とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

ボンボヤージュを観て来ました

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今日見た映画はフランス映画。


特に、フランス映画が好きというわけでもないのです。フランス語は一言だってわかりません。
が、鹿児島に来ている映画でこれといって観たいものが見つからず、でもせっかく相方のおじさんがお休みで、家にいるけど間が持てないし、映画でも観ますか、ということで。

期待値が低い分、面白かった。
お約束のコメディなので、この辺が笑いのポイントよね、というのがわかりやすい。
こういう展開になるだろうな、という場面で思ったような展開になる。

さて、ここからはネタバレ全開です。

ところで鹿児島の映画館では、ほとんど貸切状態で、私たち以外には三人ほど。
ネットでもそれほど話題になっていないし、わざわざ観に行くほどの映画ではない、気もしますが、念のため。

優柔不断で、ちょっと倫理的に怪しいところもあるけど、お金はしっかり稼いでいる美容整形外科医の主人公と、精神科医の妻。
子供は二人、グレもせず、普通にお利口さん達ですが、ちょっと反抗期?
三人目が妻のお腹にいる。
夏休みになり、新車を買ったばかりの主人公、早速避暑地へ家族で車で出かけます。
そこに、鼻つまみ者の放蕩者の主人公の父親が混じって、さらにその父親が途中のガソリンスタンドで拾った、ちょっと頭の足りなそうな小娘一人。

高速道路で、なんと新車がまさかのシステムエラーを起こして、ブレーキも効かず、時速160キロで暴走する羽目に。
さて、どうなるのでしょう。
というシチュエーションコメディ。

絶体絶命の状態で、言いたい放題いあう家族達。
真面目でエリートの息子に、放蕩者の父親、というパターンはヨーロッパではお約束なんでしょうか。
父親が色々とやらかしてくれます。
息子は息子で優柔不断で、誰にでもいい顔するせいで、二進も三進もいかなくなってしまう。
そして妻は妻で、どうやらお腹の子供は不倫の子らしい。
でも、妻の不倫の原因は主人公の浮気や、本来の仕事への情熱を失ってお金にばかり走っていることにあるらしい。
というありがちな展開です。

子供に聞かせたくない話になると、英語で話し始めるとか、なんかヨーロッパのエリートの家庭ってそうなんだ、と思ったり。
そのくせ、会話に子供がちゃっかり入り込んでて(親より英語が達者)親がうまく言い表せないときに助け舟だしてたり(全然、外国語で会話する意味なし!)というあたりが笑いのツボ?

暴走する車をなんとかしようと、現場のパトロール警官が指示を仰ぐ高速警察署の隊長が、卓球に夢中で、全然仕事のできないボンクラ。というのもお約束なのですが、その隊長役を女性がやっている、というところがフランス映画、かな。
威張り散らすだけで、仕事のできない無能な役柄を女性にやらせて、問題とならないのはさすがフランス、という気がします。
日本やハリウッドではまだ無理、でしょうね。

そして、絶体絶命の主人公達をなんとか助け出すために考えられた作戦というのも、なんというか、もう、馬鹿なの?フランス人って、みんな馬鹿なの?
と言いたくなるようなことを、真面目くさってやっている。
そこがコメディ、なのかな?
話の始まりあたりで、暴走する主人公達の車にドアを壊されて、切れて追いかけてくる変なおじさんが乗っているのがBMWだというのも、お約束なんでしょうかね。
どんだけひどい目にあっても、ちゃんと追いかけて来る、まるでターミネーターみたいなBMWですが、最後は、やっぱりコテンパンにされてしまいます。
ドイツ車をリスペクトしつつも、乗っている奴の未来は所詮こうだぞ、という暗黙のメッセージでしょうか。

確か、”タクシー”シリーズでも最後間抜けにも捕まる盗賊一味の乗っているのは、ドイツ車でしたっけ。

クライマックスで、主人公達が助かるシーンは、マジでマンガチック。
フランス人って、宮崎駿ルパン三世とか大好きなんだろうな、きっと。
という感じ。

最後は、ドイツ車に乗っていたサイコ野郎以外は幸せになって、めでたしめでたし。
わざわざ映画館で見るほどでもないけど、アマゾンプライムでやっていたら、もう一度見たいかも、という映画でした。