もう先はそんなに長くないんだから
いつも行く訪問先のお家。
先日お伺いしたら、床の間に大きなテレビが一台鎮座してました。
以前きた時には無かったテレビです。
枠取りがほとんどないので、画面いっぱいに映像があって、すごく綺麗で臨場が感があります。
これでサッカーの試合なんか見たら、絶対、盛り上がりそう。
ご主人も自慢げに、おっしゃいます。
この前買ったのよ。
例の有機なんとかっての?
一番新しいやつ。
なのに、買った途端に十万円も値下げしやがってさぁ。
(と言う割には楽しそう)
60回払いの金利手数料無し、ってので買ったの。
(だそうです)
もうさ、俺たち先はそんなに長くないんだから、毎月の支払いは、使用料みたいなものだって思うことにしてさ、ちゃっちゃと買っちゃった。
コツコツ貯めて買おうったって、金貯まった頃にはもうこの世にいないかもしれないじゃん。
でも、いついるかわかんねぇからさ、現金は手元に置いときたいわけよ。
もし俺らが死んだ時に、払い終わってなかったら、子供達が残りは払うなり、返品するなりすればいいわけだし。
なるほど〜。
言われてみたら、大変に合理的な考え方です。
子供の頃から、月賦でものを買うもんじゃない、ちゃんと貯めてから買うものだよ、と言い聞かされてきましたが、発想の転換というか、自分の持っている”もの”について、『お金』に焦点を当てるか、『持ち時間』に焦点を当てるかで、違ってくるのだな、と思わされました。
やっぱり、年配の方の話は勉強になります。
これからの人生でのお金の使い方も、その時々で考えていかないとな、と思いました。