、そういう細かい気遣い、時代考証、演出をオタク的に楽しむドラマ、と思ってみれば良いわけですね。
さて、そんなわけで小学生向けアニメ的展開で牢に入れられてしまった西郷さん、そこでジョン万次郎と出会います。
ジョン万次郎が薩摩藩に雇われ(?)いたのは確からしい。
このドラマ、ありえない展開ばっかりを臆面もなく、史実を曲げて出してくるから、つい疑ってしまいましたよ。
その分、ちゃんと裏をとる(他の情報源を調べる)ようになるから、勉強するようになって、かえって良いのかな?