とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

高い城の男〜シーズン2 第十話

1945年12月11日のアメリカ。
若き日のスミス大将とヘレンは、どこかのロッジにいます。
その瞬間、窓の外に閃光が走ります。
ワシントンD.C.に原爆が落ちたのでした。

破壊された憲兵隊本部で、呆然としている木戸。
小野田将軍も参謀たちも死に、自分が司令官となったと知らされます。
ここも、セリフが聞き取れない。
兵隊さんがやって来て、いろいろ言うんだけど、
「・・・よって、大尉殿がせいかんでございます」礼っ。
ってなんだよ。
吹き替え版を見たら、『司令官』でした。
言い難いのかな、”司令官”って。

ニューヨークでは、ベルリンからケラー親衛隊中将がやって来ます。
中将はレジスタンス制圧のために、サバンナに爆撃をして見せしめにするよう進言します。
そうすると84,000人の住民が、犠牲に。
で、サバンナってどこ?
調べて見ました。


サバンナ (ジョージア州) - Wikipedia

宮崎市と同じくらいの緯度にあるらしい。
風光明媚なところらしいです。


さて、すったもんだの憲兵隊本部は傍において、自宅でこっちの世界から持って来たフィルムを、木戸に見せる田上通商大臣。
日本が開発した原爆映像だと伝え(確かに、ドラマの世界ではビキニ環礁は日本領ではある)、ドイツに戦争を思いとどませる材料に使おう、と図ったのです。

でもさ、こういう地球規模の核実験があれば、気象データの変化とか電波障害とか色々あって、割とすぐわかるんじゃないのかな。
逆に、実験がなかったことも。

気象観測の技術は発達してない世界なのさ、で逃げても良いけど、地中海干拓とか、火星開発とかしてる(原作でも)のだから、そのくらいの観測データは持ってても良いと思うの。

ベルリンでは、楽しそうに日本領攻撃計画を発表するドイツ陣営。
この辺の細かい計画性は、いかにもドイツ風なのでしょうね。
特攻隊を差し向ける可能性についても、言及されています。
天皇を殺したら"戦争が長引く"論と、"その方が早い"論がぶつかります。
日本人の天皇崇拝って、欧米の人には特別感があるのかしら。

優れた人種である自分たちだけが残ることで、平和で調和のとれた世界になるのだ、と信じているホイスマン・パパ。
そのためには多少の(数百万単位の)犠牲は仕方ないよね、と言い切ります。
悩むジョー


同じ息子といえば、トーマスは自分の病気について調べているところを母ヘレンに見つかり、不安を両親に打ち明けます。
忙しいくせにそう言う時には、家に帰って来ているスミス大将。
いいパパやん。
いいな、ヘレンはワンオペ育児じゃなくて。
と、一瞬思ったけど、製作者側の、"こういう重要なことは、男親が言わないと"的なものを感じるのは、考えすぎ?
動揺するトーマスに、病気はなんとかなる。
どんな時でも、私たちにとってはお前は完璧な息子だよ。
と告げる、スミス夫妻。


そこに、空港から電話が。
木戸大尉が、スミス大将に会うためにやって来たのでした。
スミス大将に田上通商大臣が、こっちの世界から持ち帰ったフィルムを見せる木戸。
高い城の男のフィルムだと、信じてしまうスミス大将。
全てを託して、去っていく木戸。
実際は日本大使館で待機。

もちろん最終戦争を回避する切り札になるフィルム(のはず)です。
スミス大将は、一計を胸にベルリンへ飛びます。
ここで、彼に付き従っているエリックさんは、シーズン1の第3話で撃たれてた副官?
無事職場復帰したんですね。

一方、トーマスの病気のことは、レジスタンスにも知られてしまいました。
その会話テープを放送で流せば、スミス大将を失脚させられるとディクソン。
『トーマスも殺されてしまう』と、反対するジュリアナに、『どうせ病気なんだし』と言うディクソン。
ディクソンの言いっぷりは、ナチそのものだと愕然とするジュリアナ。

レジスタンスのリーダーがやって来ます。
ちなみに彼女は、戦時中D.C.被爆したのでした。
ジュリアナのせいで仲間のカレンが死んだ、と知ったリーダーはディクソンの目を盗んで、ジュリアナを殺そうとします。

しかし合気道の達人ジュリアナは、なんとか難を逃れます。
そこに、ナチスの制服を着たディクソンが。
ナチス将校に変装して、放送局に潜入しようとしていました。
盗聴テープを使ってスミス大将の失脚を狙っていたのです。

テープを取り返そうと、ディクソンを撃ってしまうジュリアナ。
フィルムの映像通りになっていきます。
とりあえず、フランクと一緒にジョーに撃ち殺されているディクソンではないから、サンフランシスコは無事ってこと?


