とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

ウクレレ教室 2回目

はるか昔、中学校に上がったばかりの頃。
その日は、みんなわくわくしていました。
なぜなら、中学に上がって初めて習う教科のある日だったから。
それは、英語。

当時は、今みたいに幼児向けの英語学習教材なんてなかったし、外国人(に見える人)なんて、東京に住んでいたって滅多に見かけることはなかった。

どの子も、英語は中学に行って初めて触れる教科でした。
でも、当時の(今でも?)日本人がみんな持っていた、英語ができる人=エリートという気分はしっかりわかっていた。
英語、というものに対する憧れだって、持っていた。

どんな勉強をするんだろう、期待と不安の入り混じった初日。
教室に入ってきたのは、厳しそうな初老のおじいさん先生

一同起立して、礼して、着席する。

さあ、このおじいさん、見た目はじい様だけど、流暢な英語でペラペラ話し始めたりするのかしら。
期待して見つめる生徒たち。

咳払いして、先生が始めたのは、まず4本の線を黒板に書くこと。
そして、アルファベットを一つ一つ、その線のどの位置に書くべきか、について詳しく説明。

そのあと、延々とアルファベットだけを、書き取りさせられる日々。
4本線の規定の場所に線やら丸やらがないと、厳しく叱責され、やり直しさせられます。

きらきらしていた生徒たちの瞳が、どんよりと曇り、英語が、単なる漢字の書き取り並みの苦行に変わるのに、時間はかかりませんでした。

こんな昔の一コマを、ふと思い出させた、前回の教室体験。

ま、「初心者向けの楽しい体験教室」が希望なら、そういうのも、無くはなかったのです。
たまたま、日程も時間も合わなかったもので、最初から普通の教室になっただけで。

それに今更、中学生じゃあるまいし、”楽しく始めよう”的なノリでやってもらえなくても、忍耐というものも身についています。
どのみち、すでに二ヶ月分の月謝は払い込み済み。
もうしばらくは、付き合ってみましょう。

独学するには、音楽的素養がなさすぎますし。

というわけで、宿題を済ませ、指定のファイルと楽器を持って2回目に出席してまいりました。

今回の内容は、ウクレレの各部分の名称を覚えること。
そしてウクレレはハワイの楽器なので、音階がアメリカ流のABCFEFGになること。
日本で習うドレミファソラシドはイタリア語から来ているので、それぞれの音の表現方法を、語呂合わせでもなんでもいいから暗記して、対訳できるようにすること。

なんと( ゚д゚)
齢五十をすぎての、まさかの丸暗記。
それも、語呂合わせでもなんでも可という、総合格闘技的暗記。

はぁ〜。

いえ、いいんです。
所詮、四十ならぬ五十の手習い。
覚えようじゃありませんか。

というわけで、今回、チューニングの仕方を習って、はい、そこまで。

ウクレレ道はまだまだ遠く、果てしないのでした。