とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

スターウォーズ エピソード6:ジェダイの帰還


ついでなので、エピソード6。
最後のエピソードですね。
新しい基地を作るために現場視察に来るベイダー卿

一方、ルークはハン・ソロを助けるためにジャバのアジトへ。
なんかね、ルークは面変わりしちゃっているし、レイア姫は今だったら拒食症が心配なくらい痩せてる。
どっちも、やたら老けて見えます。
色々苦労したから?

実は、ルーク役のマーク・ハミルは交通事故で顔に大怪我をしてたからだし、レイア姫役のキャシー・フィッシャーは、今回ビキニになると知らされて、必死にダイエットしたからだそう。女優さんも大変です。

助けに来た割には、さっさと捕まって処刑されるルークたち。
サルラックに食べさせる、処刑方だそうです。
このサルラックって、エピソード7で密輸されてませんでしたっけ?
胃袋の中で1000年かけて消化するので、その間苦しむそうです。
寿命が、伸ばしに伸ばして100年足らずの人間の場合はその間は、寿命を延ばす作用があるのかしらん?
寿命を延ばす作用の部分だけ、取り出せば良い治療薬が作れそうですものね。

ジャバのシーンは、ちょっとちゃちい。
影技術は進歩しているはずなのに、逆にCGに頼りすぎ?
CG技術は今から見るとやっぱりちゃっちいですもの。
あとで出て来る森林のシーンも、迫力あるけど、やっぱりちょっと。
むしろ、一生懸命模型を作って頑張ってたエピソード4の方が迫力あった気がします。
クリーチャーも、遊びすぎた感あり。
と、今だから言える粗探し。

ところで、ルークに倒されるランコアは、高橋留美子の『人魚の森』に出て来る、人魚になり損なった化け物によく似てる。
やっぱりインパクトあるな。
倒されたランコアを見て悲しみにくれる世話係の涙が、印象的なシーンです。
この世話係もちゃんと名前があったのですね。
マラキリさんだそうです。
さすがSW。
調べたらなんでも答えがネットに載ってる。


とかなんとか言っているうちに、無事、タトゥイーンを脱出し、ダゴバに向かうルーク。
そこでは、死にかけているヨーダ
ヨーダも、オビワンも死んでも霊体が出て来る。
まるでドラゴンボールみたい。
戦闘には参加しないけど、結構ストーリーをひっぱります。

一方ベイダー卿は、皇帝と一緒に新しいデス・スターの建設を着々と進めていました。
息子と対決する予定のベイダー卿

ところが、娘のレイアの存在は知らないベイダー卿と皇帝。
息子のことは、宇宙空間にいても存在がわかるのに、娘のことは捕虜にしてもわからんとは。
なんだかなー。
おとーさんっ、しっかりしてよっ。
てか、レイアもお父さんだとわからんのか。

エピソード8ではカイロ・レンはレイアが宇宙船にいたら存在を感じ取ってましたっけ、レイアも然り。
祖父をも凌ぐフォース力?
レイアはトレーニングしていないだけで、実は、最強のフォースの持ち主?
ルークもフォースの強い家族なんだ、とか言ってます。
スターウォーズって、実は家族内のドロドロしたお話なんですよね。
神話だから、いいのか。


建設中のデス・スターの情報が、レジスタンスにもたらされます。
まだ未完成で、しかも皇帝も来てる。

『ボサンの仲間が命を捨てて手に入れた情報です』

と、悲壮な表情で告げられている。
うん、次の外伝はこれだな。

奪った帝国の船に乗り込んで、惑星エンドアに潜入するレジスタンスとルークたち。ベイダー卿は、ルークが乗っていると知って通します。

レジスタンスとはぐれてエンドアの原住民と仲良くなるレイア。
ここで出て来るイウォークは、子役さんが着ぐるみで頑張ったそうです。
セリフもないのに表現力の豊かな子で、あまりによかったのでスピンオフで別に映画も作られたのだとか。

まんまと原住民を取り込んで、一緒に戦うことになるレジスタンス。
C-3POが効果音付きで、今までの話を語る場面は、なかなか楽しい。
神話が語られる時って、こんな感じなのね。

さて、家族の秘密をレイアに明かしてベイダー卿と戦うために、独りで出て行くルーク。
ルークと直接、親子の会話をして苦悩するベイダー卿

結局、ベイダー卿は皇帝を裏切り、ルークを助けて命を落とします。

その間に、デス・スター破壊のために攻撃を開始するレジスタンスたち。
デス・スターを攻撃するミレニアム・ファルコン号に乗ってるフーマンチューみたいな宇宙人が喋っていたのは、ケニア語だそうです。
当時、ケニアから来ていた留学生にアテレコしてもらったのですが、特にセリフもなくて、適当に喋ってもらっただけだったのに、その留学生が真面目だったのかクリエイティブな人だったのか、ちゃんとランドと意味が通じる会話をしているのだそう。
のちに、ケニアで映画が公開された時に現地の人が聞いて、大喜びだったそうです。
なんか、いい話だな。

地上戦で、原始的な武器しか持たない原住民が帝国軍の兵士を相手に勝利する場面は、地の利を知った原住民に翻弄される現場を知らない先進国という、かつてのベトナム戦争でのアメリカのトラウマを再現しているのでしょうか。
コメディタッチで、勝ってます。
やっぱり決め手はAT-ATを奪ったチューイとイウォークたちの活躍。

先日読んだ、『銃・病原菌・鉄』にあった、より有利となるのなら躊躇なく敵の文明を取り入れるという、話を思い出しました。
この先、イウォークたちは大量破壊装置を手に入れたはいいけれど、そのまま調子こいて、お互い殺しあったり、環境破壊への道へ進んでしまいそうです。

それにしても、エピソードを重ねるほどに、だんだんちゃちくなって行くような気がする。
どうしても前作のインパクトが強かっただけに、さらに超えるものをと期待してしまうわけですが、CGに頼りすぎている感が。

俳優さんも、主要シーンでちゃんと人間の姿で出て来るのは主役級の3人だけで、あとはほとんどエキストラとクリーチャーばっかり。
そのうちのマーク・ハミルもキャシー・フィッシャーも残念ながら、大根役者だしな。
ハリソン・フォードが独りで頑張ってます。

