とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

5連休の後に、3日仕事して思ったこと

5連休という、日本の平均的職業人としては破格の長期休みを過ごした後の休み明け、予想では休みにも飽きて、別のことがしたい気持ちでいっぱいで、仕事ができることが嬉しい、まではいかなくても、新鮮な気持ちで、またお仕事ができる、はず。
でした。

現実は、全然違いました。
といっても、今週は3日しか働いていないのですが、もうすでに初日の出勤の途中から、「なんか、もう無理」という気持ちでいっぱいに。

仕事に行くのが、こんなにだるいことだったなんて。
まず、出勤がだるい。
朝起きて、仕事に行かなきゃと思うことが、だるい。
職場についても仕事を始めるのが、だるい。
始めてしまえば、あとはもういつものルーティンワークではあるのですが、途中でもだるい、だるい、気がつけばぼやいている。

久しぶりに歩いたら膝が痛い、股関節が痛い、お尻の筋肉が痛い。
そして久しぶりに立ってたら、腰が痛い。

私は腹筋が弱くて反り腰気味なので、気をつけておかないと、すぐ腰が痛くなる。
バイト先で、普段よりちょっと長く立っていると、もう腰が痛い。
家では立つどころか、リクライニングシートの上で、ごろごろしている日々でしたから、筋力が落ちたんでしょうか。
たった五日で!?
どれだけ、衰えるの早いの???

そして、自分がこんなに怠け者だったとは。
ひょっとして、休みの間せっせと読みまくった早期リタイア関係の本やブログのせいかしら。
すっかり感化されちゃった?

それとも本来の私は、実はものすごく怠け者で、ただそれだと世の中に適応できないから、今までは「仕事は嫌いじゃないの、むしろ好きな方なの」と無意識に言い聞かせて、自己洗脳してきたのが、今頃になって露呈してしまったのか。

國分功一郎の説では、人間は暇でいることに強い不安感を持つので、何もしないでいると、すぐに何かしらしたくなるのだ、という話だったんだけど。

英語のVacation(休暇)とう言葉は、ラテン語のvacare(空っぽ)からきていて、休暇の間、あえて何もしないで自分を空っぽにすることで、新たに仕事への熱意が湧いてくる。
それが、欧米人にとっての正しい休暇の過ごし方だ、という話を読んだことがあります。

なのに、ちっとも仕事への意欲が湧いてこない。
それどころか、余計に仕事がしたくなくなっている。
つまり、たった5日間では、まだまだ空っぽにはなってない、ってことなんでしょう。
全然、暇を満喫できなかったことですね。

一体、どのくらい長かったら、「ああもう、暇で暇で、することないのも飽きたし、仕事でもしよかいねぇ」という気分になるものなんでしょう。
相方のおじさんは、3日持たなかったのになぁ。

己の小学校、中学校時代の夏休みを思い返してみると、やっぱり三週間は必要、かなと思う。

徒然なるままにぼんやりとしている自分を自覚しつつ、これ来週の今頃も同じよね、と思いつつ、そういえば再来週も同じなんだわ、と思って初めて、「ああ、暇だ〜。なんかもう、仕事でもいいからしたい」という気分になるのかもしれません。

それより短い期間だと、中途半端にゆったり時間を味わってしまった分、元の忙しない時間に戻るのが辛い。

これって部活でふだん運動していて、期末試験などで一週間とか間が開いた後に、急に再開すると、すごく身体がきついのと、同じ。

再開した時が辛すぎるので、それならいっそ、休みなんか取らずに、ペースを崩さずに続けてた方がまし、と本能的に思うから、日本人は休みを取らないのかしら。

なんだかなぁ。

すっかり、空っぽになれるくらいに、休みが取れる職場環境ってないのかしら。