ホイスマン・パパに進言しても聞いてもらえないジョー
ニコールに悩みを打ち明けます。
「彼らの後は、私たちが政権を担うのだから先のことを考えよう」と言うニコール。
ジョーはニコールといい感じに。
殺伐としたシーンばっか続くので、ここは製作者側からの視聴者へのサービスシーンというところでしょうか。
次のシーズンに入るための制作費も必要だしねっ。


さて、スミス大将はジョーの元にやって来ます。
フィルムをホイスマンに渡して欲しいというスミス大将。
散々利用されて、うんざりしているジョー
ジュリアナが生きていることを聞かされ、動く気になります。
そういえば、ジュリアナのことをスミス大将はジョーに教えてませんでしたっけ。
レジスタンスの仲間で利用価値があるから生かしてある(それが何か?)と言い切るスミス大将。
そんなスミス大将が言うことだから、逆にジョーは信じたのでしょうね。
スミス大将役の役者さん、目の下のクマも黒々として真に迫っています。

フィルムを見て動揺する参謀たち。
日本が水爆実験に成功したのは、既に数年前だとハッタリをかますスミス大将。
参謀が、秘密裏に会議をしているすきに、ヒムラー長官にハインリッヒの自白を報告するスミス大将。
ホイスマンは、最後の攻撃スイッチを押す直前、逮捕されます。
一杯食わされたジョー
やっぱりこいつを信じてろくなことにはならない、と言いう顔で連れて行かれます。

ホイスマンの代わりに、演説をするヒムラー
即興の割には、なかなかに上手な演説。
ひょっとして準備してた?
役者さんも、チャップリンに似ている(てか、チャップリンがパロったヒットラーに似ている)。
これも、何かの皮肉?それとも伏線?
不本意にも救国の英雄として大衆に紹介されちまうスミス大将。
複雑な表情です。
その姿をテレビ中継で見ているスミス家一同。
トーマスも複雑な表情。

その後、衛生局の職員と家を出るトーマス。
トーマスは自ら出頭することに決めたのでした。
衛兵たちに遮られ、連れて行かれるしかないヘレン。
スミス大将は、ベルリンだし。

さて、ヒットラーがコレクションしていたフィルムを閲覧するスミス大将。
フィルムを見て、何かに気づいているらしき表情。
これは、シーズン3への伏線だな。


ジュリアナは、アメリカのどこかの田舎で車を降ります。
レジスタンスに送ってもらったのでした。
ラジオ放送で、戦争が際どいところで回避されたと言うニュースを聞きながら、ジュリアナは盗聴テープを燃やします。

もちろん、トーマスが、自ら出頭したとは知る由もない。
ふと目をあげると、そこにはアベンゼンがいました。
またもや、納屋(?)に案内されます。
ジュリアナは、自分が何をするのか知っていたのだろうと詰問します。
ベンゼンは、「ジュリアナ・クレインが唯一の希望だと思っていただけだ」と答えます。
様々なシーンでジュリアナが出ていたと言うのです。
どのシーンでも、行動が一貫していたのはジュリアナだけでした。
それを見て、彼女がキーパーソンであると信じたのだと言います。

見た目、その場の思いつきで行動しているようにしか見えんのだけどね。
そこが良かったんでしょうか。


ベンゼンは言います。
ジュリアナの行動のおかげで、悪党のスミス大将は生き残り、妹の父であるディクソンは死んだ。
しかし、おかげでサンフランシスコとその住民は、とりあえずは助かった。
とはいえ、自分がしたこと(不本意ながら、ディクソンを撃ち殺してしまったことかな)に傷ついているジュリアナ。
おまけに、助けたかったトーマスは自分から出頭しちゃったしね。

そんなジュリアナを慰め、さらに納屋の外へと案内するアベンゼン
そこに、死んだはずの妹トルゥーディーが。
なんで????

そして、その頃サンフランシスコでは、レジスタンスの一人レミュエル・ワシントンが、ジュリアナの知人だと名乗って、田上通商大臣のもとを訪れていました。
手には、フィルムの入った箱が。
何を企んでいるのさ??

と言うところで、次のシーズンへ。

来年早々放映らしい。
どうなるんだ、この話。

とりあえず、サンフランシスコに原爆が落ちることは回避できた。
でも、新しく権力者となったヒムラー長官も、あんまり穏健な平和主義者には見えない。
トーマスは、衛生局に連れて行かれちゃうし。
憲兵隊本部爆破後のフランクやエドがどうなったかも、わからないし。
ホイスマン・パパと連行されたジョーはどうなるのかわからないし。

全然、話が回収されてないじゃん。

高い城の男〜シーズン2 第九話

ジュリアナからアーノルド経由で伝わった情報をもとに、避難準備をしているチルダン氏。
銃を突きつけられた時のPTSDが蘇ります。
居合わせたフランクが、その話を聞き、エド憲兵隊のスパイであったことに気づきます。
心優しいエドは、職場の同僚や祖父を犠牲にすると脅されていたのでした。


ビキニ環礁でアメリカが行なった、水爆実験の映像フィルムを見て動揺している田上氏の一家
ソ連を威嚇するために作成されたフィルムでした。
自分の世界で、遠からぬ未来に起こり得る事態を思い、愕然とする田上氏。
しかしこっちの世界では、みなさんご存知のように、無事危険は回避されます。
でも、当然と言うかテレビドラマの登場人物たちは、それをしらない、わけですし。


ナチスの広報官ヘンリーが、同僚とホテルのバーで一杯やっていると、ジュリアナがやってきて、ルーシーが倒れたと呼び出されます。
しかし、それはレジスタンスの差し金でした。
ルーシーが妊娠していると偽られ、協力してしまうヘンリー。
ますます嫌気がさすジュリアナ。
ニューヨークに来てから、ジュリアナのファッションがだんだん垢抜けて行っているのが、素敵。
やっぱりニューヨークよね。
てか、ドイツ帝国側の方がお金持ちでセンスがいいって、どう言うことよ?
と日本人である私は、ちょっと気に入らない。