ほとんど、着ぐるみとゴム&プラスティックと、CGでできた映画という感じでした。
なるほど、一回か二回観たあとはもう観なかった訳だ。


そう考えると、今度のエピソード7、8は、映像も脚本も頑張っていると思う。

温泉大国 鹿児島

テレビを見ていたら、温泉特集をやっていました。


www4.nhk.or.jp

この時期、温泉は嬉しいですよね。
なんとなく眺めていたけど、、、、ちょっと待て〜!!
鹿児島がスルーされている。
大分の湯布院くらいまでで、南下が止まっている。

いえね、全部見てたわけじゃないんですけど。

でもね、でもね、鹿児島の温泉度はかなり高いんですよ〜。
実は温泉大国。
やっぱり活火山ありますからね。

湯布院は、ワタシも何度か行きましたけど、お湯質の良さは鹿児島の方が上だと思う。

特にワタクシ虫子の田舎、その名もずばり湯之元の温泉なんかね、地元のシンプルな銭湯、昔ながらの漫画テルマエロマエに出て来るような温泉ですが、入浴料130円(昔は100円だった)で、エステ並みのお肌しっとり&つやつや効果が得られます。

そしてね〜鹿児島はね〜、銭湯は、
ぜ・ん・ぶ ・温・泉なんですよ〜。

鹿児島市内だと、さすがに300円くらい取られますけどね、地方に行けば100円そこそこで入れます。
町営のプールとか、オートキャンプには温泉が併設されていて、利用者は無料、だったりもするのです。

そして、そして、鹿児島にはね家族湯というものが存在する。

以前、ニュージーランドマオリ族の女性が温泉入浴を拒否されたニュースがありました。


nzlife.net

日本の温泉が、民族差別をしていると、議論のきっかけになった事件だと思います。

でも、もしそのマオリ族の方が、鹿児島で温泉に入ろうと思われたなら、問題にはならなかったかも。

だって、家族湯に入れば良いのですもの。

この家族湯、ほかの地方にはあるのでしょうか。
もしかしたら、鹿児島独特なんじゃないか、と思っているのですが。

なので、家族湯の説明をば、以下にちょっといたします。

家族湯は、鹿児島の温泉になら大抵、併設されています。
言ってみれば、温泉のボックス席。
貸切温泉ですね。

大きな温泉浴場とちがって、ジャグジーとかサウナとか、そういうエンターテイメント系のものはないけど、一般のご家庭の湯船より大きめの、だいたい大人3人くらいがゆったり入れる湯船に洗い場がついています。
一般の温泉より、入浴料が少々お高く設定されているし、順番待ちになることが多いです。
でも、家族で入ればそうコスパは悪くない、と思う。
家族で温泉に行っても、子供たちはお母さんと入るから、結局、のんびりできるのはお父さんだけ、みたいなことも起きません。

我が家も子虫たちが小さい頃は、よく利用しました。
みんなで入るから、洗ったりとか着替えとかも、相方のおじさんも手伝えるし、子供が騒いでも周りを気にしなくて良くて楽でしたね。

介護の必要なお年寄りを大好きな温泉に入れてあげるために、成人した子供達が連れて行くケースもあります。

もちろん、家族かどうかなんて確認しませんから、友達同士で入っても構いません。
お金はかかりますけど、一人で入ってもO.K.です。

乳がんなどで手術をして、あまり人前で裸になりたくない人が利用することもあるし、もちろん、刺青さんも利用します。

銭湯だけでなく、家族湯専門の入浴場も有ります。

鹿児島で国道や県道を走っていると、道端にやけに簡素な平屋の建物が並んでいることがあります。
並んだドアの前には、車が駐車してある。
アパートにしては質素すぎるし、それ系のモーテルにしては堂々と車が停まっている。
『?』と思ったら、それが家族湯です。

多くは地元住民用なので、看板も控えめだったりします。
でも、よくよく見たら、『家族湯〇〇』と言った看板があるはず。
休日の夕方や、運動会のあった日の夕方には、順番待ちで渋滞になっていたりすることもありますが、昼間や平日なら割と空いてます。

入り口ゲートや、建物の端っこの方に受付があります。
利用希望なら入り口の受付で、誘導してもらいましょう。
車ごと建物の前に駐車するパターンが多いです。
大抵、1時間で千円くらいです。
石鹸とシャンプー、ドライヤーくらいは備えてあることが多いですが、タオル類はないので、持ち込みましょう。
中は普通の銭湯よりは小ぶりな脱衣所、さらに浴場それだけです。
岩風呂だったり、ジャグジー付きだったりとちょっと工夫されているところもあります。
国分や霧島など山岳地帯は硫黄泉、海岸沿いは塩湯のことが多いです。

地方だと、古民家風におしゃれなつくりで、休憩もできるように畳のお部屋もついていたりしますが、あくまでも入浴が目的なので、寝具とかはありませんから、そちらの用途でお使いになりたい方は、持ち込みしましょう。(嘘です!!

飲み物や、果物くらいは持ち込み可のところが多いです。
掛け流しで贅沢に、たっぷり温泉を楽しめます。
毎回、湯船のお湯を落として係りの人が清掃してくれるので、混んでいると待たされますが、どうせ車の中で待つのですから、ゲームでもしてのんびり待っててください。

私の一押し、鹿児島の家族湯。
チャンスがあったら、ぜひ、お試しくださいませ( ´ ▽ ` )ノ。

スターウォーズ エピソード4:新たなる希望

このほど公開のスターウォーズ:エピソード8 最後のジェダイ
観てまいりました。
その流れで、復習も兼ねてエピソード5を観たらば、やっぱり最初のエピソード4も観たくなって、観なおしました。


子供の頃、映画館といえば本当に場末にあって、綺麗とは言いがたく、ちょっと怪しげなおじさんとかもいて、子供達だけで行くところなんかじゃなかったし、親とでもそう頻繁に、行くところじゃなかった気がします。
気安く行ける金額でもなかったし。

そんな時代、エピソード4は、なぜか父が連れて行ってくれた最初の映画でした。
ある日突然、「出かけるぞ」と言われて、妹共々連れていかれたんだったけか。
母はその時、仕事か何かで不在でした。

