とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

なるほど残業大国日本

今日も残業してしまった。
昨日に続き二日目です。

8時間労働って何?
9時5時勤務って何?
それってどこの国の話?
パラレルワールド
と、日々思っておられるに違いない、働く日本人の皆さんからは、何を寝言を言っておるか、とお叱りを受けそうですが、そもそも、長時間働くのが嫌で夕方5時半までのバイト生活を始めた私。

なのに、先月も先々月も、気がつくと帰りが大幅に遅くなっている。

今日は、たまたまお昼近くに入った案件が、昔私がやっていた仕事関係のことだったのですが、今の職場に慣れている人がいなくて「お願いできませんか?」と頼まれてしまい、受けたものの、久しぶりなので思ったより時間がかかってしまったのでした。
でも週一のバイト故、途中でやめて「続きは明日〜」と言って帰るわけにもいかず、一通り済ませて残りを引き継いだりなんだりで、帰る頃にはすっかり世の中は夜の世界。

鹿児島は南の端っこですからね、日暮れになるのは本州よりは遅い。
おまけに気温はまだ夏、なのですごく夜更け感があります。

昨日は昨日で、別のバイト先でしたが、急に大きな仕事が入ってしまい、上司達はそっちに掛り切りとなって、もう”許容量いっぱいいっぱい”という顔で頑張っているものだから、
私一人「いや〜あたし5時半までの契約なんでお先に帰らせてくださ〜い」とは言いにくく、
「昼寝さん、まだ大丈夫ですか?」とすがるように聞かれてしまうと、
つい「あ、大丈夫です」と言ってしまって、その直後に
「あ”〜、もうなに良い子ぶってんだ?あたし。馬鹿馬鹿、、、」と己を責めてたりして。

ま、そこには、ここでちょっと恩を売っておけば「使える人だから」という評価がもらえるかな?などというさもしい計算もあったりもするのです。

とは言いつつも、やっぱり周りの人が大変な思いをしている時に、自分だけ知らんぷりはちょっとしにくい。
それって、日本人だからかな?
マイペースなアメリカ人やオーストラリア人あたりだと平気で「他人は他人、自分は自分」と割り切れるのかしら。

先日読んだ、『なぜ、残業はなくらないのか』という本にも、とにかく働かせる方も働く方も、「なるべく働かない」とはっきり意識しない限り、長時間労働は無くならない、と書いてあったわけが、しみじみわかったりして。

ついつい、大した時間じゃないし、自分がやれば評価が上がりそうだし、と仕事をしてしまい、それでかえって全構成員の働く時間が、長くなってしまうのかもしれません。
私一人が断ったことで、社会全体の残業が減るわけでも長時間労働がなくなるわけでもないけど、そうやってみんなが頑張ってしまえば「なんだ、この人数でできるんじゃない」ということになって、いつまでたっても長時間労働はなくならない。
それはわかってはいるのです。

こういう時に、「いや〜、自分の仕事は終わったんでもう帰ります」と割り切って帰れるからこそのバイトだったのに、いつの間にか、頼まれもしないのに勝手に組織の一員ぶっている自分。
そのくせ疲れて帰ってきて、「あーあ、もう働くの嫌だー」と愚痴たれているけれど、そもそも自分の働き方のせいで、そういう目にあっているのだよ、とちょっと言い聞かせてみたりして。
言い聞かせたところでこの”良い子ぶりっ子の自分”は、ちょっと気を緩めると、つい周りの良い評価が欲しくて無駄な働きをしてしまうのでした。