とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

アーサー王と聖杯の物語〜サトクリフ・オリジナル



第2巻:アーサー王と聖杯の物語

目次
第1章:聖杯の騎士の誕生
第2章:雷鳴と陽の光
第3章:モルドレイン王の盾
第4章:ランスロットの失敗
第5章:パーシヴァル〜王と悪魔
第6章:ボールス、貴婦人のために戦う
第7章:ガウェインが幻をみて、友人を殺す
第8章:ランスロットの苦業
第9章:ボールスの決断
第10章:船と剣
第11章:乙女の死
第12章:コルベニック城にやってきたランスロット
第13章:水の解きはなたれる時
第14章:聖杯
作者の言葉
訳者あとがき

ここで、ランスロットの隠し子ガラハッドが登場。
アーサー王の円卓にあった『(誰も座ってはならない)危険な席』が、実はガラハッドの席だったり、アーサー王の時の剣と同じようなエピソードがあったりと、なかなかに派手な登場をしてます。

このガラハッド、馬上試合はめっちゃ強いし、”真の騎士しか抜けない”と書かれた剣を抜いちゃったり、伝説の盾を手に入れたりしてますが、喜ぶでもなく淡々としてます。

むしろ、同僚の騎士に声かけられても無視して行っちゃったり、逆に戦ってやっつけちゃったり、『聖杯を求める冒険は私の冒険なのです』と言っちゃったり、ちょっと空気読まなさすぎ。
と言うか、全然謙遜もしないところ、サイコパス寄り?

聖杯は、と言うと、王や騎士たちがみんなで夕ご飯を囲んでいるところに、ふいっと現れたかと思ったら、思わせぶりに消えちゃいます。

とにかく、この聖杯の秘密を見てこないと、落とし前(?)がつかない展開。

早速、旅に出る騎士たち。

と言っても、聖杯自体は、ガラハッドのお祖父さんが治めるペレス王国にある。
だけど、そこに行ったからって真実がわかるわけない。
という設定らしく、みなさん、足の向くまま、馬の行くまま進みます

大半は、そのまま国に帰っちゃったみたいなんですけど。

そこで、主要人物はガラハッド、パーシヴァル、ボールス、そしてランスロット
この四人がそれぞれに、時には一緒に、冒険していきます。
今度の話は、オデッセイアっぽい。

まずは、なんで聖杯がブリテン島にあるか、っていう話から。
だいたい、キリストが磔にかけられた時の血を受けた、とされる聖杯。
何がどうして、ヨーロッパの端っこのブリテン島に運ばれてきたのか、その辺、みなさんが納得できるようなこじつけ、もとい、来歴がないといけません。

そこで登場するのが、アリマタヤのヨセフ。
磔にかけられたキリストの遺体を引き取ったとされるユダヤ人。
義人ヨセフとも、言われてます。
この人は実在したらしい。
そのヨセフが、聖杯を持ってサラスと言う市に来た時、そこを治めるモルドレイン王に、戦に勝ちたければキリスト教の神に祈りなさい。
と言う、なんか本来の伝道活動を外れたような話を持ちかけ、聖杯に祈って戦争に勝ったモルドレイン王は改宗。
その後、ヨセフと息子はなぜかブリテン島にやって来ます。
モルドレイン王は後から付いて来て、そのままブリテン島に残りました。

ところで聖杯伝説は、アーサー王物語でしか出てこないらしい。
ギリシャ正教や西ヨーロッパのカソリックの世界では、言及されてないそうです。

インディ・ジョーンズでは、アーサー王の時代の後、スコットランドにあったのを、テンプル騎士団の騎士の手によって、ヨルダンのペトラ遺跡に移されたことに、なってましたっけ。

さてお話は、主要人物たちがお互いに、あちこちで出会っては別れて、と複雑に交差しつつ進みます。
まずは主役級のガラハッド編から:

