とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

LIFE〜を観た

帰ってきた子虫が、これ観たい〜というので観てみました。
アマゾンで72時間399円なり。

かつてはTSUTAYAの新作が一泊二日で五百円だったことを考えると、ずいぶん安いのですが、それでも最近は、アマゾンプライムで無料の映画を見るのに慣れてしまい、何だか高い気もする。

それでも、わざわざお店に行って借りてきて、大急ぎで観て、その後はうっかり返却期限をすぎて追加料金を払わされないで済むようにと、忘れないよう気を使いながら返しに行っていたことを思うと、本当に便利な時代になりました。
人気のある映画は、借りに行っても在庫がなくてずっと待たされたり、タイミングを計って借りに行ったりしていたこともあったっけ。

それが、今じゃリモコンをぽちっとするだけで良いのですもの。
良い時代です。

というわけで、LIFE。

子虫の話ではSFホラーだとか。
エイリアンみたいな映画らしい。
あんまりスプラッタとかホラーは好きじゃないので、家事をしながらながら見してて、真面目に観てないのですが、せっかく観たから感想。

一言で言うと、
『最善と思った行動が全て裏目に出て、最悪の結果をもたらしてしまう映画』
です。

舞台は、地球を回る衛星軌道上のとある宇宙ステーション。
火星で採取された物質を回収して研究するミッションのため、六名の宇宙飛行士が待機しています。

火星から帰還した探査機は、宇宙ゴミとの衝突事故のため制御が不能となっており、探査機の回収にも危険を伴います。
それを無事に回収して、クルー達も地球も冒頭はお祝いムードなんだけど、実は、その回収された火星の土壌から発見された生命体が、恐ろしい生き物だったのでした。

最初は、単純な細胞にすぎないと思われたその生命体。
どんどん増殖して形を持つようになります。
地球では”カルビン”と名前までつけて世界中でお祝い。
クルー達も『危険かもしれない』と思いつつも、これからの科学、特に医療に貢献する発見が得られると、わくわくモード。

ところが、うっかり生物学者ヒューのミスで事故が起こり、気圧の変化が生じてしまいます。
その直後から動きを止める生命体。
環境変化に対応して一時的に冬眠に入ったと、考えたヒューは事故を起こした自責の念もあって、何とか生命体を目覚めさせようとショックを与えます。

動きを取り戻したものの、明らかに凶暴化している生命体。
ヒューに襲いかかります。
ヒューを助けようとラボに入ったエンジニアのローリー。
ヒューはラボから救出されますが、代わりにローリーがラボに取り残されることに。
ローリーが生命体にやられてしまうシーンが結構グロい。

生命体をラボから出さないようにするために、すぐさま対応するクルー達。しかし間に合わず。

その後は、宇宙ステーションを動き回る生命体”カルビン”とクルー達との戦いです。
クルー達が知恵を絞り繰り出す対策が、ことごとく裏目に出てしまう展開。


後から考えたら、この時にこうしておけば、と言う場面はいっぱいある。
でも、その時その時では、最善の行動、なんだよね。

今回のミッションに当たって、生命体が危険であった場合を想定して、いざという時の対策も立てられていました。

どうしても制御できないときは、地球に持ち込まない、入り込まれないよために宇宙船ごと宇宙に捨てる、と言うもの。

何とか宇宙船内でカルビンを倒したいのに、一人一人と犠牲になっていくクルー達。
このクルー達、みんないい人なんですよね。
それぞれに前向きで、希望を捨てずに頑張るけど、いざとなったら我が身を犠牲に仲間を守ろうとします。
誰も、自己中なことはしない。
なのに、彼らのとっさにとったその利他行動が毎回毎回、裏目に出てしまってる。

あ、一人だけ、研究者のヒューだけちょっと行動が変でした。
でも、それもヒューは下半身が麻痺している障害者なので、変だなと思いつつも、まさかカルビンが自分の足にくっついているとは思わなかったのかも、と言う弁護もできなくはない。

最後、覚悟を決めた生き残りのクルー二人。
右端のミランダさんと中央のデビッドさん。
デビッドが犠牲となって、生命体と一緒に宇宙の藻屑となり、ミランダが一連の経過の報告と情報を地球に伝えることにします。