父が連れて行ってくれた映画は、ほかに、アンジェイ・ワイダの『大理石の男』とコッポラの『地獄の黙示録』。
このラインナップで、スターウォーズです。

なんで、スターウォーズだったんだろう。
教育熱心なところのあった父でしたから、何かしら娘達の勉強になる、と思ったのでしょうか。
先日、ふと思って母に言ったら、母は「自分が観たかっただけじゃない」とあっさり。
そ、そうだったのね、パパ。

相方のおじさんは、いとこのお兄さん達が連れて行ってくれたそう。

ともあれ、初めて観た映画がスターウォーズでしたからね、衝撃は半端なかったですよ。

相方のおじさんも、私と感想は同じ。

めっちゃ、凄かった。

本当に、インパクトがありましたね。
東の端っこ小さな島国に住む子供にとっては。

当時は、模型作って撮影してたんですよね。
影技術に日本の技術が採用されてたってのも、すごく誇らしかったっけ。

この歳になって見返して、まず思うことは、英語の聞き取り力、ちっとも上がってないな〜ということ。
何度も見てますし、有名なセリフはあちこちで引用されてますし。
でも、早口のセリフはやっぱり字幕がないと、厳しい。
う〜む。

さて、みなさんご存知エピソード4。
ジョージ・ルーカスは最初6章からなる、めちゃくちゃ長いストーリーを構想していたそうですが、脚本を読んだ制作会社のスタッフから、長すぎるから、短くしろ、と言われたそう。
そもそも、エピソード1から始めたら、話が長すぎて最後までついてこれる観客はいないよ、と。
それで、一番収益が見込めるクライマックス部分から作ることにした、のだそう。
だからエピソード4からなんですね。

そのせいか、映画ではあまりドロイドだとかトルゥーパーとか映画の世界を取り巻くいろいろなキャラクターについての説明がない。
ついでに、主要登場人物同士の複雑な関係も。

その説明なさが、逆に新鮮でよかったみたいですね。
ガンダムシリーズも、ロボットを操縦するパイロットが、いちいち繰り出す攻撃技を叫ばないところが良かった、のと一緒かな。
撮影も、当時としては画期的だったそう。
今見ても、十分、楽しめます。

貧しいけれど、穏やかな辺境で暮らす青年ルーク。
彼は大学に行きたがっていますが、養い親である叔父夫婦は貧しくて、彼を進学させる余裕がない。
いつかは田舎を出たい、と思いながら年老いて行く。
それが、彼の運命。
と思われる出だし。

この時の、マーク・ハミルは本当に若くてハンサムです。
今の老化ぶりが、逆に厳しい人生を思わせていい感じ。

レイア姫役のキャシー・フィッシャーが一番老けて見えるけど、実は一番若くて19歳だったそう。

ともあれ、ルークはジャンク屋から買い入れた、作業用ロボットR2-D2が脱走(レイア姫から託されたメッセージをオビワンに伝えるため逃げ出したのでした)したのを探しに出て、賊に襲われます。
そして、出会ったオビワン。
彼はベン・ケノービという名の偏屈な老人だと思われていました。

さて、オビワンに届けられたレイア姫からのメッセージが始まりとなって、ルークはオビワン達と旅に出ます。

旅に出る前に、叔父さんとこの収穫を手伝わなくちゃ、とかなんとか行って、ごねるルーク。
ここは英雄奇譚の始まりにおけるお約束だそうですね。
この後も、いろいろな作品で使われています。

どのみち、叔父夫婦はすでに帝国の兵によって殺害されていました。
このあたりの描写とか、あとで出てくるオルデラン星の消滅とか、えらいあっさり片付けられてます。
この辺も神話っぽい。
単に、編集上の事情?

反乱軍の指導者であるレイア姫を捕獲した帝国軍が、姫の託したデス・スターの設計図を追って、逃げたR2-D2 達を追ってきていたのでした。

この設計図は、ローグ・ワンでジンたちが盗み出したものでしたね。
ラストシーンのレイア姫には、騙されたな〜。
てっきり、編集でカットされたシーンの再利用だ、と思いましたよ。

オビワン達と共に、レイア姫がいるはずの惑星オルデランへ行くため船とパイロットを調達するため街へ行きます。

この、〇〇のためにはXXが必要で、そのためには△△に行かなくてはならない、という流れは、なん度も繰り返されてますな。

そこで出会ったのがハリソン・フォード扮するハン・ソロ
この頃は、無法者感がいっぱいです。
ハン・ソロはシリーズを通して、成長して人々を助けるヒーローになったけど、エピソード7では、またギャンブルにハマって、妻とも離婚したダメなおっさんになってましたね。
二人の育った環境とか、性格の問題だったのかしら。
人間はそんなに簡単には変われないってこと?

ところで、私が見ているのは後から編集されて、CGでクリーチャーが付け足されたバージョンなので、当時の技術では存在できないクリーチャーが写り込んでいたりする。
でも、ジャバのシーンは最初からあったらしいですね。
このシーンがあると、次のエピソードのつながりもわかりやすくなるのは確か。

この頃のトルゥーパーもだけど、反乱軍の装備はすごくチープ。
ヘルメットも顎に紐だし。
ルーカスは、アメリカン・グラフィティの成功で、大金を手にしてそれでスターウォーズの製作を開始したそうだけど、それにしても、コメンタリーでは、予算が足りないこととか、いかに、お金を使わずに特殊撮影をしたか、という話がたくさん出てきます。

映画って、本当にお金がかかるんですね。

さて、レイア姫の故郷は冷酷なターキン総督によって破壊されてしまい、ミレニアム・ファルコンが到着したときには、ただの星屑となってました。
そして現れるデス・スター

誰かも言及していましたが、スターウォーズシリーズって、回を追うごとに、敵キャラの名前とか武器の名前がちゃちくなっていきますね。
最近のはスター・キラーって今時、ロックバンドでもつけないようなネーミング。
子供も見るから、遠慮してるのかな。
でも、ラテン語とかギリシャ語とか中国語とか使っても、子供ってちゃんと理解するよ?
むしろ、格好いい外国語だと、その言葉を勉強しようって思うから、いい動機付けになると思うんだけどな。