レジスタンスに脅迫されたヘンリーがテレビ放送でヒットラー逝去のニュースを告げ、(おそらく居合わせた憲兵隊に)射殺されます。
当局はテロと断定しますが、時すでに遅く、スミス大将は事態収拾に翻弄されます。
おまけに、ホイスマンからも直々にプレッシャーをかけられるし。
こっちも木戸くんどころの話ではありません。

ついに、ホイスマンは帝国国民向けの放送で、ヒットラーの死を告げるとともに、その死が日本の暗殺によるものだと糾弾します。
そして、日本に宣戦布告するのでした。

さて、その頃トーマスくんは、聡明なだけに自分の病気のことに気がついてしまいました。
真実を知りたくて、ジュリアナのところに行きます。
発作の時に同席していたこことや、両親の態度からもジュリアナが何かを悟っていると思ったのです。
頭がいいと、いろいろ知らなくていいこともわかっちゃうから、大変だね。

サンフランシスコでは木戸くんが、がっくり来ています。
散々、苦労していろいろ隠蔽して来たのに、ドイツったらもう、って感じです。
彼の苦労を知る部下吉田に労いの言葉をかけられ、「礼を言うのは自分の方だ」と言う木戸。
どんなに辛い状況でも、理解者がいると言うことは心慰むものですね。
微笑み合う二人。

やって来た小野田将軍は、亡命したディールがもたらした皇太子狙撃犯の証拠も、ヒットラー暗殺説も、ドイツ側のデマだと断じます。
木戸くん、失脚は免れそうです。
怪我の功名?瓢箪から駒

しかし、事態は緊迫しています。
小野田将軍は、サンフランシスコにとどまり、国に殉ずるつもりでした。

アメリカの実験フィルムを、ジュリアナに借受ける田上氏。
せっかく家族にも会えて和解できそうだったのに、こっちの世界を去る覚悟を決めたのです。

さてサンフランシスコでは、エドがテレビアニメ(?)を眺めながら、昔のことを思い出しています。
フランクがジュリアナを紹介してくれた時のこと。
三人で海岸でピクニックをした時のこと。
これで、三人の馴れ初めが説明されます。

フランクに、家族なら僕とジュリアナがいるじゃないか、と言うエド
同じようなセリフ、ワイルド・スピードなんかでもよく言われてますけど、”家族”ってアメリカ人的には日本の家族とは、ちょっと違うんですね。
必ずしも血縁になくても、良いと言うか。

田上大臣は、こっちの世界とを往復した経験から、秘書の琴道もこっちの世界から来た人だと悟ります。
琴道秘書官は長崎で被爆した後、何かの偶然でドラマの世界に来れるようになり、やって来たのでした。

田上大臣は、戦争阻止のための警告を持って帰って来ていました。

しかし、すでにドイツから宣戦布告されていることを告げ、もう手遅れだと告げる琴道くん。
せっかく逃れて来た世界なのに、こっちでも最終戦争になっちゃうなんて、ついてないね。

総統の死後、活発になったレジスタンスの活動を制圧することに、忙しいスミス大将。
しかし、その最中、トーマスがジュリアナのアパートを訪ねて、自分の病状について問い質していたことを知ります。
二人の会話を聞き、報告してくれた盗聴担当官に礼を言うスミス大将。
同席していた担当官の痛ましげな表情。
このことを知る当事者は他にいないことを確認し、フィルムを回収するスミス大将。
剣呑な表情をしています。
真面目そうな担当官、大丈夫かな。
めっちゃ、フラグ立ってるよ(・_・)。

憲兵隊本部を爆破する計画が、忙しいフランクたちレジスタンス。

田上通商大臣から木戸くんへ電話が。
日本を救う案があるから、今からそっちへ向かうと言います。

折しも、フランクとサラが憲兵隊本部へ。
無事に検問を抜けるサラとフランク。
日本人同士なのに、変装が見抜けないって、あり?

部下を鼓舞する小野田将軍。
最後は美しく死んで、日本を印象付けるのだといいます。
天皇陛下、万歳!!と声を合わせて合唱する小野田将軍と部下たち。
太平洋末期のやけっぱち具合を思わせます。

田上大臣の到着を知り、場を離れる木戸。

ロビーに降りてくると、フランクと木戸が受付にいました。
顔をあわせるフランクと木戸。
切迫詰まってフランクは、木戸に発砲。
とっさに、部下吉田がかばって九死に一生を得ます。
フランクは他の憲兵を射殺。
仕方なく自分も発砲するサラ。
爆弾が破裂し、ビルが破壊されます。


中西部へ向かうバスの中で、爆破による煙を眺めるエド
三人で行ったピクニックの映像が重なります。


そして次回へ続く。

高い城の男〜シーズン2 第八話

ついに、エピソード8まできてしまいました。
どうなるんだこの話。
今のところ、喫緊の案件としては、

サンフランシスコに原爆投下の危険は、回避できるのか?
トーマスは、無事に南米に逃げ切れるのか?
ヒットラー亡き後、誰がドイツ帝国の総督になるのか?

と言うところでしょうか。

でもトーマスくん、遠からず自力で歩行もままならなくなるのに、南米に行っても大丈夫なんだろうか。

ストーリーの初めでも、ヘレンが夫に「この先どうなるの?」と尋ねています。
そうだよ、私もそれが知りたいよ。

こっちの世界に来た、田上大臣。
割れたカップを見つけてました。
こっちの世界で以前、怒って田上大臣が割ったらしい。
どうやらジュリアナと憲明との結婚に怒った田上大臣が、カップを割って、家出してたらしいです。
カップを修理する田上大臣。
金継の技術、そんな工芸技術、どこで習ったんだ?

