とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

高い城の男〜シーズン2 第九話

ジュリアナからアーノルド経由で伝わった情報をもとに、避難準備をしているチルダン氏。
銃を突きつけられた時のPTSDが蘇ります。
居合わせたフランクが、その話を聞き、エド憲兵隊のスパイであったことに気づきます。
心優しいエドは、職場の同僚や祖父を犠牲にすると脅されていたのでした。


ビキニ環礁でアメリカが行なった、水爆実験の映像フィルムを見て動揺している田上氏の一家
ソ連を威嚇するために作成されたフィルムでした。
自分の世界で、遠からぬ未来に起こり得る事態を思い、愕然とする田上氏。
しかしこっちの世界では、みなさんご存知のように、無事危険は回避されます。
でも、当然と言うかテレビドラマの登場人物たちは、それをしらない、わけですし。


ナチスの広報官ヘンリーが、同僚とホテルのバーで一杯やっていると、ジュリアナがやってきて、ルーシーが倒れたと呼び出されます。
しかし、それはレジスタンスの差し金でした。
ルーシーが妊娠していると偽られ、協力してしまうヘンリー。
ますます嫌気がさすジュリアナ。
ニューヨークに来てから、ジュリアナのファッションがだんだん垢抜けて行っているのが、素敵。
やっぱりニューヨークよね。
てか、ドイツ帝国側の方がお金持ちでセンスがいいって、どう言うことよ?
と日本人である私は、ちょっと気に入らない。

レジスタンスに脅迫されたヘンリーがテレビ放送でヒットラー逝去のニュースを告げ、(おそらく居合わせた憲兵隊に)射殺されます。
当局はテロと断定しますが、時すでに遅く、スミス大将は事態収拾に翻弄されます。
おまけに、ホイスマンからも直々にプレッシャーをかけられるし。
こっちも木戸くんどころの話ではありません。

ついに、ホイスマンは帝国国民向けの放送で、ヒットラーの死を告げるとともに、その死が日本の暗殺によるものだと糾弾します。
そして、日本に宣戦布告するのでした。

さて、その頃トーマスくんは、聡明なだけに自分の病気のことに気がついてしまいました。
真実を知りたくて、ジュリアナのところに行きます。
発作の時に同席していたこことや、両親の態度からもジュリアナが何かを悟っていると思ったのです。
頭がいいと、いろいろ知らなくていいこともわかっちゃうから、大変だね。

サンフランシスコでは木戸くんが、がっくり来ています。
散々、苦労していろいろ隠蔽して来たのに、ドイツったらもう、って感じです。
彼の苦労を知る部下吉田に労いの言葉をかけられ、「礼を言うのは自分の方だ」と言う木戸。
どんなに辛い状況でも、理解者がいると言うことは心慰むものですね。
微笑み合う二人。

やって来た小野田将軍は、亡命したディールがもたらした皇太子狙撃犯の証拠も、ヒットラー暗殺説も、ドイツ側のデマだと断じます。
木戸くん、失脚は免れそうです。
怪我の功名?瓢箪から駒

しかし、事態は緊迫しています。
小野田将軍は、サンフランシスコにとどまり、国に殉ずるつもりでした。

アメリカの実験フィルムを、ジュリアナに借受ける田上氏。
せっかく家族にも会えて和解できそうだったのに、こっちの世界を去る覚悟を決めたのです。

さてサンフランシスコでは、エドがテレビアニメ(?)を眺めながら、昔のことを思い出しています。
フランクがジュリアナを紹介してくれた時のこと。
三人で海岸でピクニックをした時のこと。
これで、三人の馴れ初めが説明されます。

フランクに、家族なら僕とジュリアナがいるじゃないか、と言うエド
同じようなセリフ、ワイルド・スピードなんかでもよく言われてますけど、”家族”ってアメリカ人的には日本の家族とは、ちょっと違うんですね。
必ずしも血縁になくても、良いと言うか。

田上大臣は、こっちの世界とを往復した経験から、秘書の琴道もこっちの世界から来た人だと悟ります。
琴道秘書官は長崎で被爆した後、何かの偶然でドラマの世界に来れるようになり、やって来たのでした。

田上大臣は、戦争阻止のための警告を持って帰って来ていました。

しかし、すでにドイツから宣戦布告されていることを告げ、もう手遅れだと告げる琴道くん。
せっかく逃れて来た世界なのに、こっちでも最終戦争になっちゃうなんて、ついてないね。

総統の死後、活発になったレジスタンスの活動を制圧することに、忙しいスミス大将。
しかし、その最中、トーマスがジュリアナのアパートを訪ねて、自分の病状について問い質していたことを知ります。
二人の会話を聞き、報告してくれた盗聴担当官に礼を言うスミス大将。
同席していた担当官の痛ましげな表情。
このことを知る当事者は他にいないことを確認し、フィルムを回収するスミス大将。
剣呑な表情をしています。
真面目そうな担当官、大丈夫かな。
めっちゃ、フラグ立ってるよ(・_・)。

憲兵隊本部を爆破する計画が、忙しいフランクたちレジスタンス。

田上通商大臣から木戸くんへ電話が。
日本を救う案があるから、今からそっちへ向かうと言います。

折しも、フランクとサラが憲兵隊本部へ。
無事に検問を抜けるサラとフランク。
日本人同士なのに、変装が見抜けないって、あり?

部下を鼓舞する小野田将軍。
最後は美しく死んで、日本を印象付けるのだといいます。
天皇陛下、万歳!!と声を合わせて合唱する小野田将軍と部下たち。
太平洋末期のやけっぱち具合を思わせます。

田上大臣の到着を知り、場を離れる木戸。

ロビーに降りてくると、フランクと木戸が受付にいました。
顔をあわせるフランクと木戸。
切迫詰まってフランクは、木戸に発砲。
とっさに、部下吉田がかばって九死に一生を得ます。
フランクは他の憲兵を射殺。
仕方なく自分も発砲するサラ。
爆弾が破裂し、ビルが破壊されます。


中西部へ向かうバスの中で、爆破による煙を眺めるエド
三人で行ったピクニックの映像が重なります。


そして次回へ続く。