そうして乗り込んだ避難ポッド。
しかし、度重なる事故のせいで制御が困難となっていた避難ポッド。

ふらふらと漂いつつ、一つが宇宙へ、もう一つが地球へ。

海に落ちたポッドを近隣の漁師が開けてみると、そこには、、、、。
生命体カルビンに巻きつかれながら、必死に『NO(開けるな)』と叫んでる宇宙飛行士。
宇宙に飛ばされた方は、壊れていて繋がらない通信機を前に、同じく『NOOOO』と絶叫しているミランダ。

あーあ、地球に持ち込んじゃったよ〜と言う終わり。

ストーリーは身もふたもない内容でしたが、細かいところは、宇宙だとこんな感じなんだ、と言うシーンがいっぱいあって、オタク的に楽しめました。
クルー達が宇宙船を移動する時のシーンとか、
涙が頬を伝わらずに、粒になって流れて行くシーンとかね。

ゼログラビティとかオデッセイ(火星の人)が好きな人なら、面白いと思います。
障害者が宇宙船のクルーの一員になっている、と言う設定も、そう遠くない未来にはこんな社会が実現しているのかもしれない、と思わせてくれて良かったです。

こんな良い世界、良き人々なのに、本能全開でひたすら欲望のままに進むだけのカルビンにやられちゃう、と言うのが何かを象徴しているような気がしなくもない。

地味なようで、意外と面白い映画でした。

姉と弟

子虫たちが保育園児だった頃のこと。
お迎えに行くと、上は『わーい、お迎え〜♪』
と走り出て、とっとと靴を履くと飛び出して行ったものです。
そして、その後を『お、おねえぢゃん、、、荷物は、、、、?』と
姉と自分の荷物を必死で引きずりながら追う下の子虫。

乳幼児の荷物は多い。
何しろ、お着替えに汚した服に、おむつでしょ、お手帳でしょ、ハンカチやらタオルやら。週末ともなれば、それに靴とお昼寝用タオルや布団や毛布やらetc,,ect,,,。
オムツだって、保育園の方針で布しかダメだったりというところだと、ぐっしょり濡れたオムツが何枚も(※)。

そんな大量の荷物を詰め込んだ、自分とほぼ同じ大きさのトートバッグを、よろよろと引きずりながら歩く子虫の健気だったこと。

相方のおじさんの実家も家族のイベントごとは、ほぼほぼ義姉が決めている。
発案して家族に号令をかけるのは、いつも義姉。
ただ、義姉の計画には大抵、漏れが多い。
希望はあれこれ盛り込むけど、実現不可能なものも平気で混じってます。
それを、毎回、ブツブツ言いながら実現して行くのが相方のおじさん。

まあ、良い姉弟関係なんだと思う。
私もなんだかんだ言って、一緒に楽しんでますしね。
そういう機会をせっせと義姉が作ってくれたからこそ、義理の両親とも甥っ子達とも親しくしてこれたのだし。

うちの子虫たちを見ていると、そんなどこかの姉と弟が彷彿としてきて、やっぱりそういうところって似てくるのかなぁと思う。
特に上の子虫は、私といるより義姉と一緒の方が、親子に見えるくらい外見も良く似ているし、性格もそっくり

行動力も発案力も義姉譲り。
その上、最近は父親に似たのか、要領の良さも兼ね備えて来たので、我が家ではなかなかに、重宝しております。

ところがところが、下の子虫は、小さい頃は姉に気圧されてか、割と自己主張のない子で、姉に比べておとなしい分、親や周りからは評価の良い子だったのですが、二十歳過ぎてから遅めの反抗期なのか、そもそもの性格がついに目覚めたのか、煮え切らないと言うか、何だかはっきりしない奴になって来た。
引きこもりの私に似たという気もする。

今回の帰省も、ぐずぐず言ってなかなか帰ってこないから、業を煮やした姉がネットでチケットを取ってやっていた。
最近はものの数分で、スマホから格安チケットが取れちゃう。
やって来た後も、戻るチケットをいつにするか、飛行機(安いがアクセスが面倒)新幹線か(移動は楽だがお値段が張る)決めきらずにもごもごとはっきりしない。
そのくせ、後出しジャンケンよろしく『え〜、俺、それで嫌だってわけじゃないし』とか『そんなこと言ってない』とか、苛立たしいこと甚だしい。
相方のおじさんや義姉には劣るものの、私だって、そこまで決断力がない方ではない、と思う。

母親の私でさえ、切れそうになりますからね。
今回は、姉がしっかり切れてました。
ついには、大げんかに発展。
というか、主に姉の方がカリカリして八つ当たりしてた感じ。
肉親ですから、そういう時容赦がない。
はっきり言うところも義姉譲り。
じいちゃんの容体が思ったより悪くて動揺してたのもあるのかもしれない。
弟は弟で、そう言う姉をまたおちょくるがごとく、のんべんだらりといなすから、余計、姉がいらいらして。。。。