ベルリンでは、ジョーが父となんとなく和解しています。
ジュリアナを愛していた、と告白するジョー
そこにナチの将校がやってきて、連行される二人。
政変が起きてるよう。
さて、ホイスマン・パパは粛清されちゃうのか、それとも?
じりじりしながら待つジョー

やがてやってくる将校。
一応丁重な扱いなので、大丈夫だったみたい。
てか、一段と立場が重要になったらしいホイスマン・パパ。
どちらかと言うと、ゴタゴタの尻拭い役に任命されたのでした。
ジョーを、いずれ生じる危険性のある粛清から逃すため、今度はアメリカへ行くよう勧めるホイスマン・パパ。
こうなると、帰るわけにいかないジョー

ジュリアナがアパートで掃除をしていると、突然ヒューズが落ちます。
監視カメラもシャットダウン。
そこに、スミス大将がやってきます。
高い城の男についての情報を、得るためでした。
ジュリアナは、フィルムを見たことを白状します。
サンフランシスコに原爆が落ちたこと、ジョーがいたこと。
撮影方法は知らないこと。
よっぽど怖かったのかスミス大将が去ってから、思わず泣いちゃうジュリアナ。
逃げたいジュリアナ。
でもレジスタンスは、ジュリアナにスミス大将の家族に近づく努力を続けるよう言います。

ヘレンの家で、ルーシーと昼食をとるジュリアナ。
ランチにワインですか。
セレブだわ〜。
ルーシーはテレビニュースを見たがります。夫のヘンリーが、徹夜で編集していたからです。
テレビでは、ヒットラーの休日の姿を映し出していました。
どこかの国のテレビ放送を思い出させます。
ルーシーが言います。
これは、以前の映像を編集したもの、最近のヒットラーの姿が映像に出ないのは、何かあるからだ、と。

サンフランシスコでは、ドイツからディール高官が小野田将軍に会いにやってきます。
ぬあんと、亡命を希望してきたのでした。
しかも、皇太子狙撃犯の情報を持ってきていました。

そのことは、スミス大将にも伝わります。
直接回線で、木戸に電話して確認するスミス大将。
スミス大将は、ディールの亡命で木戸の立場が危なくなることを危惧していました。
しかし、木戸は『我々の目的は、国益であって自身の保身ではない』といい、責任を取る覚悟はできており、国のためなら国賊扱いも辞さない、と言います。
諦めるスミス大将。
お互い、仕事と国に殉じるしかない立場を、理解しているのでした。


さて、レジスタンスとも縁を切りたいジュリアナは、情報を渡すから、自由にしてくれとディクソンと、リーダーに連絡を取り、ヒットラーが死にかけていることを知らせます。
レジスタンスのリーダーは顔から半身にかけてケロイドのある女性でした。
これも、なにかの伏線?

レジスタンスは、ヒットラーの死を契機に、一斉蜂起を目論みます。
それを知って、サンフランシスコの悲劇を引き起こすきっかけは、自分だったのかもしれないと悟るジュリアナ。

またもや、良かれと思ってしたことが、最悪の事態を招くと言う、ディックお得意の展開。

せめて両親とフランクだけでもと、ディクソンに頼んで義父アーノルドに連絡を取ります。

朝、お茶漬けを食べている田上さん。
すっかり、引退したおっさん風情が身についています。
ジュリアナは良い嫁だと言い、息子と何となく和解出来そうな雰囲気になってきました。

チルダンはエドの営業の才能を認め、フランクのと三人でオリジナルのビジネスを始めないかと持ちかけます。

そこへやってきたフランク。
日本軍がサンフランシスコで原爆製造に手を染めていると言います。
レジスタンスと組んで阻止するつもりです。

アーノルドもやってきて、ジュリアナから聞いた情報を伝えます。
サンフランシスコ壊滅のフィルムはフランクも見ていたけれど、ジュリアナがそれに関与していると知って動揺します。
さらに、ジュリアナはジョーとナチに入るために逃げたのではなくて、ドイツ領でレジスタンスと行動していたと知って、さらにショックを受けます。
レジスタンスの幹部は、それを知ってたけど(当然ですよね)フランクを利用するため、ジュリアナは裏切った、と思わせていたのでした。

裏切られた、と信じてジュリアナを憎んでいた自分の心に、動揺しているフランク。


その頃、自分が割ってしまったカップを金継の技術で修理する田上氏。
息子から孫も抱かせてもらえて、和解ムード満点。
よかったね。


微妙な立場にならざるを得ないホイスマン・パパのためベルリンに残ることにしたジョー
アメリカに逃れるように言うパパに、自分を助けてくれたジュリアナの信頼に応える為、ここで成せることがあるのではないか、と答えます。

場面変わって、拘束中のハインリッヒ。
突然、解放されることになります。
スミス大将自らやってきて、やけに下手に出て、自分の家族の安全を願います。
どうやら政局が大きく変わったようです。
一時間前にサンフランシスコに原爆が落ちて、ナチスが日本に侵攻を開始したこと、つまりはハインリッヒ側が勝利して、スミス大将が失脚したことを伝えます。
大逆転のハインリッヒ。

家族の命乞いをするスミス大将にハインリッヒは、自分が新しい総督になるのでないと答えます。
実は、ハインリッヒはホイスマンのために働いていたのでした。

その情報が、欲しかったスミス大将。即座にハインリッヒを銃殺してしまいます。

サンフランシスコ壊滅の話は、ハインリッヒから情報を得るための芝居だったのです。
真の黒幕を知るも、もう遅いとがっくりしているスミス大将。

一連の陰謀の裏にいたのはホイスマンでした。
中道派で良識派に見えたホイスマンが実は、狂信的な人種差別主義者だったのです。
ついにヒットラーが永眠し、暫定的な総統代理にすぎなかったはずのホイスマンが、権力を握ります。

いい人ぶってて、実は悪の帝王だった、と言う設定はスターウォーズのシス卿を思わせます。
笠智衆似のしわくちゃおじいちゃん面の俳優さんがやっているのは、意図的?