ガラハッドは最初の頃、バグデマガス王とその息子オウェインと旅をしていて、モルドレイン王の盾に出会います。

この盾は、ある教会に保管されていたのですが、”正当な持ち主以外が持つと、その持ち主は非業の死を遂げる”と言われていました。
まずはアーサー王の騎士の一人バグデマガス王が、運試しにと持つことにします(一番年長だったから?)。
が、正当な持ち主ではないと判定されて、”白い騎士”に倒されてしまいます。
白い騎士は、その後もちょくちょく出てくる。
身元不明。
話の狂言回しというか、脱線しそうなところをまとめる役、というか。
その白い騎士に、『正当な持ち主』認定してもらい、盾をもらうガラハッド。
ついでに、盾の由来を騎士から教えられます。

モルドレイン王は、聖杯に近づきすぎて罰を受けますが、死ぬ間際に、この世で最高の騎士(ガラハッド)に触れることができたら自由になれると言われ、400年生きながらえて、彼を待ってました。
ここまで話を盛り上げてもらった割に、そっけないガラハッド。
あっさり、モルドレイン王を解放し、ついでに”最高の騎士に与えられるべき盾”ももらって、さっさとまた探索の旅にでます。

バグデマガス王の息子オウェインは、その後、ガウェインに『逆光でよく見えなかったから、間違えちゃった』と敵と間違われて殺されちゃいます。
でも、ガウェインからは逆光で見えなくてオウェインからは、ガウェインが判別できてたはずなので、どうもこの辺りの話は怪しい。
ともあれ、この聖杯探求に関わったせいで全くの貧乏くじを引く羽目になったバグデマガス王父子なのでした。

ガラハッドは盾を手に入れた後、旅の途中で20人の騎士に囲まれて危ないところのパーシヴァルを助けますが、名乗りもせずに、その場を後にします。
パーシヴァルは、この件の前にもランスロットと一緒の時に、やっぱりガラハッドに遭遇し、その時は敵と間違って戦い、ランスロットと共に簡単にやられて落馬。
ガラハッドは、名乗りもせずにいなくなる。
という目にあっており、ガラハッドにとって、パーシヴァルってなんなの?というような扱いをされてます。
その割には、健気にガラハッドと一緒に冒険したくて後を追っかけてるパーシヴァルくん。

ガラハッドは、パーシヴァルを助けた後、妙齢の乙女でいっぱいの城を解放し、話は前後しますがモルドレイン王の呪いを解き、さらに旅を続ける。
途中で、馬上試合をしているお城に遭遇。
奇しくもガウェインとエレクトルが、片方に加勢して戦っていました。
 彼らアーサー王の騎士の掟として、とにかく戦いがあったら、後先考えずに乱入することになってるみたいです。
さらにその時のルールとして、負けてる方に加勢する。
というのがあるらしく、その時、負けていたのが、対ガウェイン・エレクトルチーム。
ガラハッドは何も言わずに、負けてるチームに参戦。
ガウェインの頭に重傷を負わせて、またもや消え去ります。
この頭の傷のせいで、やる気をなくしたガウェインはキャメロットに帰ることにします。
そのちょっと前には、間違って盟友オウェインを殺しちゃったしね。

ガラハッドはせっせと馬を進め、とある隠者の庵で宿をとります。
そこにやってきた謎の乙女。
乙女に導かれて行くと、浜辺につきました。
そこには、一艘の船があってボールスとパーシヴァルが載っていました。
乙女は、実はパーシヴァルの生き別れの妹アンコレット
え、パーシヴァル、妹おったんか????
確か、パーシヴァルのおかんは戦ってばかりの男の世界を嫌って、生まれたばかりのパーシヴァルを連れて隠遁生活に入ったはず。
その時、さらに幼かったはずの娘は置いていったのか?
ここの謎は、英語だと兄弟姉妹の生まれ順が区別されない、ということを思い出して、姉だったんじゃないか、と考えればすっきりする。
翻訳者は、勇者より年上の乙女だとなんだか”らしくない”と思ったのでしょう。
日本のエイジズム事情を、垣間見ちゃったような気がしたりして。
ともあれ、アンコレットは自分の髪の毛をすっぱり切って魔法の剣を吊るす剣帯を作ったり、騎士達の道程を案内したり、と大変なご活躍。
もちろん、魔法の剣にはお約束の『相応しい者でなければ、持つことができない』由来があって、エレインのお父さんでガラハッドのおじいさんであるペレス王は、昔うっかり抜いてしまったせいで、呪いを受け怪我をして以来、ずっと病んでいるのでした。