なんかねぇ、せっかく久しぶりに家族が全員揃ったのに。

と思わないでもなかったけど、世の中、どうしても相性の合わない関係というものもあるもので。
義理の両親とこがそうですもの。

とりあえず、二人とも後半はほとんど顔も合わせず、日を変えてそれぞれに戻って行きました。

ケインとアベルじゃないけど、兄弟間の諍いは意外と深刻になったりするものだから、あんまりもめないで欲しいなぁ。




(※):布おむつしか使わせない保育園
そこの保育園長さんは、幼児教育の講演をしたりするような、県内では有名な教育者だったそうです。
が、そこの保育園にお子さんを預けた先輩は『夜遅くに濡れたおむつを大量に干さないといけなかったりすると、仕事と家事でただでさえいっぱいいっぱいなのに、夜中に寝る時間を削ってまでおむつを干してる自分って、何のために仕事してるんだろう、って思うことがある』とこぼしていましたっけ。
おむつが乾かないときは、アイロンかけて乾かすから大変だったそう。
しかも認可保育園だから、一度入ったら変われない。
(一度、相談はしてみたらしい)
引っ越すなどで、住むところがすごく遠いところに変わるとかしないと、無理。それでも『お子さんのためには、あんまり環境が変わるのは良くないですよね』等々、保育園や役場で脅されるそう。
また、”正当な理由”もないのに、認可保育園なのにやめて別の保育園に変わった、という経歴があったら、よその保育園にも入れない、のだそうです。
何だかねぇ〜。

子虫達がお世話になった保育園は、のんびり&おっとりの雰囲気でよかったです。オムツも紙でOK.
汚れたおむつを持ち帰る、なんてこともしなくてよかった。
紙おむつOKでも、保育園で捨ててくれなくて、各自持ち帰り、という保育園もありますもの。
でも、下の子虫が卒園することには人数も増えて、ちょっとギスギスした管理主義的な感じに変わってきていたので、時期がよかったのかもしれません。

舅のお見舞い

先月末に体調不良で緊急入院した途端、末期癌と診断された舅。
その後、療養先について二転三転の末、何とか緩和ケア病棟の空きがあった別の病院へ移ることになりました。

じいちゃんがもう長くない、、、
と連絡したら子虫たちが、週末、一気に戻ってきた。
まずは金曜日の最終で、上の子虫が帰って来ました。

土曜日に、お見舞いに行くと、前の週の入院直後よりぐったりした舅が寝ております。
呼びかけると目を開けるのですが、すぐまた寝てしまう。
『孫が来た』と姑が言って聞かせても、無表情にまた目をつぶってしまうのですが、そもそも一番下の孫以外、あまり可愛がるそぶりもなかった舅なので、喜んでいるのかどうか、判断に迷う。
一応、孫が来たと言うことは理解しているらしい、と義姉がとりなすように言います。

舅は入院した翌日あたりから、痛みが強くなり、身体の向きを変えることも嫌がるようになったそうで、そのうち、『もう帰る』と夜中に暴れたり、大声を出したりするようになってしまったそうな。
その後、痛み止めや落ち着く薬を始めてもらい、今度はぐったり眠り込んでしまったとのこと。

子虫を連れて行った日は、まだ前の日よりははっきりしているところだという。

こんな風にどんどん弱って行くのでしょう。
でも、私たちが行った時にはもうあまり辛そうにしていなかったので、良かったと思いました。

翌日は下の子虫が帰って来た。
いちばんのお気に入りだった孫です。
飛行場へ迎えに行き、そのまま病院へ。
その日も、うとうとしていた舅は、子虫が呼びかけると目を開けるものの、そのまますぐ寝てしまう。
それでも、こちらの希望的観測かもしれないのですが、前日よりは表情があるような、多少は嬉しそうにしているような気もする。
とはいえ、呼びかけて、目を開けて、何か喋るかな?と待ってると、また寝てしまって、の繰り返し。

結局、早々に帰ることになる。

そうなんだよね、元気のない病人のお見舞いって、間が持たないというか、何を話せばいいかわからない、というか。

それに、一般病棟だと椅子もないし、あったとして座ってただ眺めてるのもどうか、と思うし。
本人も、もう寝ている方が楽なんでしょうしね。
孫が来たのは嬉しいのだろうけど、特に話すこともない、のだろうな。