デス・スターに捕獲されてしまうルークたち。
ただ、まだ雑魚扱いなので、それほど警備も厳しくない。
その隙をついて抜け出す、ルークたち。
デス・スターベイダー卿がいると知って、ケリをつけにいくオビワンん。
レイア姫が囚われていると知って、助けに行こうとするルーク。
レイヤ姫がお姉持ちだと聞かされ、金につられて同行するハン・ソロ
私は、このシーンでRichの発音を、覚えた気がする。
いろんなバージョンでRichって言ってくれてますものね。

偽装した3人が廊下を進むときに遭遇するゴキブリみたいなロボットは、今やルンバとなって、いろいろなご家庭にいますね。

まんまとレイア姫を助け出すルークとハン・ソロ
その過程で、ゴミ用のシューターに落ち込んでしまいます。
行った先は、怪しげな生き物が生息しているごみ溜め。
なんとこの生き物、名前がありました。
ダイアノーガ、だそうです。
知らなんだ。

ゴミ捨て場に、落ちるシーンはエピソード7でも採用されてましたね。
ごみ溜め部屋ごと潰そうとされて、R2-D2 とC-3POのおかげで助かる3人。

その頃、オビワンはベイダー卿と最後の戦いを。
この二人の、戦いっぷりのへなちょこさ加減については、ベイダー卿はサイボーグ化されて以来ライトセーバーで戦ってなかったから、オビワンは年取ってたから、とコメンタリーでは言い訳してましたね。
彼らほどの達人になると、見た目は幼稚園児のチャンバラと区別がつかないのだ、ということにしておきましょう。

デス・スターを脱出するときのファルコン号の逃げ方については、すごく議論されたそうです。
でも、結果は、単純にバックして出ていくだけ。
車と一緒やん。
でも、あんまり違和感は感じなかったな。
もう、オビワン死んじゃった衝撃とか、ストーリーについていくのに夢中で。

よく考えたら、そのまま宇宙空間に直接出るのに、みんな宇宙服もなしで走り回ってるし。
エピソード8でも、旗艦が破壊されたシーンで、宇宙空間と繋がってるのに普通に床走り回るわ、浮いてる戦闘機に直接乗ってるわ。
まあ、突っ込まないでおきましょう。

やっとの事で、反乱軍と合流するレイア姫
いよいよ反乱軍の反撃です。
デス・スターの唯一の弱点を狙う、あのテレビゲームみたいなシーン。
次々と撃沈される飛行隊。
どんどん減っていく仲間たち。
交わされるセリフは、でも、第二次世界大戦中のパイロットたちの会話を参考にしたそうです。
だから、臨場感がありますね。

ここはお約束で、最後にルークが成功。
直前で、被弾したR2-D2の叫び声は、うちの虫太郎が小さい頃、よく真似してたな〜。

見事、デス・スターを破壊。
吹き飛ばされるベイダー卿
めっちゃ、次作につなげる気満々です。

勝利を祝う式典で、レイア姫からメダルを授与されるハン・ソロとルーク。
シンプルに誇らしげなルーク。
余裕の微笑みを浮かべるレイア姫
この時は、片や高貴なお姫様、片や貧しい農民の子という立場ですものね。

ああ、面白かった。

ウクレレ教室 9回目

寒い日が続きますね。
でも、ちゃんと地道にウクレレ教室、通っております。

教室に行く前、時間が取れる時はちょこっと食べて置くようにしてます。
食切れになるとてきめん集中力が落ちて、情緒面でも問題が生じやすい質なもので。

最初の頃はあちこちのレストランや、蕎麦屋など入ってたのですが、最近は、とあるパン屋さんのイートインで食べて行くことが増えました。

第一の理由はコストパフォーマンスが高いから。
デニッシュとサンドイッチに、飲み物つけてだいたい400円くらいですから。
それにこのパン屋さんの塩パンは、こだわりの発酵バターを使ってて、ほんとに美味しい。
その上、一個で十分にご飯一膳分のボリュームがありながら、一個96円という良心的なお値段設定。

相方のおじさんの大好物でもあります。
イートインで食べるついでに、お土産と翌朝の朝ごはん用にちょっと買ったりもできるのです。

ただね、飲み物の選択肢があまりないのですよ。
いまいちなお味のコーヒーか、市販物の野菜ジュース、午後の紅茶シリーズしかない。
しかも暖かい飲み物は、コーヒーのみ。
私は大抵、午後ティーのミルク味を選ぶのですが、今日みたいに寒い日には、冷たい飲み物は、辛い。
と、考えていて、ふと思い出したのが、こちらのマグカップ。

このマグカップは、今を去ること十数年間前、当時勤めていた職場のオーナーさんが、クリスマスのプレゼントにと、それぞれセレクトして職員にくれたもの。
人数も少なくてアットホームな職場でした。

その後、あまたの職場を転々としてきた中で、ずっと私についてきた。

家で使うほど好みではないけど、捨てるほどでもなく、いざ無くなっても悲しくはないほどの存在感、というのが、職場の置きカップとするのにちょうど良かった。

で、今もバイト先の流し場の棚に置いてたのでした。
それを思い出し、帰り際にリュックの中にぽん。

パン屋さんで、いつもの午後ティーとパンを選び、奥のイートインへ。
そこにはパンを温める用に、トースターと電子レンジがある。
冷たい『午後の紅茶ミルク味』を、今日はマグカップに注ぐ。
電子レンジで、2分。
熱々のロイヤルミルクティの出来上がり。

やったね。

やっぱり、紙パックの飲み物をストローでちうちう吸うより、カップの、それも瀬戸物のカップで飲むほうが口当たりもお味も全然違います。
何より漂う、余裕感。
って、普通のパン屋さんのイートインで格好つけても、仕方ないんですけど。

教室前のひととき、美味しくいただきました。

さあ、ウクレレ教室頑張ろう。

スターウォーズ エピソード5:帝国の逆襲

スターウォーズエピソード8を観たせいで、すっかりスターウォーズづいてしまいました。
復習も兼ねて、エピソード5:帝国の逆襲です。
エピソード8と比べながら観たので、また違った楽しみができました。