と、言うところで、次回へ続く。

高い城の男〜シーズン2 第七話

タルムード(?)を読んでいるフランクのシーンから話が始まります。
フランクって、ヘブライ語なんて読めたの?
読んでやっている相手は、甥と姪、そしてローラ。
実は夢だったのでした。
何かの暗示?

緊張の面持ちのヘレンとスミス大将。
正装して何処かにお出かけです。
アドラー医師の葬儀でした。
友人代表として、自分が殺した医師の追悼を述べるスミス大将。
なかなか響くスピーチをしてます。
コロンボ刑事的展開です。

一方サンフランシスコでは、なぜか若い白人の女の子(そう言うお仕事の人らしい)に振袖着せているチルダン氏。
でもって、日本語を教えて言わせている。
かなり変態っぽい展開です。

ところで、”日本女性”の俗語らしき言葉で”ポン”って聞こえる単語が、ちょくちょく出てくる。
Japonのponからきてるんでしょうか、それともニッポンのポンから?
日本語でも、パシリとか、ポン引きとか相手を下に見るような表現の単語にはP音が入っているような気がする。
そういえば、香港映画か何かを見ていて、チンピラのことをチャコロって言ってた記憶が。
こう言う語感は、万国共通なんでしょうね。

”ひと仕事”終えて帰る彼女。
ちょうどそこに行きあって、事情を悟りニヤニヤしているエド
結局、贋作づくりはエドがほとんどやったみたいですね。
おまけにチルダンが逃しかけた顧客に、それらしい作り話をしてうまいこと売りつけてます。
エドの隠された才能が、開花。

レジスタンスは、フランクが盗んだ爆薬を使って、小野田将軍暗殺を企てていました。
計画に乗るフランク。

日本の妻から、電話が来ている木戸。
家族の様子を聞く、パパしている木戸くん。
木戸さんの故郷は、郡山でした。
福島県にある市ですね。
原発事故のあった。
意味深な地名です。
鹿児島にも、郡山町ってあるけど。
木戸さん、どう聞いても鹿児島弁じゃないしな。
ここはやっぱり福島の郡山でしょう。
そこに部下の吉田が、ヤクザの岡村とナチスのつながりをつかんだと報告に来ます。


ところで俳優さんたち、それはそれは頑張ってはいますが、どうも日本語のセリフには聞いてて辛いものがある。
長い会話になると、かなり苦しい。
別の意味で字幕が欲しい。
日本語のセリフを聞き取るために、わざわざそのシーンだけ吹き替え版を見ると言う、なんとも不条理な現象。

そしてサンフランシスコ。
港で、将軍の到着を待つサラとフランク。
暗殺の下見ですね。

なぜか、中華まんを売ってます。
ここは是非とも、焼き芋売ってて欲しかったな。
でなきゃ、みたらし団子とか、ラーメンとか、おでんとか。

将軍一行がやって来ます。

公用車に書かれた愛国の国の字が國だったりと、芸が細かい。
美術さんは、よっぽど日本通なんだろうな。
だったらなおさら、サラとフランクが屋台で売るのは焼き芋にしようよ。
焼き芋の屋台に『九里よりうまい十三里』なんて幟立ててたら、もうひれ伏しちゃうよ。


そこで、放射線のバッジを見てしまうフランク。
原爆製造に気がつきます。
って、放射線のバッチくらいで??
同じことをレジスタンスも言ってます。
とにかく、今の段階でドイツが日本の原爆製造に気が付いたら、サンフランシスコに原爆投下されてしまう。かもしれない。
フランクは一計を案じます。

支払いのため、ヤクザの元へ行くチルダンとエド
折しもそこに、木戸もやって来ます。
ヤクザたちに、訳も分からずどこかの小部屋に幽閉されるエドとチルダン。
お互いに、相手の礼儀作法が間違っていたせいだ、と言い合います。
ここはコントの場面だね。

木戸は、ヤクザとナチスが繋がっていた、と言う証拠を持ってきたのでした。
てか、見せているのは焦げたフィルムだけなんだけど、それでいいのか?

