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Netfilix海外ドラマ〜ミス・フィシャーの殺人ミステリー


出典:filmarks.com


Netfilixに加入したので、海外ドラマをせっせと観ております。
最近、私がはまって観ているのが『ミス・フィッシャーの殺人ミステリー』
備忘録もかねて感想を書いておくことにしました。



原題もそのままMiss Fisher's murder mysteries。
舞台は、1920年代ごろのオーストラリアのメルボルン
登場人物の会話から、1920年というよりは30年に近い時期のようです。

まずはプロローグ的シーンがあって、お屋敷の浴室でおっさんが一人倒れこみます。
ついで、お屋敷を出て行くらしき若い女性(アリス)とその後を追うメイドさん(ドット)。
どうやら、二人は同僚で若い女性は妊娠しているらしい。
なにやら不穏な気配です。

そして場面変わって。
海外を放浪していたミス・フィッシャーが豪華客船オリエント号からメルボルンの港に降り立つシーンから話は始まります。
オリエント号って、アガサ・クリスティにも出てきたような気がする。

出迎えたのは、旧友マックこと、マクミラン医師。
彼女は病院勤務の外科医で、いつも男装している。
女性の地位向上や健康的生活を推進するフェミニスト
のちにミス・フィッシャーが関与する事件で、レズビアンだとわかります。

メルボルンの高級ホテルに逗留することにしたミス・フィッシャー。
『さしあたって、なにをしようかしらん』的なことを言ってて、いかにも自由奔放なお金持ちのお嬢様。
けれど、親友マックとの会話から、ミス・フィッシャーが単に海外生活に飽きて帰ってきたわけではなく、目的があっての帰郷と推察されます。
そのために、わざわざ州首相の定宿であるホテルに滞在しています。

メインストーリーの合間に、刑務所に出かけある囚人フォイルと面会するミス・フィッシャー。
彼女の妹は、幼い頃にフォイルに誘拐され殺されたのでした。
その後、別の少女を誘拐した罪で捕まったフォイルは、ミス・フィッシャーの妹についての関与は白状せず、その刑期も終わりに近づいていました。
つまりミス・フィッシャーが帰ってきたのは、フォイルの刑期を伸ばすためだったのでした。
そのために、わざわざ州首相に会いにきたミス・フィッシャー。
しかし、そんなコネを使って刑期を伸ばすとかって、していいのか?
なんか人権問題になりそうな気もしますけど。。。

さて、ホテルでのんびりしているミス・フィッシャーの元に、旧友リディアから昼食の招待が。
ところが、リディアのお屋敷に行くと夫のアンドリュース卿が急死していて、昼食会は中止。
傷心のリディアは、体調不良の様子。
俄然興味が湧いたミス・フィッシャーは、強引に現場と思われるトイレに入り込みます。
当然、警部補ジャック・ロビンソンとコリンズ巡査につまみ出されますが、その時の会話がなかなかオシャレ。
型破りで自由奔放なミス・フィッシャー、純朴なコリンズ巡査、生真面目で堅物なジャック警部補と、それぞれの性格と人柄がわかりやすい。

さらに何かの理由で電話に触れないらしい、メイドのドットが出てきます。
このドットがまた可愛い。
彼女は、被害者が最後に口にした朝食を用意したことから疑われて警察に連れて行かれ、そのために職を失います。
ドットはその後、連行される際にミス・フィッシャーが声をかけたのがきっかけで、ミス・フィッシャーに雇われることに。
お裁縫や料理が上手で、敬虔なカソリック
司祭から『電気を使う道具は不自然で、いずれ地球を破壊する』と教えられていたため、電化製品が怖くて触れないのでした。

そしてプロローグでお屋敷を追われていたアリスが、なぜか瀕死の状態でタクシー運転手のバートとセスに助けられます。
どうやら、違法な中絶手術を受けて出血が止まらなくなり、放置されたらしい。