ええ、ちゃんと全エピソードDVD持っておりますのよ。
残念ながら、後から映像を付け足した再編集版なのですが、メイキングスタッフのコメンタリーが特典として入っています。

コメンタリーって面白いから好きなんだけど、人気が出ると入らないことが多いような気がする。
放っておいても売れるからでしょうね。
シャーロックホームズシリーズも人気が出たら、コメンタリー入らなくなって残念。

さて、そこでエピソード5。
一面の雪景色の中で始まります。
実際にノルウエーまで行って撮影したそう。
前作の成功でお金があったからね。

ルーク役のハミルさんは顔に、怪我して整形手術したすぐ後だったらしい。
そう言えば、ちょっと歪んでるかも。
結局、彼はその後映画にはほどんど出ないで、主に声優として活躍してたそうですね。
今回、復活出来てよかった。

でももうこのあたりから、メインがハリソン・フォードになっている感がすごくある。
めっちゃ格好いいですね。
私は、インディ・ジョーンズ役のハリソン・フォードの方が好きですけど。


レイア姫役のキャリー・フィッシャーさんは、この頃から猫背で姿勢が悪い。
それがかえって、高い位置から国民と交流するために下を常に見下ろして暮らして来た人っぽくてお姫様感があります。
彼女のゆっくりした低い声も、お姫様というか、上に立つ人感があって、それが起用のポイントになったのだそうですね。

一面真っ白な景色の中での戦闘シーン。
エピソード8の塩の星でのシーンは、このシーンへのオマージュでしょうね。
エピソード8では最後に持ってきてましたけど。
真っ白な地面が、戦闘機の軌跡に沿って赤く染まっていく演出がすごく綺麗でしたっけ。

でも、マイナス30度のほんまもんの雪の中で撮影した分、俳優さんたちの寒そうさ加減は、こっちの方が伝わる気がする。
環境の大変さが、画面を通して伝わります。

AT-ATもここで登場したから、今回のAT-M6登場なんですね。

ヨーダの代わりがルークで、主人公が修行をする場面も一緒。
その間に、他の主要人物たちが冒険を通して関係性を深めているところも一緒。
きっとあれこれ、比べられるんだろうな。
すでに、私も比べてますし。
そこをあえて、オリジナリティを出しつつ、前作の細かい部分をなぞりつつ、作っているのだと思うと、本当に細かいところまで研究し尽くした脚本&監督なんですね。

DVDが出たら、ぜひ、コメンタリーも入れて欲しいけど。
無理だろうな。

最強のジェダイマスター・ヨーダの姿は、今や、当然ですが、当時は本当にびっくり、だったと思います。
どう見ても、セサミストリートのカラミティ・フロッグ。
実際、あのカエルキャラをイメージしてたそうですね。

修行の場面、エピソード5ではヨーダの容貌だけで、すでにお笑い要素も入ってましたけど、エピソード8では、引きこもり挫折感満載のルークですから、ちょっと別の形でお笑い要素が入ってましたっけ。


修行の場面、レイア姫ハン・ソロの場面と交互して、ベイダー卿の場面も出て来ます。
ちゃんと、活動しているのです。

ここで、ホバ・フェットも出て来ます。
彼は、後で外伝もできちゃうくらい主要キャラになるけど、当時はそれほど重要でもなかったらしい。

さて、レイア姫ハン・ソロは旧友のランド・カルリジアンを頼ってクラウド・シティにやって来ます。
とてもフレンドリーに二人を迎えてくれるカルリジアン。
でも、彼は裏切り者でした。
ラテン系のイケメンという共通点もあるから、エピソード8のD.J.も怪しと思いましたよ。やっぱり。

罠にかかって監禁されるチューバッカと分解されたC-3PO
ここはシェークスピアハムレットの一場面(哀れなヨリック)を意識しているそうです。
知りませんでした。

裏切られて、ベイダー卿に捕まるレイア姫ハン・ソロ、他一行。
氷づけされてしまうハン・ソロ
例の有名なセリフの場面です。
あれって、ハリソン・フォードのアドリブだったそうですね。

さて、そこに乗り込んで来たルーク。
銃撃戦になります。
宮殿の壁に割とすぐ穴が開く。
ってことはセットなんですね。
まだ、エピソード2の頃のように、本物の宮殿でロケができなかった時代だからかな。
レイアたちを追ってベイダー卿の待つ冷凍室に入り込むルーク。

一方、レイア姫とチューバッカ&Cー3PO、R2-D2はランドが心変わりしてくれて助かります。

有名な父子の戦いシーン。
長いので、見ていて飽きないように三つの場面に分けたんだそうです。
今の映画と比べると、それでもゆったりテンポです。
でも、今見ても十分見ごたえがあるな。

あの、もう一つの有名なセリフ。
実は、ベイダー卿役の俳優さんも知らされていなかったそうですね。
マスコミへのリークを恐れて、ルーク役のマーク・ハミルにしか知らされていなかったそう。
なので、公開後にベイダー卿役の俳優さんから恨まれたそう。

今では、考えられないことだけど、この映画の頃は残虐な映像が子供の情緒発達に与える影響、なんていうのもすごく心配されていて、ルークが右手を切り落とされるシーンや、最初に雪男に襲われるシーンはいちいち精神科医に見せて、コンサルテーションしていたそうです。

私はこの映画も、次のエピソード6もDVDで済ませましたっけ。
まだ、そんなに気軽に映画を観に行ける年頃でもなかったし。
当時は、エピソード4に比べると、地味でいまいち、という評価だったと思う。
今見ても、エピソード4の華やかさはないですね。
次につなぐための映画だから仕方ないのだろうけど、よっぽどのディープなファン以外は、当時も評価されなかったそうです。

そう考えると、エピソード8は奮闘しているな。

スターウォーズ 最後のジェダイ〜観てきました!!


いよいよエピソード8です。
早速、観て参りました。
前回から待つこと2年、SWの世界はどうなったのでしょう?