サクッとボスを射殺し、そこにいた人間を逮捕します。
幸い、閉じ込められていたエドとフランクを見つけたのは、吉田でした。
危ういところで、逃がしてもらう二人。

あとで、小野田将軍から独断で行動したことを、叱責される木戸。


葬儀の式では、トーマスに欠伸発作がでます。
ヘレンとスミス大将は、時間があまりないことを悟ります。
たまたま居合わせたジュリアナは、事情を察しますが、ヘレンのごまかしに乗ります。

アドラーの妻、アリスは夫の死に疑いを持っていました。
司法解剖の依頼を、スミス大将にするアリス。
うーん、皮肉な展開だ。

商談を上手く運び、危険な場面を切り抜けたことで親しくなるエドとチルダン。
ヤクザの死を祝って、お祝いしています。
二人が吸っているマリファナ・タバコは”微笑みの国”。
このタバコは原作に出てましたね。

最後、スミス大将にベルリンから電話が入ります。
ヒットラーが倒れたのです。
原作でもヒットラーじゃないけど、総統が倒れてました。
これから、誰がトップになるかでベルリンでは大騒ぎになるでしょう。

と言うことで、次に続く。

今シーズンも謎も、各話も回収されないんだろうか。
ちょっとはすっきりしたい。

ストーリーの流れとは関係ないけど、エドが幼い頃、戦時中に毒ガスを浴びたせいで、病弱なことがほのめかされてます。
だからヒョロヒョロの俳優さんなのか。
そして、ドイツだったら治療の方法がないと言う理由で、安楽死の可能性があったと言うことも。
こう言う、細かいところがよくできた脚本だと思います。

他にも、サラが、戦時中収容所に入れられていた、と言う話。
トーマスは、別の回でしたが、先住民に対するアメリカ政府の政策について触れていました。
アメリカだって、全く平等で平和主義だったのではなかったことを、ちゃんと示しているところも、このドラマの評価が高いところなのかな。

高い城の男〜シーズン2 第六話

こっちの世界のジュリアナは田上大臣の義理の娘で、息子と一緒にやっぱり原爆反対の活動をしていました。
田上大臣の自宅で、生き生きと仲間と反対デモのための看板作りや準備をしているジュリアナ。
息子から「いつも占いに頼ってばかりで行動に責任を持たない」と責められ「自分の行動に責任を持つ」と言い返す田上通商大臣。
どうも、こっちの世界でも易に凝ってるみたいですね、田上通商大臣。


ニューヨークのジュリアナが、ディクソンを見つけたからサンフランシスコに原爆は落ちないで済むのか、と思ったら、自体はそう簡単ではないよう。
逆にレジスタンスのために、スミス家に取り入り、親しくなるように言われます。
スミス大将の妻ヘレンはナチス社交界の女王的存在でした。
スミス大将の出世の陰には、ヘレンの助力があったようです。
ヘレンに気に入られれば、他の将校たちの妻とも親しくなれます。
レジスタンスはそれを狙っているのでした。
仕方なく、ヘレンの家に行くジュリアナ。
ヘレンも、スミス大将から言い含められていたせいか、ジュリアナを招き入れます。
ブリッジの会で、妻たちの優生思想や、ユダヤ人差別についての会話にショックを受けるジュリアナ。

しかし、広報担当官の妻ルーシーと友人になります。
ルーシーは、ちょっと口の軽いセレブ妻。
彼女の夫は、国民を啓蒙するため番組制作をしているのでした。
ルーシーがブリッジの会で、ジュリアナの服を汚してしまい、そのお詫びとして、ルーシーに誘われて二人はお買い物に。
素敵な服を買うシーンは、原作でもありましたっけ。
ルーシーはなかなか子供ができないことを、打ち明けます。
子供ができないと夫の出世にも関わる。
一見幸せなドイツ帝国にも、暗い一面があるのでした。
ジュリアナは、日本の金継ぎ工芸の話をして、瑕疵があるものでも美しくなれるのだと言います。

ジョーは、いまだにベルリンに。
ホイスマン家で、古参の女中さんから大事にされています。
ジョーの顔を見て「ハイルヒットラー」とつぶやく女中さん。
やっぱりヒットラーの胤?
ニコールがやって来ます。
実は、ニコールも施設の子供でした。
でも、胤は違うのよ、というニコール。
特殊な条件で、作られた子供、ということらしい。
浦沢直樹の『モンスター』を思い出しました。
ジョーは、ニコールに連れられて、エリートたちの集まりに行きます。
見るからに、遺伝子に恵まれた風に容姿端麗な若者たちがたくさんいます。
そこで、”地中海を干拓する計画”が言及されます。
原作で、ちょこっと触れられてましたっけ。
集まりでは、若者たちが薬をやっていました。
薬の影響下でジュリアナの姿を見るジョー
「私たちは、風に舞う埃に過ぎない。生も死も違いは大してない。それこそが美なのよ」
とやたらと虚無的なことを言うニコール。
そういえば、ジョーはジュリアナは死んだと思っているのでしたね。

トーマスは、青年隊に選ばれてドイツ思想の啓蒙活動に、南米に行くことになります。
大変名誉なことでしたが、ヘレンは心配します。
しかし、それはスミス大将の計画でした。
南米に行く途中で、レジスタンスに誘拐されたと見せかけて、南米に逃がし、余生を過ごさせることにしたのです。


一方、燃やされた高い城の男が隠れていた納屋。
まずはヤクザがやって来ます。
そして、憲兵隊。

最後、こっちの世界では、人々が緊張の面持ちでケネディの演説を聞いています。

スミス夫妻は、今後の困難な経過を予想して緊張しています。

ジュリアナとディクソンはトルゥーディーの思い出に浸っています。

ジョーは難しい表情で、ホイスマン家で用意されたスーツに着替え、ナチスの腕章を身につけています。

一人、トーマスだけが無邪気に、希望に満ちて南アメリカの地図を見ています。

原作では、南米は日本が開発することになっていたと思うのだけど、ドイツに押され気味なのかな。

高い城の男〜シーズン2 第五話

ついに来ちゃった、こっちの世界。
田上通商大臣は、死んだはずの妻に「会いたかった(そりゃそうだよね、死んだと思ってたんだから)」と告げますが、妻は素っ気なく「仕事あるんで」と出かけてしまいます。
どうも、二人の仲は冷え切っているらしい。
冷蔵庫の中には、食べかけのお皿が。
ラップくらいしようよ。
見たこともない食品だらけの冷蔵庫や食品庫。

