とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

この時期辛いこと

梅雨に入り、蒸し暑い日が続いております。
いつも聞いているAFNでも、『もう85度もあるよ〜(*1)湿度なんか79%だぜ〜もう信じられないよ〜』とぼやいております。
ほんと蒸し暑いと、なんか気力とか体力とかが削がれて行く気がして、ただでさえ仕事したくない気分がさらにつのります。
在宅訪問をしていると、この時期辛いことがある。
それは、湿度と大いに関係があること。
それは、ずばり臭いです。

やっぱりね、お掃除が行き届いているお家ばっかりじゃないですしね。
そして在宅で介護しているお宅や、独居の方のお家はけっこう猫率が高い。
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おまけに、認知症の方は時としておトイレ関係が怪しくなりがち。
そうでなくても、身体の動きが不自由だと切羽詰まって間に合わないっ、ということもままある。
また幸か不幸か、人間、順化という現象がありまして、ずっとその環境に暮らしていると、いつの間にかそれが当たり前になってしまう。

そういうお宅にお邪魔すると、う〜ん(;_;)
となってしまうことが、この時期は特に多いんです。
やっぱり湿度が高いと、ニオイ分子もしっかり大きくなって漂っているのでしょうね。
そして、身体に染み付く染み付く。
家を出てもしばらく、鼻腔の奥に漂う特徴のあるニオイ。
かなり辛いものがあります。
なまじ鼻が良いと、こういう時がね。

そして、やっぱりペットや人間の匂いが断トツとして、ついで辛いのが、煙草。
独居の要介護の方には、ヘビースモーカーが多い。
最近は施設でも、喫煙は可能なところもあるにはあります。
でもそれは担当の人に、決まった場所に連れて行ってもらっての監視下での喫煙。
自由に好きなだけ、というわけにはいきません。
なので、タバコを吸いたいがために不自由を偲んで独居を続けている人もいる。
そういう方のお家に行くと、天井が煙で見えないこともある。
うちの院長は、昔、すごいヘビースモーカーだったらしいけど(*2)わりとそういう人に寛大だったりする。

そういう家に行くと、自分まで肺病になりそうです。
換気をしてくれたらいいけど、そんな人に限って締め切ってる部屋が大好きだったりする。
締め切っている上に、掃除の行き届いているとは言い難い部屋に、食べ散らかした食器が置きっ放しという状況で、湿度と気温が上昇してくると、現れてくる例の黒くて艶々してて触角の生えた六本足の奴。
さらに、ちっちゃいけどちらちらと眼の周りに飛び回る羽の生えた点々状の奴ら。

ちなみに、私はこのカサコソ走り回る奴らの方はわりと平気、だったりします。
何しろ都会のアパート育ちなもので。

きゃぁ〜(≧∇≦)
と悲鳴をあげる前に、新聞紙丸めてパシってやる方です。

でも、よそのお家でそういうわけにはいきませんのでね。
おまけに、一匹いたら百匹入るっていうじゃないですか。
さすがに一匹二匹は平気でも、百匹さわさわうごめていたらやっぱり気味が悪いです。
薄暗くて、物がやたらと置かれていて、獣道みたいに住人がかろうじて通れる空間しかないようなお家だと、覗くのが怖いような隅っこがたくさんあるものです。
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そんな視界の隅にいる奴らを、見て見ぬ振りをして、そそくさと業務を済ませて家を出る。

こんな日が続くと、さすがにげんなりしてきます。
せめて、家では茶香炉でも炊いてみよう。



*1:もちろん華氏で85度です。摂氏にしても29度だから、やっぱり暑いのですけど、華氏で言われると一層暑さが増すような気がする。

*2:元ヘビースモーカーで禁煙に成功して人って、原理主義者みたいに喫煙者に厳しくなるらしいですね。『俺に出来たんだから、お前にも出来るはずだ!』みたいになるのかな。それとも『俺が吸えないんだから、何人たりとも吸ってはならない!!』という気分になるのでしょうか。
その点、院長は心が広くて『吸いたい人は好きなだけ吸って良いのよ。それで肺がんになっても、それが人生なのよ』と言ってます。
時々、コミュニケーションと称して、貰い煙草して一緒に一服していたりする。
←こらこら(-"-;)