とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

ハザードマップ

今回の西日本豪雨災害、新聞にハザードマップのことが載っていました。
自治体がせっかく作っていても、見てない人がほとんどだったのだそう。
被災してから悔やんでも、もう時すでに遅し。
”後悔後に立たず”とはこのことですね。

鹿児島はことあるごとに『25年前の8・6水害を語り継いでいるので、大丈夫!』
と思っていたのですが、先日、職場の上司と話をしていたら、その上司は鹿児島出身なのだけど、ちょうど水害があった時期は県外に住んでいたので、当時の大変さがピンと来ないということが判明。
実際にどの辺りまで浸水したか、ということも知らないそうです。

ちょうど水に浸かって大変だった地域にお住まいで、『やっぱり、あの辺りは便利ですな〜』と、いたって呑気。
そうなんだ、やっぱり”去る者日々に疎し”じゃないけど、どんなに大きな災害でも、だんだん忘れられてしまうのですね。

そう言えば、鹿児島市ハザードマップってどうなっているのだろう。
と思って検索したら、すぐ出てきた。

洪水ハザードマップ|鹿児島市

実は、こんなの見なくても当時を経験していると、だいたいどの辺りまで浸水したかは、わかります。
私たちはその頃から鹿児島市の南の方に住んでいたので、実際の被害にはあっていないのだけれど、被害にあった知人や、水に浸かって泥の跡がついた建物の壁を目にしてたから、覚えている。

だけど、今回の豪雨災害で被災人たちが口々に言っていたように、『ここに住んで50年だけど、こんなの初めて』という言葉を思えば、次回の水害が50年以上経って起きたら、上司のように水害の経験がない人たちが大勢になっていたら、やっぱり鹿児島市だって、また無防備に水に浸かってしまうかもしれない。

水害の後、甲突川流域は護岸工事が進み、整備されました。
川沿いは遊歩道になっています。
増水に対する警告が、数十メートル置きに提示されているけど、ちゃんと意識して見ている人は、どのくらいいるのかな?

ところで、鹿児島市ハザードマップは甲突川と永田川、新川、稲荷川の四つだけ。
まあ、この四つが大きな河だし、被害も大きかったので当たり前なんですけど。
他の川については、作られてない。

我が家の近所にも、昔の用水路が区画整理で川になったところがあります。
水田を住宅地に転用した地域だから、豪雨時には氾濫するんじゃないか、と危惧しているのですが、ハザードマップなんてない。
平地が少なくて、丘にほとんどの住宅団地が作られている土地柄、崖崩れだって心配です。
いつも通る道だって、崖崩れの危険性がある。

水が豊かなことはいいことだけど、時には恐ろしいことになる土地柄、他人任せにしてないで、危機感を持っていないといけないな。
普段も、ほけっと歩いていないで、注意して歩くようにしよう。