テーブルの上には妻からの離婚訴訟の訴状がありました。
どうやらお仕事にかまけて、奥さんや家族を放っておきすぎたらしい。
元の世界では、暇さえあれば写真を見て思い出に浸ってたのにね。
失ってみないと、大事さがわからないってことですかね。

妻の名前が美智子なのは、欧米人には親しみかつ良い印象のある名前だからでしょうか。
ヨウコだと、オノ・ヨーコを連想させて、いいイメージを持たない欧米人(特に英国人)多いらしい。

さて公園でディクソンに会うジュリアナ。
ディクソンはレジスタンスでした。
ジュリアナがジョーを助けてフィルムを渡したため、ナチ側の人間だと思っています。
ジュリアナは、本来の目的を告げます。
つまり、サンフランシスコに原爆が落とされるニュースフィルムを見たこと、そしてフィルムの中に彼が映っていたこと。
ディクソンが、サンフランシスコの惨劇を防ぐキーとなるかもしれないということ。
妹との関係から、ジュリアを信じるというディクソン。

レジスタンスはスミス大将に近いジュリアナを利用して、スミス大将の暗殺を企てます。
ジュリアナは、原作でもそうでしたが、どこに行っても『釣りの餌』扱いですね。


スミス家の朝ごはん。
シリアルを箱ごとぽんと置いて、冷蔵庫から出したジュースと牛乳。
食器はおしゃれに並んでるけど。
これが、欧米流の有能主婦の朝ごはん。
日本のお母さんは、もう少し手を抜いてもいいと思うの。

サラと一晩過ごして帰って来たフランク。
エドに早速バレてます。
なんで、こういうことってすぐバレるんだろう。
昼ドラ並みの展開の速さ。

ベルリンでは、いい加減にニューヨークに帰ろうとするジョー
ホイスマンに誘われて、”春の夜明けの家”に連れていかれます。
こういう時の車はやっぱりベンツなんだな。
そこは、ヒットラーの特殊な実験施設でした。
そこでは、完璧な遺伝子を備えた子供を産ませる研究をしていました。
具体的には、遺伝的に優れた女性にヒットラー(やナチの高官?)の種をつけて産ませていたらしい。
ジョーは実はここで生まれた子供でした。
しかし、ジョーの母親は実験の非人道的な側面に気づき、ジョーを連れてニューヨークに逃げたのでした。
で、結局、ジョーってヒットラーの落とし胤なの?
ホイスマンの落とし胤なの?
ま、どっちでも良いのですけど。

スミス大将のもとに木戸憲兵隊隊長がやって来ます。
小野田将軍を酔い潰して手に入れた指令書を、手にしています。
ジュリアナを日本側に渡すよう要請して来ます。
でも、指令書には「特殊映像」についての便宜を図ってね、みたいなことしか書いていないんだけどな。

人払いして、盗聴機もオフにするスミス大将。
両陣営の切れ者諜報部長の、息詰まるやりとり。
かつての戦場にでは、お互い敵同士で戦っていたことが判明。
スミス大将は、以前は米軍にいたのでした。
どうやって親衛隊の大将になったのだろう???
スミス大将は、ジュリアナの件は木戸の口実に過ぎないと見抜いていました。
木戸の来訪を、極秘に処理するスミス大将。
一体、二人は何を語り合ったのか?


エドが一人で、店にいると木戸の部下吉田がやって来ます。
やっぱり策士木戸、タダではエドを釈放してなかった。
エドは、ヤクザとレジスタンスをスパイするよう、脅されていたのでした。
ただの腹いせで、エドを虐めてたんじゃなかったんだね。


ニューヨークでは、ヘレンが安定剤を服用しつつ、ジュリアナとの会食に備えています。
日本人の食習慣をネタに会話が進みます。
犬や猫を食べるか、とか、生魚を食べるかとか。
ほっとけって感じです。


そして、こっちの世界に来ていた田上通商大臣。
もう、あまりにもめまぐるしく話が飛ぶから、すっかり忘れてました。
折しも時代は、キューバ危機の頃。
本屋さんで、日本とドイツが負けた歴史を知ってしまう田上通商大臣。
原爆が落ちたのは日本だったと知って、かなり動揺しています。
原作では心労がかさんで、心臓発作で倒れてしまう田上通商大臣ですが。
大丈夫だろうか??
ぐったりしながら家に帰ると、戦死したはずの息子がいます。
が、やけに冷たい対応。
「世界が終わろうとしている時に、母さんを放ったらかしてどこにいた?」と問い詰められてます。

そんな理不尽な( ̄_ ̄|||)。

その時の田上さんの答えが、日本語下手すぎてよく聞き取れない。
「過去は過去だ、今はここが、、、ほにゃららら〜」
で、後半が聞き取れない。
吹き替え版を当たってみなくては*。

最後に出てくるのは、赤ん坊をあやしているジュリアナ。
彼女だけが、嬉しそうに田上を迎えてくれます。
え、ちょっと待って!
ジュリアナは田上通商大臣の息子の嫁ってこと??