指輪物語然り、英雄譚は男の子の世界の物語。
乙女達に、主要な役割は当てられていません。
アーサー王物語でも、お名前があって、それなりの役をもらってるのは、グウィネヴィアとエレインとこのアンコレット姫くらい。
グウィネヴィアときたら、大抵はお城で刺繍して暮らしてるし、エレインはガラハッド産んだらすぐ死んじゃう。
あとは、騎士ガレスの冒険に出てくるリオネットとリオネル姫。
実際は、もっといるのかもしれないけれど、基本、男の子の世界のお話です。

とは言え、深読みすると、案外とたくましい。
だいたい、話の始まりで騎士に助けを乞いにくるのだって、悪者の目をかいくぐって、何日も馬で旅をしてくるわけですから、馬には乗れるし、野宿だって野営だってお茶の子さいさい、どんと来い、じゃないと勤まらないわけで。

アンコレットは、聖杯探求の旅路の案内をしたり、剣帯を作ったりと例外的に活躍してますが、癩病にかかったある城主の妻を癒すために、献血して命を落とします。
そして死ぬ間際に、自分を船に乗せて海に流すよう兄達に頼みます。
聖杯を安置するべきサラスに先にいって待ってるから、と言い残すのでした。

汚れなき乙女の生血で湯浴みすると、皮膚病が治るとか、綺麗になる、というお話。
そういえば、美容法の一環として取り入れていた伯爵夫人がいたような気がします。
ハンガリーエリザベート・バートリ夫人でした。
昔から、割とよくあるモチーフなのでしょうか。

アンコレットの死後、城主と奥方は城の住民共々、神の怒りに触れて雷を落とされ全焼してしまいます。
アンコレット無駄死に、と思うのは私だけだろうか。

アンコレットの遺体を船に乗せ流したあと、ガラハッド、パーシヴァル、ボールスは別々にペレス王のいるコルベニック城へ向かいます。

ガラハッドは、途中でアンコレット姫の遺体を安置した船に遭遇。
なぜか船にはランスロットが乗っていて、しばらく一緒に旅をします。
ここで父子は仲直り(?)するも、ある日、白馬にまたがった騎士がやってきて、運命を告げ、またもや別々に旅をすることに。

ガラハッドはコルベニック城で、再びパーシヴァル、ボールスと合流。
さらに浜辺で、宝剣が乗っていた船を発見。
船には、先に聖杯が乗って待っていました。
このあたり、交通機関がいつも用意されていて便利。
船は自動運転。
3人が乗ると、そのまま旅を続けてサラスの街に到着。
アンコレットの遺体を乗せた船も、同時に到着。
アンコレットの葬儀を執り行い、聖杯も安置。
さあ、これでお仕事終わり、と思いきや、サラスの城主エスコラント王に詐欺師扱いされて、地下牢に投獄されてしまいます。
エスコラント王は、お約束通り病気になり、死ぬ間際に3人を思い出して牢から出しますが、その直後に死亡。

サラス市民は、ガラハッドを王にします。
ガラハッドは王になるより、聖杯の神秘を知りたかったので、しぶしぶ王になるも、聖杯の方から、神秘を明かしてくれます。

ところで、聖杯の神秘に触れると、人間は生身のまま生き続けることはできないお約束になっていて、そういうわけでガラハッドは昇天。
ガラハッドの死を確認した、パーシヴァルとボールスは、しばらくサラスに留まりますが、一年ほどして後を追うようにパーシヴァルも死んでしまい、事の顛末をアーサー王に報告するためボールスだけが戻ってきます。

