とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

姉と弟

子虫たちが保育園児だった頃のこと。
お迎えに行くと、上は『わーい、お迎え〜♪』
と走り出て、とっとと靴を履くと飛び出して行ったものです。
そして、その後を『お、おねえぢゃん、、、荷物は、、、、?』と
姉と自分の荷物を必死で引きずりながら追う下の子虫。

乳幼児の荷物は多い。
何しろ、お着替えに汚した服に、おむつでしょ、お手帳でしょ、ハンカチやらタオルやら。週末ともなれば、それに靴とお昼寝用タオルや布団や毛布やらetc,,ect,,,。
オムツだって、保育園の方針で布しかダメだったりというところだと、ぐっしょり濡れたオムツが何枚も(※)。

そんな大量の荷物を詰め込んだ、自分とほぼ同じ大きさのトートバッグを、よろよろと引きずりながら歩く子虫の健気だったこと。

相方のおじさんの実家も家族のイベントごとは、ほぼほぼ義姉が決めている。
発案して家族に号令をかけるのは、いつも義姉。
ただ、義姉の計画には大抵、漏れが多い。
希望はあれこれ盛り込むけど、実現不可能なものも平気で混じってます。
それを、毎回、ブツブツ言いながら実現して行くのが相方のおじさん。

まあ、良い姉弟関係なんだと思う。
私もなんだかんだ言って、一緒に楽しんでますしね。
そういう機会をせっせと義姉が作ってくれたからこそ、義理の両親とも甥っ子達とも親しくしてこれたのだし。

うちの子虫たちを見ていると、そんなどこかの姉と弟が彷彿としてきて、やっぱりそういうところって似てくるのかなぁと思う。
特に上の子虫は、私といるより義姉と一緒の方が、親子に見えるくらい外見も良く似ているし、性格もそっくり

行動力も発案力も義姉譲り。
その上、最近は父親に似たのか、要領の良さも兼ね備えて来たので、我が家ではなかなかに、重宝しております。

ところがところが、下の子虫は、小さい頃は姉に気圧されてか、割と自己主張のない子で、姉に比べておとなしい分、親や周りからは評価の良い子だったのですが、二十歳過ぎてから遅めの反抗期なのか、そもそもの性格がついに目覚めたのか、煮え切らないと言うか、何だかはっきりしない奴になって来た。
引きこもりの私に似たという気もする。

今回の帰省も、ぐずぐず言ってなかなか帰ってこないから、業を煮やした姉がネットでチケットを取ってやっていた。
最近はものの数分で、スマホから格安チケットが取れちゃう。
やって来た後も、戻るチケットをいつにするか、飛行機(安いがアクセスが面倒)新幹線か(移動は楽だがお値段が張る)決めきらずにもごもごとはっきりしない。
そのくせ、後出しジャンケンよろしく『え〜、俺、それで嫌だってわけじゃないし』とか『そんなこと言ってない』とか、苛立たしいこと甚だしい。
相方のおじさんや義姉には劣るものの、私だって、そこまで決断力がない方ではない、と思う。

母親の私でさえ、切れそうになりますからね。
今回は、姉がしっかり切れてました。
ついには、大げんかに発展。
というか、主に姉の方がカリカリして八つ当たりしてた感じ。
肉親ですから、そういう時容赦がない。
はっきり言うところも義姉譲り。
じいちゃんの容体が思ったより悪くて動揺してたのもあるのかもしれない。
弟は弟で、そう言う姉をまたおちょくるがごとく、のんべんだらりといなすから、余計、姉がいらいらして。。。。

なんかねぇ、せっかく久しぶりに家族が全員揃ったのに。

と思わないでもなかったけど、世の中、どうしても相性の合わない関係というものもあるもので。
義理の両親とこがそうですもの。

とりあえず、二人とも後半はほとんど顔も合わせず、日を変えてそれぞれに戻って行きました。

ケインとアベルじゃないけど、兄弟間の諍いは意外と深刻になったりするものだから、あんまりもめないで欲しいなぁ。




(※):布おむつしか使わせない保育園
そこの保育園長さんは、幼児教育の講演をしたりするような、県内では有名な教育者だったそうです。
が、そこの保育園にお子さんを預けた先輩は『夜遅くに濡れたおむつを大量に干さないといけなかったりすると、仕事と家事でただでさえいっぱいいっぱいなのに、夜中に寝る時間を削ってまでおむつを干してる自分って、何のために仕事してるんだろう、って思うことがある』とこぼしていましたっけ。
おむつが乾かないときは、アイロンかけて乾かすから大変だったそう。
しかも認可保育園だから、一度入ったら変われない。
(一度、相談はしてみたらしい)
引っ越すなどで、住むところがすごく遠いところに変わるとかしないと、無理。それでも『お子さんのためには、あんまり環境が変わるのは良くないですよね』等々、保育園や役場で脅されるそう。
また、”正当な理由”もないのに、認可保育園なのにやめて別の保育園に変わった、という経歴があったら、よその保育園にも入れない、のだそうです。
何だかねぇ〜。

子虫達がお世話になった保育園は、のんびり&おっとりの雰囲気でよかったです。オムツも紙でOK.
汚れたおむつを持ち帰る、なんてこともしなくてよかった。
紙おむつOKでも、保育園で捨ててくれなくて、各自持ち帰り、という保育園もありますもの。
でも、下の子虫が卒園することには人数も増えて、ちょっとギスギスした管理主義的な感じに変わってきていたので、時期がよかったのかもしれません。