その後、近くのレストランでランチバイキング。
ちょうど、商品券があったので、こういう時でないと使わないかもと。
あれこれ食べて帰って来ました。

今回、戻って来たのは我が家の孫たちだけ。
実は義姉のところの甥っ子たちには、入院したことも知らせてないそうです。

何故ならば。

今度の週末に、上のお兄ちゃんの結納があるから。
先方は、義姉曰く”きちんとしたお家”なので、うっかり知らせたら、『祖父が末期ガンで余命僅か、という状態なのに結納なんてしている場合じゃない』と延期しかねないから、だそう。
義姉としてはせっかく休みも都合して、結納の会場も予約し、あれこれ段取りをつけたのに、延期されてまた別の日に設定しなおすのは御免だ、ということらしい。
急な中止だと、キャンセル料も発生するだろうしね。

我が家では、そんなに”きちんとしたお家の”人だったら、あとで事情を知った時に、かえって嫌な気持ちになるんじゃないだろうか?と思うのだけど。
そもそも10年以上もちゃんとした社会人として過ごして来て、今から一家を構えようという息子なんだし、そのお嫁さんなんだから、相談くらいすれば良いのに。
だいたい、祖父が病気=結納延期、と決まっているわけじゃないし。
という意見なのですが、相方のおじさんも『もうこうなったら、ねえちゃんげぇ(家)の問題だから』と言っているので、もう見て見ぬ振りなんですね。

舅は週が明けて、無事緩和ケア病棟へ転院になりました。
下の子虫は転院まで手伝ったあと、また学校に戻って行きました。
あとは、X dayがいつになるか、という問題くらい。

とりあえず、義姉の結納じゃなかった、甥っ子の結納が、無事済むことを祈るだけです。

西郷どん〜第5話

美容院に行って、美容師さんから教えてもらいました。
なんと”西郷どん”、小学校低学年の娘さんには評判が良いそうな。
学校でも、先生から見るように言われるので毎週見ているのだそうですが、『わかりやすい』と喜んで見ているそうです。

帰省して来た子虫も、『私ら、教科書でさらっと流しただけだから、こういう話なんだぁってわかって、いいよー』と言ってましたっけ。
それで、気づいた。
今年の大河ドラマの正しい鑑賞法。

それは、歴史的事実とか、当時の社会通念などを踏まえて歴史を物語るドラマだと思って観てはいけない、ということ。

幼稚園卒業から小学校低学年の子供や、『漫画で学ぶ〇〇』シリーズに慣れた若い人たち向けのお手軽な歴史エンターテイメント、だと思ってみると良いらしい。

美容師さんも、
うちの近所に調所なんとかの記念碑ってのがあって、なんだろうって思ってたんすけど、今回、誰の記念碑だったのかわかって勉強になりましたよ〜。
って言ってたし。

言われてみれば、歴史が好きとか興味がすごくある、という人でもない限り、地元でも幕末に活躍した人の名前とか業績なんてそれほど知らないわけで、そういうのがお手軽にわかる番組、と思ってみればそれほど背中も痒くならずに済むのかも。

それにしても、やっぱりベタな展開には、ちょっと引いてしまう。
北川景子演じる篤姫が、早速、御前相撲で西郷さんと出会ってましたね。

でも、実際は江戸城開城の直前に初めてあったのではなかったのか?
確か、そういう歴史番組を見た気がするぞ。

大久保利通西郷隆盛が、糸さんを巡って恋のライバルだったという設定とか。
バカみたいだから、やめてよ〜┐(´∀`)┌
と言いたい。

ま、そういうところは置いておいて。

斉彬&斉興のロシアンルーレットシーンはいただけなかったけど、赤山靱負の家での酒盛りシーンで、お酒が徳利に一杯分しかなさそうだったところとか、つまみが茹でたさつまいもしかないところとか、そういう、貧しい感の演出、が本物っぽくてよかったと、美容師さんは言ってました。

そういえば、西郷家のセットではわざわざシロアリに食われた木材を持って来て建て具を作ったりと、すごく現実感を大事にしているそうです。

なるほど、ストーリーの内容や出演者の演技を楽しむのではなく、そういう細かい気遣い、時代考証、演出をオタク的に楽しむドラマ、と思ってみれば良いわけですね。


さて、そんなわけで小学生向けアニメ的展開で牢に入れられてしまった西郷さん、そこでジョン万次郎と出会います。
ジョン万次郎が薩摩藩に雇われ(?)いたのは確からしい。
このドラマ、ありえない展開ばっかりを臆面もなく、史実を曲げて出してくるから、つい疑ってしまいましたよ。

その分、ちゃんと裏をとる(他の情報源を調べる)ようになるから、勉強するようになって、かえって良いのかな?

