とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

ジュマンジ ウエルカムトゥジャングル 観てきました( ´ ▽ ` )ノ

もうね、予告編観た時から楽しみにしてました。
”イケイケの美少女女子高校生が中年のおっさんになってしまう”という設定だけで、十分楽しそうですもの。
すでに私の時代からそうだったのでしょうけど、女子高校生なんてタメ口は叩くし、下手なおっさんよりおっさん臭くなってるから、JKがおじさんになっても、ギャップ感が全然出ない。
ここは中年のおじさんで中身JKって方が、面白いに決まってますもの。
演じる役者さんも楽しんでやってたんだろうなぁ。

ところでパンフレットの左上のおじさんは、ロビン・ウイリアムズかしら、やっぱり。

ジュマンジ、今回ので二作目なんですね。
どこでどう勘違いしたのか、四作目だと思い込んでました。
なんでだろう。
ザ・スーラ*を三作目だと勘違いしてたのは確か。
あと、検索したけど上手く見つけられなかったヨーロッパ(スペイン?)の映画*でジュマンジそっくりのがあったっけ。
その辺で混乱してたのでしょう、面目無い。

ヨーロッパ映画の方は、BSだかなんだかでたまたま観たんだけど、ゲームをやっている最中に、色々変なものが現実社会に入り込んでくる、というところがそっくり
ただ、その混じり込んでくる”変なもの”ってのが、”自分の切り落とされた首を両手に抱えて歩いてくる全身血塗れ全裸の若い女性”だったりという、なんともグロテスクなもの。やっぱり主食にお肉食べてる民族って、表現がちょっとね〜と思った記憶が。

さてさて、そんなわけでワクワクしながら観てまいりました、ジュマンジ続編。
低予算で成功した映画だそうです。
って、それでも1億ドルですよ。
低予算って言うのだろうか????

ここからは、ネタバレ全開ですので、ご注意を、、、、。



パンフレットの中身は意外とチープで、がっかり。


舞台はまず1996年。
前回ではボードゲームだったジュマンジですが、今回も首尾よく拾われてきたものの、もう子供はボードゲームになんか目もくれない。
テレビゲームに夢中です。
そこで、一気にテレビゲームに進化してしまうジュマンジ
進化するんや、ジュマンジって。

進化したジュマンジを見つけて、やっぱりと言うか、ゲームの思う壺にはまってダウンロードしてしまう少年アレックス。
そして、いきなり時代は20年後へ。
アレックスの住んでいた家は、お化け屋敷と呼ばれ荒れ果ててています。
前作を知ってる人には、説明なしでも経過了解。
知らなくても、多分、あのゲームのせいで何かあったんやろな、とわかる。

今回の主人公の一人、スペンサー君は冴えないオタクッ子。
もう一人の主人公、幼馴染のフリッジの宿題を代わりにやってあげるけど、全然相手にもしてもらえない。
さらに、可愛くて自分でもその可愛さが売りのべサニー。
逆に真面目なんだけど、地味で友達もあまりいなくて、そのせいか批判的で要領の悪いマーサ。

この4人がひょんなことから、罰として学校の地下室の掃除をさせられることになり、そこで見つけたゲームジュマンジ
興味本位でゲームにエントリーしてしまうと、そのままゲームの世界に取り込まれてしまいます。

今回は、現実世界にゲームのあれこれが出てくるのではなくて、主人公たちがゲームのキャラクター設定のままゲームの世界に送り込まれてしまう。
ゲーム世代には違和感のない設定なんだろうな。
見所は、それぞれ現実世界とは全然真逆なキャラクターにされてしまっているってこと。
ここで、べサニーが設定されてしまう、中年おじさんシェリー・オベロン教授ことジャック・ブラックの演技が冴えてます。
マッチョ設定のドゥエイン・ジョンソンも、スコーピオン・キングの時はただ立ってるだけのお兄さんだったのに、ワイルド・スピードでレギュラーになったあたりから、ちゃんと演技もできる俳優さんになってます。
今回、弱虫オタクのスペンサーを頑張ってやってました。
それぞれ、元キャラの高校生を彷彿とさせる演技になってる。
と言うか、元キャラの高校生そのものが、そもそもゲームのキャラっぽい類型的な高校生だったから、かな。

ともあれ、ゲームの世界に入ってしまった4人。
なに?どうなってるの???と戸惑う暇もなく、早速べサニーことオベロン教授が河馬に襲われてしまう。
と、思う間も無く復活。
ゲームですからね。
参加者にはそれぞれ3回まではライフが与えられていて、復活できるらしい。
そして復活するときには、空から降ってきます(この決まりがラストで生きてきます)。

あたふたしているうちに、またも襲われる4人。
逃げ惑っていると、ゲームの世界の住人、ナイジェルに助けられます。
このナイジェルは案内人。
ナイジェルによると、ゲームをクリアするには、この世界を統べる伝説のジャガー像から敵キャラ:ヴァン・ベルトが盗んだ宝石を元に戻し、参加者全員でジュマンジと叫ぶこと。
盗まれた宝石はナイジェルが持っており、それをヴァン・ベルトやジャングルの猛獣たちから守って、伝説のジャガー像に戻すのがミッションということになります。
元の世界に戻るには、ゲームを終わらせるしかない4人。