この物語をまとめたのが、アーサー王の『聖杯探求』物語になるのでした。

ここが、ガラハッドを中心とした大筋。

これに、パーシヴァルの冒険とか、ボールスの冒険とか、ランスロットの贖罪の旅とかが、随時絡んできます。

パーシヴァル編:
パーシヴァルはガラハッドと一緒に旅をしたかったのですが、しょっぱなから置いていかれてしまい、ランスロットに声をかけられて、一緒に旅をします。
そこで、お互い知らぬままにガラハッドと遭遇。
名乗らぬままのガラハッド(物思いに沈んでいたので、気がつかなかったそうな。戦いの最中も物思いって???)にコテンパンにされて、ランスロット共々、落馬してしまいます。
ランスロットは、連戦連勝のプライドをズタズタにされて、意地になって無名の騎士(実はガラハット)を追いかけていくことにしますが、パーシヴァルは、傷が痛くてそれどころじゃないので、袂を分かつことにします。

ペレス王の国近くに来て、モルドレイン王の話を聞き、自分を落馬させた見知らぬ騎士がガラハッドと知り、後を追いかけるパーシヴァル。
ところが20人の騎士軍団に襲われ、絶体絶命の危機。
そこに通りかかったガラハッドに助けられますが、相変わらずガラハッドは、名乗りもせずに行ってしまいます。
ほんと冷たいガラハット。
冷たくされても、忠犬ハチ公みたいに、必死で追いかけるパーシヴァル。
けれど追いつけないどころか、馬も失ってしまい、ぐずぐず泣いていると、一人の女が『私の求める時に命令に従うというのなら』と馬を貸してくれます。
なんか怪しい。
とにかく、馬がいないと旅すらできないこの時代。
女から馬を借りてしまいます。
やっぱり、その馬は怪物でした。
気がつくと、珍獣奇獣だらけの孤島に置いてけぼりにされてます。
もともと、野生動物と共に育ったパーシヴァル。
なんとか珍獣と仲良くなりつつ、過ごしていると、馬を貸してくれた女が船に乗ってやってきます。
女に歓待を受け、誘惑されるパーシヴァル。
危ういところで、魔法が解け、神に祈って助かります。
ついでやってきたのが、無人の船。
今度のは神からのお使いだったらしい。
この船に乗って、孤島を脱出します。

船に乗っていると、とある浜辺につき、そこでボールスと合流。
ボールスを乗せてさらに、船の行くままに乗っていると、今度はアンコレットに導かれたガラハッドに合流。

あとは、サラスに行って死ぬまで、ガラハッドとほぼ一緒に行動します。

ボールス編:
ボールスは旅の途中で、悪辣な姉に虐げられる妹の貴婦人を助けます。
その後、チンピラ騎士に捕まった弟ライオナルを発見。
いざ助けに行こう、と思ったらそのタイミングで、別の悪い騎士に誘拐された乙女を発見。
どっちを優先するか迷ったボールスでしたが、やっぱここは女の子だよね、と乙女を救出に向かいます。
首尾よく乙女を救出したものの、今度は乙女から『家まで連れて帰ってください』と頼まれます。
そりゃ、か弱い乙女をその辺に置いておいたら、また誰かにさらってくださいと言っているようなもの。
気は焦りつつも、乙女を家まで送り届け、挨拶もそこそこに今度は弟の救援に向かいます。
ところが時遅く、ライオネルは殺されてしまっていました。
がっくりしながら、遺体を馬に乗せ通りかかった礼拝堂に安置するボールス。
その礼拝堂の隣のお城では、パーティの真っ最中でした。
城主である貴婦人に、誘惑されるボールス。
誘惑を振り切ると、貴婦人も侍女たちも悪臭と阿鼻叫喚の中消え失せ、気がつけば礼拝堂の側で座り込んでいるボールス。
ライオネルの遺体も、消え失せていました。
もしかしたら、ライオネルが死んだのも幻?
と期待すつつ、先へ進むボールス。
森のきわにあった隠者の庵で、宿を借りようとすると、そこにはライオネルが。
ライオネルは、二人の騎士に殺されそうになった瞬間、稲光がひかり、騎士たちが死んで助かったのでした。
ボールスは喜びますが、見捨てられて激おこぷんぷんのライオネルは、ボールスを許さず、殺そうとします。
間に入ってとりなそうとした隠者も殺し、さらに通りかかった円卓の騎士サー・コルグレヴァンスも殺してしまいます。
とうとう、ガチで戦う羽目になったボールスとライオネル。
そこに雷鳴が轟き、稲妻が走り。
我に帰った二人は、戦うのをやめてライオネルは自分が殺した隠者とコルグレヴァンスの弔いを済ませたあと、アーサー王の宮廷に戻ります。