フランクはレジスタンスの追悼式に連れていかれます。
めっちゃサイコなコーネルも、しんみりしています。
写真一枚だけの遺体のない追悼式。
でも、追悼式に参加したことで仲間と認められたフランク。

その頃、レミュエル・ワシントンとアベンゼンは、選んだフィルムだけを持ち出し残りのフィルムを燃やします。
何処ともなく去っていく二人。
どうやらこれもレジスタンスの作戦らしい。
これってどういうこと?
てか、そもそもフィルムがどういうもので、どこから来たか、一向にさっぱりわからんですけど。

このシリーズが終わるまでに、謎は解けるのだろうか?



*吹き替え版では、『過去は過去だ、今はここにいるんだ』と答えてました。余計言い訳じみて聞こえるけどな。

高い城の男〜シーズン2 第四話

小野田将軍の圧力に負けて、市民を犠牲にする作戦に印鑑を押してしまった田上通商大臣。
オフィスで瞑想していると、いつの間にか自宅に戻っていました。
仏壇の前にいる田上通商大臣。
どうでもいいことだけど、お線香とろうそくの両方に火がついているのが気になる。
お作法として、お線香に火をつけたらろうそくは消すもの、と教わったもんで。
ま、いいんですけど。

そこに死んだはずの妻が戻ってきます。
あれれ?

一方レジスタンスの家で、サラに面倒を見てもらっていたフランク。
ビール(?)飲んですっかり吹っ切れたようです。
ちなみにサラは両親が日本人ですが、アメリカ生まれ。
戦時中はアメリカ軍に強制収容所に送られ、日本が勝利した後は、移民ということで非国民扱いされてレジスタンスに加わった、らしい。

ベルリンでは、ホイスマンとうまく行かないジョー
ニューヨークに帰ろうとします。
そこにやってきたニコール。
ジョーを誘惑します。
まんざらでもないジョー
おいおい┐(´∀`)┌。

小野田将軍のウラン運搬作戦は、レジスタンスによって阻止されました。
その時に巻き込まれたのがフランクでした。
報復措置として、憲兵隊を送る小野田将軍。
市街で市民を無差別に処刑させます。
死んだ憲兵一人につき十名の市民を無差別に銃殺します。

実は、レジスタンスのリーダーであるゲイリー・コーネルは、それを狙っていたのでした。
そうやって、憲兵隊の残虐さを印象付けることで、日本軍内部にも亀裂を生じさせる作戦だったのです。
結局、犠牲になるのは罪もない一般市民なわけで、それを作戦と言い切れるこのコーネルさんもかなり危ない人です。
小野田将軍といい勝負。
この二人にいいようにかき回されるサンフランシスコの町、フランクと田上通商大臣。

小野田将軍をなんとか説得しようと、ナチスワシントンD.C.に原爆を落とした時の写真を見せる田上通商大臣。
軽く却下されてしまいます。
写真を引き下げる秘書官琴道の腕に、ケロイドが。
なんで???

チルダンは、ヤクザに収める上納金の期限が迫っているのにフランクたちが一向に、贋作製作に取り掛からないので、イライラしています。
そのチルダンに食事の用意をさせるなど、相変わらず強気なフランク。
街に出て、憲兵隊による市民虐殺を目にするフランク。
すっかり切れて、レジスタンスに協力するフランク。
アジトで、不発弾を横取りする算段をします。
揮発性の高い結晶を水に溶かして吸い出すとか、言っているけど、そんなに溶解性がいい爆発物って何?
腕のいい助手が必要だと言ってスカウトした割に、エドは単に懐中電灯で照らしてるだけだぞ。
不発弾横取り作戦の際に、サラがレジスタンスに加わった経緯を聞いたりしているうちに、サラに惹かれていくフランク。
なんかいい感じになってます。
ジュリアナにいいように振り回されぱなしのフランクくん、このくらいのことはあってもいいよね。


その頃、ジュリアナはヘレンに誘われ、スミス大将の家に行きます。
市民権を得るための、テスト勉強をトーマスに手伝ってもらう際に、トーマスの体調の変化に気がつきます。
ここで、戦前のアメリカ政府が行った先住民根絶作戦について言及されてます。
ここはどういう意味なんだろう?

さて、ジョージ・ディクソンを探しているジュリアナ。
訪ねて行ったアパートで怪しい男に声をかけられ尾行されます。
ニューヨークでもレジスタンスに追われていたのでした。
ニューヨークの街を逃げ回るジュリアナ。

ドラマでは、女性たちの60年代ファッションが、程よく上品でとても素敵。
靴もハイヒールじゃなくて、ペタンコなんだけど、かえって歩く時の脚が綺麗に見えるのは、脚の長い西洋人だから?

命からがら、アパートに戻ったジュリアナに、電話が。
ジョージ・ディクソンでした。

木戸憲兵隊隊長は、小野田将軍をクラブで酔い潰して、フィルムの件についての指令書に印鑑を押させます。
単なるいつもの業務連絡ですよ〜とかなんとか言って、印鑑押させてます。
こう言う風景は、万国共通なのでしょうか。
捺印、と言うところが日本らしい。

スミス大将が暗殺したジェリー医師は、スミス家とは家族ぐるみの友人でした。
だからこそ、トーマスの病状報告をすぐに当局に知らせず待ってくれていたのです。
ついに、トーマスの病気のことをヘレンに打ち明けるスミス大将。
こういう重大なことを、共有できる関係っていいね。
トーマスを助けるため、二人は共謀することにします。

最後、オフィスで一人たたずむ田上通商大臣。
またあっちの世界に行こうとしているようです。
どうやらコツをつかんだらしい。