とりあえず初めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

おじさん閑居して

台風5号は、久しぶりに鹿児島に上陸して来た台風でした。

もともと古来より、鹿児島は台風の通り道。
家には必ず雨戸があり、台風情報があれば、皆、台風に備えて色々と忙しかったものです。

今でも、多少の準備はするものの、私たちの頭には「どうせ、奄美を出たら右に曲がって、本州に行っちゃうよね」という甘えがある。
だって、最近の台風はみんなそうなんですもの。
異常なほどに急角度で、東に曲がってしまう。
たまに上陸しても、枕崎あたりでは台風らしくても、いつのまにか熱帯低気圧になって、雨だけ大量に降らして、ふらふらと北上してしまうパターンが多かった。

そんな中、久しぶりに根性のある台風がやって来ました。
折しも、週末。
珍しくおじさんは家にいて、それはそれで心強く良かったのですが、暇を持て余したおじさんは、いささか鬱陶しい。

晴れていれば、最近腐食が進み、ぼろぼろになっていて、歩くのも危険な庭のデッキを修理するとか、一人でどこそこ遊びに出るとか、何かしらすることがあるのでしょうが、台風襲来となっては、遊びに出るのもためらわれ、かと言って、一通り家の掃除が済んでしまえば、することもない。

上陸した台風は、意外と大したこともなかったのですが、交通機関は軒並み運休だし、いつも行くスーパーマーケットも閉店。
暢気に外出できる雰囲気ではありません。

私は私で、家にいれば本を読んだり、ブログを書いたり、やりたいことは沢山あるので、そうそうおじさんに、かまってあげるわけにもいきません。
ていうか、今更、心細やかにかまってあげたいほどの関係でもないし。

それでもしばらくは、先日機種交換した、古い方のiPadをオンラインリサイクルに出す、というおじさんに付き合ってあげたりはしたのです。
老眼のおじさんに変わって、シリアルナンバーを読み上げてあげたりとかですね。

でもそのうち、私も飽きてきました。
他にやりたいことが、色々あるのですもの。
それで、あとは一人で遊んでなさいとばかりに、放置しておりました。

そうしたらば、気がつくと、パソコンの前で、あれこれしていたおじさんの姿がない。
見ると床に座り込んで、何やらやっております。

昔々、子虫達も、妙に静かだなぁと思って見ると、床の上に何やら広げて独りで、黙々とやっていることがあったものです。
大抵は、何かを分解するとか、修復不可能な状態にするとか、碌なことがなかった。

まさか、おじさんに限ってはそれはないだろう、と思いつつも、少々、不安になってのぞいて見ると、ルンバ君が、あられもない姿で腹を出して分解されておりました。
聞けば、お腹部分のブラシに埃が相当絡まっていたとのこと。

おじさんは、暇を持て余した挙句、ルンバ君を分解掃除してくれていたのでした。
正直、ごみ受けの部分やフィルタ部分は、毎回、掃除機で吸って綺麗にしていましたが、ブラシ部分にはあまり気を使ってませんでした。

我が家のルンバは、一度、少し空いていた戸をさらにこじ開けて、勝手にお風呂場に入り込んで、びしょびしょになっていたことがありまして、そんなことも、分解するとわかったらしく、何やら工具まで持ち出して、ごそごそと修理。
綺麗になったルンバ君(と言っても外見上は全く変化ありませんが)を見て「これで、前より効率よく掃除できるはずだよ」と実に満足そう。

この調子なら、退職後、暇を持て余したおじさんは、きっと家のあれこれに手を出して回ることでしょう。
ついでに、家事も率先してやってくれたりして。
老後に期待できそうなのでした。

さて、そうこうしているうちに、夕方5時になり市の広報車が「避難勧告を解除します」と放送しながら回ってきました。

そんなもの出てたんかい???

ニュースでは大隅半島の方はすごかったみたいですけど、鹿児島市内は割と穏やかでした。
我が家の周りも木の葉が飛び散っている様子もなく、風で窓ががたがた鳴ることもなかった。

よっぽど、冬の季節風の方が強いかもねぇ、などと暢気におじさんと話していたくらいでした。
もちろん、その程度で済むのが一番良い、のではありますが。