一月の反省

舅の入院騒ぎで、うっかり忘れるところでした。
一月の反省です。

食費       23,984円
日用消耗品      2,117円
娯楽贅沢費    44443円
合計       70,544円(+39,456円黒字)

ちょっと我ながらびっくりしている。
なんと食費が2万円台ですよ。
最初の頃は、5万円の予算でさえ足が出てたのに。
成長したなぁ、、、。

理由としては、冬場なので鍋料理が多かったこと。

今月は、相方のおじさんが平日だけでなく週末もいないことが多かった。
それでたいして料理もせず、その鍋料理を毎日私が少しずつ食べていた。
そのため、食材がそれほど必要にならなかった。
お正月で帰省していた子虫は、毎晩出歩いてましたのでね、思ったより食べなかった、ってのも大きいか。

そして私は同じものを毎日食べても、割と気にならない質。
毎食違うものが食べたい、などと言う贅沢は言いません。
むしろ自分の好きな味付けなら、毎食同じでも美味しくいただける。
(流石に一週間以上続くと飽きるけど)

あと、何より大きかったのは、お野菜が高騰しているこの昨今、相方のおじさんが、田舎の親戚や職場関係から、いただいてきたり、安くで手に入れてきた葉物野菜が年末年始にけっこうあったこと。
本当に、お野菜、高いですよね。
ちっちゃなレタス一個で六百円とか、まるで宝石のように高いわ。
あと、甥っ子がみかんをたくさん持ってきてくれたので、果物を買わずに済んだ。

おじさんが入手してきたお野菜たちは、もちろんお店に並んでいるものより小ぶりで、味もちょっとあくが強かったりでしたが、この際、手に入るだけでありがたい。

この調子で、ずっと行けたら万々歳だけど。
来月は、舅のことで外食が増えそうだし。
子虫たちも帰ってくるだろうし。

あまり期待値を高くすると、今度はプレッシャーが大きすぎて負担になるから、ぼちぼちで。
自分を追い詰めないよう、でも、コツコツ頑張ろう。

舅の療養先

相方のおじさんに、義姉から電話が来る。
どうやら、いま入院しているとこのケアワーカーから色々言われて、パニックになっているらしい。

このケアワーカーは先日、おじさんに連絡してきた人と同じ人で、ホームのスタッフに個人的に話をして、勝手に自己判断で、舅のホームでの療養話を、ごちゃごちゃにした人である。

舅は血管が細くて点滴が入りにくい。
しかし、腸が詰まっている現在、食べると吐いてしまうので、点滴だけで命を繋いでいる状態である。
点滴をしている血管は、数日したら感染の問題もあるため、他の血管に入れ替えなくてはならないが、点滴できる血管がほとんどない舅は、それが大変。
今後も点滴をできるだけ続けるためにも、ポートを入れてもらう予定だったのが、このケアワーカーときたら、『施設だとポートが入っている人は断られるから』と、勝手にポートを入れるのも中止にしてしまった。

私たちとしては、勝手に話を複雑にして、ホームに帰れないようにされた挙句、ポートも入れてもらえてないと言う状況である。

ひょっとして、実は仕事できないのに、自分はできる人間だと思っている人なの?
だとすると、すっごい迷惑な人である。

そのくせ、『ポートはもう入れられないから、治療の予定もないのにうちに入院しているのはおかしい、早く転院してくれ』と義姉に迫っているらしい。

おじさんは『担当の先生に説明も聞いて承諾書もサインしているのだから、いまの病院で入れてもらうのが筋だし、まだ、転院先も決まってない状態なのだから、今からでもいいから、入院中に入れてもらえばいいのに』と言う。
全くその通りだと思う。

それにしても、このケアワーカー、色々勝手なことをしてかき回してくれます。
その上、相方のおじさんに言うと、筋を通して反論されるので、あえて義姉の方に言ってきている節もある。

義姉は、介護士をしている。
舅がお世話になっているところとは違う施設だけど、もう長いこと介護の仕事をして働いている。
ケアマネージャーとか、ケアワーカーと、介護士やヘルパーとは、資格が違うだけで立場に上下はない、と表向きは言われるけど、なんだかんだでケアマネージャーやケアワーカーの方がずっと威張っているそうだ。
そのせいか、義姉はそういう立場の人からもっともらしく言われると、つい言い負かされてしまうらしい。