しっかりネタバレしまくってますので、今から観に行きたい方はご注意、です。








公開二日目だというのに、相変わらずの客入りが、逆に安心感の天文館パラダイス。
流石に真ん中の一番良い席は、オタク度全開といった風情のおじさんに占拠されており、そのちょっと上あたりの席で鑑賞して参りました。

オープニングで、いきなりバン!!と来る大音響に、毎回びっくりしてしまうので、今回こそは、と身構えていたら、以外と静かめの音で、ちょっと拍子抜け。
しょっぱなからフェイントを、かまされてしまいます。

ついで、お約束のストーリー説明ロール。
これがないとSWじゃないよね。

そして、始まる戦闘シーン。
ここはやっぱり前座のポー・ダメロンくんが、やらかしてくれます。
このラテン系色男は、やっぱりハリソン・フォード的立ち位置?
将軍役のレイア姫はすっかりの貫禄で、めちゃくちゃ合ってる。
この人この役のために生まれてきたんじゃないか、というくらいのハマりっぷり。

ここで、アジア系の丸顔ぽっちゃりな女優さんがちょこっと出てきます。
中国とか韓国系の可愛いお人形さんみたいな感じとはちょっと違う。
彼女は、しかし、敵の旗艦を爆破するための爆弾を投下しつつ一緒に爆死してしまいます。
ここのシーンは、ちょっとSW外伝ローグ・ワンを彷彿とさせる。
泣かせます。

そして、敵艦を見事撃破して英雄気取りのポー・ダメロンに、ダメ出ししてるレイア姫(はいダジャレですけど、何か?)。
姫の心配通り、レジスタンス軍は逆襲されて絶体絶命に。
その最中、前作で大怪我をして昏睡状態だったフィンが目覚めます。

今までの事情を説明してもらいつつ、レイの出立を知らされるフィン。
レイは、辺境の星にルーク・スカイウォーカーを探しに行ってましたね。

レイがレジスタンスと合流できるようにと、ビーコンをお互い持っていることを知ったフィンは、今の絶望的な状況のレジスタンスのもとに『レイが戻ってきたら、危ないやん』ということで(本当か?)こっそり一人ビーコンとともにレジスタンスを脱走しようと図ります。
この人、毎回、ヤバイ状況から逃げようとしている。
そういうところが、人間らしい。

ところがそこに居合わせたのが、整備員ローズ。
ローズに脱走を見破られ、まんまとお縄に。
このローズちゃん、オープニングで爆死したペイジによく似ている。
ちょっと前の場面で、二人は姉妹だったことがさりげなく示されていますし、てっきり一人二役かと思ったら、違いました。

この女優さん、どうも濱田岳というかドコモの三太郎で濱田岳演じる金太郎に、似ている。
お笑い担当キャラ?
いいえ、違いました。

ローズは真面目で、一途な女の子。
時代が違ってたら、ちょっとどんくさいけど憎めない女子高校生、でもやってたんじゃないかな〜という感じが、すごいする子です。

アジア資本をあてにしたアジア系俳優の起用は、ハリウッド映画では常套手段ですしね。
今回、いかにもな小顔でスタイル抜群のアイドル系女優さんじゃなくて、彼女みたいな平たい顔族系ぽっちゃり五頭身の女優さんを起用したのは、すごく賛否両論別れるんじゃないか、と思うけど、私は有り、だと思いました。
おかげで、SWの世界にいい意味で現実感が加味されている気がします。
単に欧米の人は、こういう容姿のアジア人の女の子の方が好きだ、というのが理由、かもしれないけど。
グリーのティナ役の女優さんも、割とぽっちゃりしてたし。
日本人も欧米に行くと、こけしみたいな容貌の女の子の方がモテるそうですし。

フィンは、レジスタンス軍がいくら逃げてもファーストオーダーに見つかってしまう理由が、すぐにわかります。
だって、もともとファーストオーダーで清掃係やってましたもの。
そして、どうすれば追跡装置を止められるか、ローズが方法を思いつきます。
そこは、元清掃係と現役整備員。
現場の知恵ってやつですね。

今回のSWシリーズはこんな風に、かっこいいパイロットとか万能のジェダイだけじゃなくて、彼らを支える下働きの人たちが、その知識や地位ゆえに活躍する、という設定が、すごく良い、と思う。

降格されて腐っているダメロンがそこに加わり、三人で挽回の作戦を立てます。

しかし折り悪く、指揮官のレイア姫はカイロ・レン率いるレン騎士団に襲われて、生死の境をさまよっていました。
この時、父と違って必殺の一撃を下せなかったのは、やっぱり母だから?
ここは、カイロ・レンの迷いを表現しているシーンとしても重要だ、と思います。

瀕死のレイアに代わって代理指揮官になったホルド提督は、やたら弱腰で、やる気あるんかい、という風情。

到底、許可してもらえそうにない、と三人は勝手に行動することにします。
もともと、反逆している人たちですから、大勢に逆らうのはお手の物?

ところで、レジスタンス軍を追跡してくるトラッカー(文字通りですね)をシャットアウトするためには、敵の船に乗り込まねばならず(乗り込んでしまえば、場所はフィンが知っているし、止め方はローズが知っている)、そのためには、刻々と変わるセキュリティコードを破らねばならず、そのためにはもぐりのハッカーを雇わねばならず、というわけで、ローズとフィンはカジノで栄えるカントニカ星に向かいます。

レジスタンス軍が、燃料切れで追いつかれるまでにあと十何時間、とか言っている割に、のんびりしたペース。
星によって時間単位が違うからいい、のか?