さて、リディアとプルーデンス叔母は病院の寄付を集めるためのチャリティ・パーティを計画していました。
パーティには、メルボルンの上流階級の人々のほか、怪しげなトルコ風呂の経営者マダム・ブレダや亡命ロシア人のサーシャも参加していました。
サーシャは妹が麻薬中毒で亡くなったことをきっかけに、自分も麻薬中毒患者のふりをして、麻薬売買の元締めを探していました。
ジュード・ロウのマッチョバージョン風のイケメン・サーシャといい感じになるミス・フィッシャー。
その後、こらこらという展開となります。
このあたりの展開も、このシリーズのお約束らしい。

翌朝、朝寝坊しているミス・フィッシャー。
そこに警察から釈放されたものの、勤め先を首になったドットがやってきます。
ドットの話から、被害者であるアンドリュース卿はかなり困った人物で、メイドにセクハラしまくりで、不幸にも妊娠したメイドは解雇していたことが分かります。
このあたり、当時の労働者階級の女性の置かれた厳しい立場が伺えます。
アリスの仇を討つため、自分を囮に違法医師の元へ潜入するドット。
おとなしいメイドキャラに見えて、なかなかに根性があります。

ドット救出劇の合間に、アンドリュース卿とマダム・ブレダが麻薬の密売に関与していたと推理したミス・フィッシャーは、単身、真犯人の正体を暴くためにトルコ風呂屋へ向かいます。
銃で武装して、体操選手並みに軽々と壁をよじ登って侵入する割には、あっさり銃を奪われてしまうミス・フィッシャー。
その辺が、逆に銃の名手だったり、格闘技の達人だったりする現代版女流探偵とは違ってます。
そもそも、銃は撃ってもほとんど当たらないし。

あっさりと悪者どもに捕まってしまうミス・フィッシャー。
そして現れたラスボスは、旧友のリディアでした。
戦争で破産したリディアは、お金持ちだけど無能なアンドリュース卿と結婚したことで自分の商才に目覚め、さらにビジネスを拡大するために、麻薬の密売に手を広げたのでした。

一緒に捕まったサーシャと、サウナに閉じ込められたミス・フィッシャー。
脱出までの時間を稼ぐために、サウナ風呂のバブルを閉じて蒸気の噴出を抑えます。

一方、ロビンソン警部補の元にはバートが向かいますが、元共産主義者で逮捕歴のあるバートの話を、全然信用しないロビンソン警部補。
しかし、ドットからの通報には動きます。
ドットは電化製品への恐怖心を克服し、南署に電話してきたのでした。

無事に救出されたミス・フィッシャー。
今回の一件で、自分の才能に目覚め(?)私立探偵を始めることにします。
これで一件落着、と思いきや、ロビンソン警部補から、ミス・フィッシャーたちが救出された直後に、閉めたバルブのせいで気圧が上がりサウナが爆発炎上した、と聞かされます。
そこまで読んでいたとは、何気にリディア、怖すぎます。

ミステリーと銘打っているものの、どちらかというと推理力よりもおしゃれな会話とノリ(と都合の良すぎる展開&偶然)で事件を解決していくミス・フィッシャー。
当時のおしゃれなファッションも楽しい。

いちいち首をつっこむ彼女を、邪魔だと思いつつも、上流階級の女性故に無下にあしらえない男たちを、いいように振り回すところがなかなかに痛快です。
事件の内容に、当時の時代背景や社会通念を盛り込んでいて、歴史の勉強にもなりそう?。
ミス・フィッシャーのキャラクターが気に入るかどうか、が鍵になると思いますが、私は気に入りました。
ドットとコリンズ巡査の恋の行方も気になるしね。

1シーズン13話。

毎日少しずつ楽しみながら観ています。




と、ここに来てなんとGreeが、Netfilixで6シーズン一挙に配信。
えええええ、どうしよう。
σ(⌒▽⌒;)
嬉しいけど、ミス・フィッシャー観始めたばかりなのにな。