ボールスは旅を続け、ある海辺でパーシヴァルの乗った船に遭遇、合流。
二人でさらに船で旅をし、ガラハッドに合流します。

ランスロット編:
ランスロットの旅は聖杯探求、というよりグウィネヴィアとの不倫の贖罪、ガラハッドとの和解が主になってました。

ランスロットは、成長したガラハッドがやってきて『最高の騎士なら抜ける』と銘のある剣をサクッと抜いちゃうわ、馬上試合で初めて負けるわ、と自尊心の危機に瀕してます。
その上、ガラハッドが現れたことでグウィネヴィアにはエレノアとのことを蒸し返されて、針の筵。

聖杯の探求に赴くものの、聖杯の慈悲に触れようとすると、拒絶されます。
不倫の罪を贖い、グウィネヴィアへの愛を断念しなければ、聖杯の恩恵に浴することはできないのでした。

パーシヴァルと袂をわかったあと、礼拝堂のそばで野宿していたランスロットは、不倫の罪のせいで聖杯の神秘に触れることができず、身ぐるみ剥がされてしまいます。
神父に告解をして、許しをえたランスロット
さらに、修行僧から苦行のための毛衣をもらい、生涯それを着て過ごすことにします。
臥薪嘗胆、みたいなものですかね。

その後、自分の装備を身ぐるみ剥いで持っていった騎士に遭遇。
あっさり倒して、愛剣ジョワイユを取り戻し、ちょっと自信を取り戻せたので、ガラハッドを探して旅を続けます。
馬上模擬試合の会場に、行き合ったランスロット
早速、負けてる方に加勢して乱入。
ところが、どんどん負けていきます。
あれ、思ったより俺、弱いし。
とまたまた自信喪失。

名も知らぬ黒い騎士にも負けて、馬を失い、すっかり投げやりになって、川の辺りでふて寝。

そこに、アンコレットの遺体を乗せた船が流れ着きます。
船に乗り込むと、事情を記した手紙を持った乙女の遺体が。
そのまま船に乗って、遺体と旅をしていると、ガラハッドに合流します。
そこで、父子はしばし旅をし語り合い、やっと和解。
しかし、白馬にまたがった騎士がやってきてガラハッドを連れて行ってしまいます。
ガラハッドは、これからモルドレイン王を呪いから解放するわけですが、ランスロットは、同席を許されなかったらしい。

船にそのまま乗っていると、コルベニック城に到着。
夢うつつに、ガラハッド、パーシヴァル、ボールスの3人が聖杯をサラスに戻すよう使命を受けたこと、ガラハッドがペレス王の傷を治したことを知ります。

チクチクする毛衣をきて、悔い改めようと真摯に祈ったけど、やっぱりグウィネヴィアへの想いを断ち切れなかったので、聖杯の神秘に触れることができなかったのでした。

そして、いよいよ最後の戦いへと話は続きます。