案の定、カントニカ星でもすったもんだあって、二人は目的のハッカーの代わりにD.J.という怪しげなハッカーと一緒になります。
D.J.役はあの、ベニトロ、じゃなくてベニチオ・デル・トロ
一癖ありそうな役を、楽しそうにやってます。
この人、多分、次のエピソードにも出てくるんだろうな、という形で、退場します。

カントニカ星のカジノの場面は、SWお約束のクリーチャーお披露目コーナー。
ほんのワンカットのために、これでもか、と創意工夫を凝らしたクリーチャーが出てきます。
ここは、美術さんの腕の見せ所、だよな。
あとで、DVD買ったら(買うに決まってるので)じっくり観る事にして、今は早くストーリーの展開が知りたい。
思ったよりここの場面が長いので、こういう”水戸黄門的お約束シーン”というのも、如何なものか、と勝手なことを考え出す。
美術さんごめんなさい。

なんだかんだで、コードハッカーD.J.に出会い、カントニカ星を脱出し、戦場に向かうフィンとローズ。

そういえば、レイは?
忘れてました。
レイは、ちゃんとルーク・スカイウォーカーに会ってました。
でも、ジェダイをやめてすっかり引きこもりのルーク。
なかなか修行もしてくれません。
てか、レイはすごい能力の持ち主らしく、修行は最初の座禅だけでおしまい。
『これほどの能力を持つ原石はカイロ・レン以来だ、恐ろしい』とかなんとか言われて、免許皆伝(?)。

エピソード5で、あれだけルークが苦労していた、もの持ち上げ術も、ラストの方で、坑道に閉じ込められたポーたちを助けるために、「ええと、岩をどけたらいいのよね」的な独り言を言って、サクッと浮かしてます。

ミレニアム・ファルコンに乗って、さっさと戦場へ向かいます。

レイとルークの場面はアイルランドの離島で撮影されたそうで、いまは聖地巡礼の観光地となっているらしい。
前の週の『世界不思議発見』で特集されてましたっけ。
厳しくも美しい風景のところでした。
SWの世界観にぴったり。

さてさて、そんなこんな(めっちゃ省略してますけど)で、カイロ・レン率いる旗艦に乗り込むレイ、フィンとローズ、D.J.。
あ、あとすっかり忘れてましたがBB-8。
R2-D2もちょこっとだけど、出て来ます。
ルークに懐かしのシーンを見せたりして、なかなかのやり手です。

そう言えば、かつての行け行け冒険野郎が、手痛い失敗ですっかり後ろ向き人間になってしまっていたり、跳ねっ返りのお嬢様が、すっかり苦労人になっていたり、そういう人間の変化、というのもちゃんと描いていますね。
本当に原作が好きな監督さん、なんだろうな。

さて、カイロ・レンに連行されてスノークの面前に出るレイ。
レイは、ルークのところにいる間、というか、その前も、時々時空を超えてカイロ・レンと交信していたのでした。
なんか、そういう能力が二人にはあるらしい。

お互い心が通じるだけに、
カイロ・レンを説得できると思っているレイ。
レイを仲間にできると思っているカイロ・レン。

今回も、カイロ・レンくんは場面は少ないものの、切れてエレベータをボコボコにしたり、苦悩したりと、複雑な表情を見せてくれます。
根は真面目で、悪いやつじゃないんだけど、真面目すぎて変な方向に行っちゃった、感がひしひしと伝わります。

葛藤の末、スノークをも裏切るカイロ・レン。
でも、彼は彼の理想とする世界を作るためレイと組もうとします。
それには、賛同できないレイ。
二人がスノークや衛兵と戦って、その後はお互いに戦っているころ、フィンとローズはD.J.に裏切られて処刑されそうになっており、レジスタンスは逃亡作戦がバレて(どこでどうやってバレた?)どんどん、仲間が爆撃されて減っていっており、みんな揃って絶体絶命、の状況で、のらりくらりとよく立ち位置のわからんかった、ホルド提督が我が身を犠牲にして状況を一転させます。

レジスタンスの戦艦を、空間ジャンプさせてファーストオーダーの旗艦に突っ込んだんですね。
こういう、神風特攻隊的というか911的戦法は如何なものか、と思うけど、やっぱりインパクトはある。

大破する旗艦。
全ての音を消して、モノクロで映し出されるこの場面は、すごく印象的。
本作、一番の見どころ、だと思う。

どさくさに紛れて逃げるフィンとローズ、とBB−8。
BB−8は今回も、戦闘ロボットを乗っ取ったり、D.J.を雇ったり(どうやった?)と大活躍です。
レイも、ミレニアム・ファルコンと共に脱出。
もちろん、カイロ・レンほか主要キャラもちゃんと脱出。
ここで、前作のファズマが出てきます。
前作でもちょこっと出てきた、一人だけやけにスタイル抜群のトルゥーパー。彼女は世のおっさん向けサービスキャラ、だな。
残念ながら、ここで退場、ですが。

これで、終わり〜。
と思いたくなるほど、各要素てんこ盛りで濃密なクライマックス。

でも、でも、ここで終わり。
じゃ、ないんですね。

かろうじて生き残ったレジスタンスの残党は、鉱業惑星クレイトに逃げ込みます。
彼らを全滅させる気満々のカイロ・レン。
今や、スノークも倒して最高権力者となった彼は、もうお母さんと言えども容赦はしない、覚悟です。

迎え撃とうとするレジスタンス。
この、クレイト星の表面真っ白で、そこに真っ赤な地表が浮き上がる映像は本当に綺麗。
氷でできた狐みたいな生き物も、なかなかに神秘的で可愛い。
可愛いと言えば、オクドー星でチューバッカがペットにする小鳥も、アングリーバードみたいで、なかなかに可愛い。

ここでの戦闘で、今まで突っ走り専門だったポーが、成長ぶりを見せます。
フィンはローズに命を救われ、ローズは『これが、本当に勝つということ。戦うのではなく、愛する人を救うことが本当の勝ちなのよ』とこれまた泣かせることを言って、フィンにキスすると、そのままがくっ。
なんと、死ぬのか?ここで?
濱田岳(演ずる金太郎)にそっくりなローズが、だんだん、可愛く見えてきてたんだけど、、、。

やっぱり絶体絶命のレジスタンス。
ここで、ルークが降臨します。
どこから?どうやって来た?
というツッコミは、置いておいて。
(そう言えば、最初の方でオクドー星の海の中に、宇宙船が一艘沈んでましたっけ)

最後の決戦にやって来たルーク。
受けて立つカイロ・レン。
カイロ・レンは実はルークに見限られたことがきっかけで、大きくスノーク側に寄ったのでした。
ルークがカイロ・レンと戦っている間に、坑道を抜けて脱出するレジスタンス。
彼らを救い出すレイ。
とうとう、ミレニアム・ファルコンに全員が乗船できるくらいに減ってしまってました。
最初、400人ってレイア姫が言ってたような気がするんだけど。

