春日大社でブラタモリごっこ
ところで 子虫は、建築の勉強をしています。
「中川先生の本は難しくて全部は読めんかったわ」
と言ったら、
「え、買ったの?まじで?」
と言われた。
おいっ、読んどけってゆうたのあんたでしょうが⁉︎
「おかんには難しくてわからんやろから、貰ってあげるよ」
だそうです。
相方のおじさんとは、お昼ごろに合流する予定だったので、それまでの時間、近場の春日大社へと、まずは行く事にしました。
奈良駅から歩いて、30分くらいでしょうか?
(おしゃべりしてたので、よく覚えてませんが)
いつの間にか、舗装道路が松の葉で覆われた土の道に。
程よくふかふかしてて歩きやすい。
なんとなく馬場のような匂いがしています。
気がつくとあちこちに鹿の姿が。
京都だと、猫のおしっこと糞の匂いが漂ってる事が多いのを思い出すにつけ、こっちの方が、爽やか度数ははるかに上です。
すでに観光客も沢山歩いてますが、道が広いので、歩きやすい。
気のせいか、京都よりも人が少ない。
台風が近づいているせいも、あるかもしれません。
鹿たちもまだ「仕事前やし」みたいな感じで、のんびりうろうろしている。
時々、道の真ん中で弁慶みたいに仁王立ちして「鹿煎餅持ってませんか?」と、やってるのもちらほらいます。
お土産屋さん(?)の前で、出待ちしてる鹿さんもいました。
春日大社では、拝観料500円を、払って中へ。
結婚式のカップルとお宮参りの家族を見かけました。
春日大社で、結婚式、と言うのはなかなか渋いですね。
お宮参りは春日大社でした、と、言うとなんだかセレブ感がただよう気がする。
春日大社は、本殿は神官さんしか入れません。
塀越しに、建物を見る事になる。
参考書を開いて、イラストを参照に解説してもらう。
専門用語も、実物見ながらだとわかりやすい。
個人的には、"蟇股"が気に入りました。
あちこちの社殿の屋根の所を覗いては、
「あれが、蟇股かなぁ?」
などと言いながら観るのは、なかなか楽しい。
観るポイントがあると、興味も湧きます。
「日本の大学は、自国にこんなに素晴らしい建造物が沢山あるのに、西洋建築ばかり追いかけていて、良くないのだ」
と、子虫は力説します。
ハタチそこそこの若僧の癖に、一丁前な。
ふふふ。
でも、数年前には色々と迷走してて、将来どうなるんやろう、と思っていた事を思うと、好きで一生懸命になれることが見つかって良かったね、としみじみ。
春日大社の次は裏の夫婦大國社に行って水占を。
一時期、結婚なんかせん!と、豪語してましたが、お年頃になったらやっぱり良縁が欲しくなったらしい。
戻る道々、鹿煎餅狙いの鹿達にカツアゲされる。
「あんまり焦らすと、お尻かじられるから気をつけなさい」
と、地元の人らしいおじさんから言われたので、焦らしたつもりはなかったのですが、煎餅を包む紙を外すのに手間取っていたら、腹肉を噛まれてしまいました。
けっこう痛かった(;ω;)
鹿達も、その頃には、気の弱そうな観光客を取り囲んで鹿煎餅を奪い合う、ちょっと危ないモード。
どこを見ても鹿が居て、インドの牛状態でした。
近所の家やお店の入り口にある、
「鹿が入って来るので、戸はきちんと閉めてください」
と言う張り紙が、奈良だなぁ。
お昼過ぎ頃から風が強くなったので、おじさんと合流後は、早めに街に戻り、早めに晩御飯をいただいて、日曜日はお終い。
なかなかに充実した1日でした。
月曜日は法隆寺に行きたいのですが、同行者達は神戸のアウトレットに行きたいらしい。
法隆寺は、無理かな?