それぞれのキャラ設定やスペックを調べたり、敵キャラに襲われて逃げ惑ったり、そうこうするうちにバザールでもう1人の参加者、シープレーンことアレックスに出会います。
アレックスは数ヶ月前からゲームの世界にいると思っていますが、実は20年経っている。
彼は、ほかの参加者に出会えないままにライフが残り一つとなってしまい、先に進めずにいたのでした。

お互い協力しあって、次のステージ進む5人。
次のステージでは乗り物倉庫を襲って、乗り物を手に入れなくてはなりません。
その乗り物で、伝説のジャガー像のある山までたどり着くのです。
警備兵をなんとかするために、唯一の女性キャラであるルビーにべサニー改オベロン教授が”コツ”を伝授して、警備兵を誘惑しようと計画しますが、元々が地味でブスキャラなせいで、上手くいかない。というか、そもそも警備兵の方に、美人に誘惑されるという属性が組み込まれてなかったんじゃないだろうか。

中年おじさんのオベロン教授が、エロい顔のコツを享受するシーンとか、もともと美人でセクシーなルビー役の女優さんが、色気度ゼロのセクシー顔を練習するシーンとか、笑えます。

さらにさらに、倉庫の警備兵を倒すルビーのキレッキレなダンスバトルとか、峡谷をヘリコプターでサイの群れに襲われながら逃げ惑うシーンとか、見せ場がたくさん。
小道具にさりげなくソニーカセットデッキが出てきたりして。
どのシーンも楽しめます。

バザールで、敵キャラを倒しまくるブレイブストーン博士ことスペンサーが、最初はおどおどしてたのに、だんだん楽しそうにバトルしてましたっけ。
最近流行りのEスポーツってやつですかね。

ところで、このゲームではキャラたちは割とどうでもいい理由で、死んでしまったりする。
例えば、フリッジことムース・フィンバーはケーキ食べたら爆発しちゃうし、シープレーンは蚊に刺されたら死んじゃうし。
些細なことが、致命的になったりすることへのメタファーでしょうか。
そして、お約束の恋愛も。
元々、現実世界でもマーサが好きだったスペイシーは、ブレイブストーンキャラに自信をつけて思わず告白。
自己中全開だと思われていたべサニーは、本当は思いやりのある子だと判明。
アレックスといい感じに。

そうして、やっとの事で最終ステージにたどり着く5人。
最後は伝説のジャガー像に宝石を戻して『ジュマンジ』と叫ばなくてはなりません。

スペンサー改ブレイブストーン博士が挑戦しますが、しょぼいところでアウト。
どんなにマッチョな身体や戦闘能力を手に入れてても、中身がしょぼかったらやっぱり駄目なんだよ〜、って事なのかしらね。

『もうダメだ』と泣き言を言うスペンサーに、喝を入れるフリッジ。
いくら見た目やスペックが急に変わっても、オタクはオタク、ヒーローはヒーローで、それはその人の生育歴とか元々持っているものとかで、決まってる部分もある。
でもね、オタクだって弱虫だって、頑張れば成長できるんだよ。
そこがこの映画のテーマです。

ここらでお約束の敵キャラ:ヴァン・ベルト登場。
あともう少し、というところで邪魔に入ります。

さてクライマックス、宝石はスペンサーからフリッジにこっそり渡され、ヴァン・ベルトの目を盗んでジャガーの像へ、、、と思ったら、思わぬハプニングで投げ出されてしまい、それを取りにルビーが行くと、そこは毒蛇だらけの舞台。
そして毒蛇たちを操るヴァン・ベルトが、ルビーに宝石を渡すよう迫ります。

キャラたちのライフはそれぞれあと一つずつ。
もう一つとして無駄にできない。
あ、違った。
ルビーだけ、二つ残ってました(ここが憎いね)。
宝石をジャガーの像の元へバイクで近づくブレイブストーンへ最終的に渡すため、ルビーは自らを蛇に噛ませて自滅。
そして復活して空から降ってくるタイミングで、見事ブレイブストーンへ手渡します。

やったね。

無事にゲームをクリアした参加者たち。
元の世界に戻ってきます。
でも、、、
当然ですが、そこにアレックスはいません。
だって、参加者が参加した時の時間に戻るのがこのゲームのお約束、ですもの。

呆然としながら家路につく4人。
途中で例の化け物屋敷に通りかかると、そこは華やかに飾り付けられた楽しそうな家に変わっています。
そして、一台の車。
中から子供たちと1人の父親が。
アレックスでした。

アレックスと、べサニーの再会がほろ苦くていいね。
スペンサーとマーサのお約束ラストより余韻があります。

なかなかに楽しめる映画でした。


ザ・スーラ:ジュマンジの原作者が原作だそうですが、ジュマンジの続編ではない、らしい。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ザスーラ

ヨーロッパの映画:調べたのですが、ボードゲームをしていておかしなことが起こるという映画は、
『真夏の冒険〜黄金の石板』(ドイツ)
『ファイナル・デス・ゲーム』(スペイン&アメリカ)
とあるらしい。
でも、どっちの予告編もなんか記憶にあったのとは違うんですよね。