死んだの?と思われた濱田岳(演じる金太郎)ことローズもちゃんと生きていました。
眠り続けるローズにそっと掛物をかけるフィン、とその二人を複雑な表情で見つめるレイ。
この先、三角関係でも起こるんか?と思わせるシーンです。

ルークは実は、本体はオクドー星にいて、精神像(?)だけを送って来ていたのでした。
だから、いくら攻撃しても歯が立たない。
ルーク相手に熱くなっているうちに、まんまとレジスタンスに逃げられてしまうカイロ・レン。
しかし、この戦い&映像送信で力を使い果たしたルークは、そのまま命を終えたのでした。

ということで、エピソード9へ。

おっと、その前に。
カントニカ星で奴隷扱いされている子供達が、レジスタンスの戦いの様子を、言い伝え合っています。
SNSかなんかで、動画配信してたのだろうか。
作業監督に怒鳴られ、仕事に戻りながら星空を見上げる少年の指には、レジスタンスの指輪が。
こうしてレジスタンスは、世代を超えて世界に存続し続けるのでした。
という終わり。

でも、これってファーストオーダー側からしたら、テロリストの発生。
旗艦に突っ込むのだって、味方から見たら英雄的自己犠牲だけど、敵から見たら自爆テロ
物事は表裏一体なのですな。


最後のテロップに、レイア姫ことキャシー・フィッシャーさんへの追悼が述べられてました。
映画では、最後まで生き残ってたのにね。
この先の展開はどうなるのでしょう?


また2年、楽しみに待たなきゃ。

屍者の帝国〜を読んで

一読して、”なんかこの世界、臭そう”というのが感想。
あちこちに、屍体がゾンビ化して働いている世界です。
常に、腐臭が漂っているらしい。
あまり暮らしたくないような。
特に湿度の高い日本だと。
夏なんかね、生ゴミの中にいるような感じになるんじゃないだろうか。
いくら馴化するとはいえね。
どうかした時に、ふっと臭ったりするんだろうな。
鼻の悪い人向けの世界です。
あと、結構、グロい描写が多いので、ご飯食べながら読むのは避けたほうがいいかも。


舞台は19世紀後半。
主人公は、なんとあのジョン・H・ワトソン博士。
シャーロック・ホームズとつるんでいるときは、ちょっとお間抜けな常識人という立ち位置ですが、本作品では頭脳明晰な医学生として登場します。
ロンドン大学で、死体(ここではよく屍体と表記されている)に電気刺激を与えて、活動可能な状態にする授業を行っている場面から始まります。
この世界では、人間の死体に適切な刺激を与えると、生きていた時と同じように動くことができるのです。
そして、そのようにして動けるようになった人間は、元の人格や記憶を失い、ちょうどロボットのように設定された動きを忠実に、ひたすらするようになる。
人々は生き返らせたゾンビに危険な作業や、単純作業を替わりに行わせることによって、経済を発展させています。
なぜか、倫理的な抑制によって女性のゾンビや子供のゾンビはおおっぴらには作成されず、一種の悪趣味な犯罪として扱われています。

さて、そんな世界で、主人公のワトソンくんはその優秀さを見込まれて、エージェントとして戦争中のアフガニスタンに赴くことになります。

そこで、彼は作品の中でのラスボス、ザ・ワンの存在を知り、彼を追って、日本、アメリカ、と世界を股にかけて旅行することになります。

登場人物は、ワトソンくんだけでなく、フランケンシュタイン博士も伝説の天才科学者として出てくるし、そもそも、ザ・ワンというラスボス、フランケンシュタイン博士が創り出したクリーチャー(怪物くんで、頭に傷のある大男ですね)として説明されている。

他にも、アフガニスタンに行ったら、アレクセイ・カラマーゾフが出てくるし、ドミトーリィも出てくるし。
その章で、ワトソンくんと同行するニコライ・クラソートキンって誰だっけ?
名前に覚えはあるんだが。
またカラマーゾフの兄弟を読まないと。
日本に行ったら、大村益次郎がサイボーグ化してました。
途中一緒になるのは、グラント将軍だし。

と、そんなわけで、あちこちに古典文学や古典SF小説に出てくる登場人物と歴史上の人物が、カメオ出演してきてて、好きな人にはにやりとさせられる場面が散りばめられている。
なんとなく、映画、みたいな感じ。

何しろ、蒸気機関が開発されたばかりの世界なので、SFなんだけどどこかレトロ。
サイバーパンクな世界観だし。
この感じ好きな人には、すごくハマる気がします。
アニメ化を意識してか、かなり資格的な描写が多い。
ファイティングシーンなんか、脚本みたいにえらい具体的に書かれてます。
と思ったら、すでにアニメ化されてるんですね。
その方面では有名な作品なのかな。

そして、あまり女性が出てこない。
唯一出てくるヒロインはアンドロイドだし。
お名前もまんまハダリー・リリス
トーマス・エジソン作。

小学校の頃、図書館にあった海外の古典SFを読みまくってた人は、嬉しいかも。

とはいえ、お話の筋は、よくわかりませんでした。
この世界、ゾンビ化できるのは人間、だけらしい。
動物には電気刺激を与えても、ゾンビ化しないそうです。
それは、人間にしか魂がないから、というのが人類の結論。
だったのですが、天才フランケンシュタイン博士によって創られた(らしい)クリーチャーであるザ・ワンは、そうではないと反論します。
動物にも魂はあるんだけど、適切な刺激を与えてないから、ゾンビ化しないのだと。
そして、人間の魂と言われるものも、結局、人間に共生している菌株の活動の結果だと言います。
この辺から、なんだか言葉遊びみたいになっていって、よくわからなくなって来る。

最後、ロンドン塔でザ・ワンはそもそもの望みであった伴侶(女性のクリーチャー)を作成し、ついでにロンドン塔を破壊して消えます。

一方、ワトソンくんは最後の鍵となる菌株を、ザ・ワンから託され、己の脳の中に隠します。
そのせいで、シャーロックと出会った時は、ごく普通の人になってしまってたんでしょうかね。

最後の読後感も、各エピソードが回収されてない感じで、イマイチすっきり感がない。

テーマとかストーリーの整合性をあれこれあげつらうより、細かく作り込まれた世界観を楽しむ作品だと思いました。