今回はこちらが”利用者様”なんだから、卑屈になる必要はないのにね。

ところで、相方のおじさんと義姉とのやりとりの流れで、今までいたホームにも義姉としては、不満があったことが判明。
前から、ちょっとな、と思っていたらしい。

いくら施設長が『受け入れます』と頑張ってくれても、現場のレベルや士気が低いのではどうしようもない。
なんだか感じの良くない雲行きなので、結局、ホームには戻らないことになった。

そうなると、あとは『空いている』と連絡のあった緩和ケア病棟に行くしかないわけだけど、これ以上の問題が起きずに転院できるだろうか。

お部屋は大部屋だそう。
緩和ケアなのに大部屋?
と、思わなくもないけど、病院によって違うのでしょうね。

明日、義姉と姑とで面談に行く。
相方のおじさんは、仕事が忙しくて一緒にいけない。
義姉たちが、いいように言いくるめられないよう、祈るしかない。

舅の行き先

一旦は、前から居たホームで最期までお世話になる、と言う話になっていた舅の療養先。

相方のおじさんのところに、病院のケアワーカーという人から電話があって『やっぱり受け入れられません』と言ってきたそうな。
おじさんが『それは施設としての回答ですか?』と突っ込んだら、個人的にホームのスタッフに打診したら、『そういう人はお断りしている』と言われたらしい。

おじさんが『先日、施設長と話をして、受け入れ可能、というお返事をもらっているのですけど?』と返したら、急に、もごもご言い出して電話を切られたと。

やっぱりね。

上はやる気があっても、現場は動かないってやつですか。

今は要介護の老人がいっぱい居て、介護施設はどこも入所待ち状態だから、施設の方は選び放題だけど、いずれは老人も減ってきて利用者の取り合いになる、と、地域によってはでは言われているらしいけど、鹿児島はまだまだ年寄りの方が多くて、殿様商売。

経営陣はそれでも将来を考えて、実績を積むためにも積極的に受け入れたいのだろうけど、そんなこと、現場のスタッフは知っちゃこっちゃ無いから、面倒臭そうな利用者は、最初からお断り、なんだろうな。

どうしてもダメだったら、相方のおじさんが介護休暇をとって、在宅をするか?
私も協力するのにやぶさかではないよ。

おじさんは、毎日、残業で帰りが夜の10時過ぎ。
ついでだから、少しは休めば良いんじゃないか、と私は思ったのだけど。
おじさん曰く、
「こんなに忙しいのに休めるわけないだろう、無理無理」

いやいや、組織は一人欠けたくらいで止まったりはしないから。
『俺がいないと職場が回らない』ってのは、単なる君の幻想だから。
と、言ってみたけど、
「そんなわけない!!」
と、きっぱり。
あーあ、ここにもワーカホリック社畜がいるよ。

そうこうするうちに、緩和ケア病棟の空きが見つかったと連絡が。
明日にでも義姉が、返事をして、転院に向けて進めるらしい。

とりあえず、やれやれですかね。

こうなると、もう本人の意向なんてものは二の次、である。
そもそも癌になる前から自宅に帰るのは、姑が拒否、だし。
それにしても、妻を始め家族の誰からも『自分がみる』と言ってもらえない舅。
ま、私だって一人で頑張ってまで、家で看取ってあげるか、と言われたら、あまり気は進まないな。
自分の親ではないしね。

今までの彼の言動の結果、と言ってしまえば、それまでなんだろうけど。

一応、舅のために弁明するとすると、
父親とか夫というものがいまより権威のあった世代ですから。
おそらく定年後になって、成人した子供達も相手にしてくれなくなり、奥さん相手に威張るしか自分の地位を確かめられなくなって、そうして、不機嫌親父を気取っているうちに、ますます、相手にされなくなって行ったのだろう、と思う。
どこかでか『これじゃいけない』と思ったかもしれないけど、いまさら愛想を振りまいて、物分かりの良い爺さんになるのは、周りに媚を売ってるみたいだし、負けたみたいだし、と意地を張っているうちに、どんどん引っ込みがつかなくなって、今にいたるのではないかしら。

舅も、姑もごく普通の人格の持ち主で、全然、性格異常などではない。

だけど、うまくいかない組み合わせというものはあるもので、相性って本当に大事なんだな、と思う一件である。