とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

専門職って

義父が亡くなり、忌引き中の相方おじさん。
お葬式も済んだし、少しはゆっくりすればいいのに、朝から忙しい。
名義変更とか、なんとか。
手続きが山ほどあるらしい。

義父は、退職してもう30年は経っていて、ずっと年金暮らしだったから、これと言った遺産もない。
元々が農家で、それほど資産家でも無いし。
だけどもやっぱり色々面倒な手続きがあるらしい。

例えば銀行の引き落とし。
全部義母の名前にしないといけないし、家の名義も変えないといけないし。
相続税がかかるようなことにはならないのだけれど、一次的にでも義母の口座に一定以上のお金が入ってしまうと、医療保険の負担割合が変わってしまうとかで、そっちも気にしないといけないらしい。

名義変更の手続きは、自分でやろうとすると役所の人が死ぬほど不親切だそうな。やたらとダメ出しが多いらしいし、必要なものも全然教えてくれないと、おじさんは不満たらたらである。
司法書士さんに頼めば簡単らしいのだけど、お金がかかる。
自分でやると、7〜8万円、頼むと13万円ほど。
差額の5万円をどう考えるか、ってことかな。
で、最終的には頼むとしても、できるところは自分でやろう、って思うと、実は全部自分でできちゃうので、どこまでやっていいか判らないまま、時間と労力だけが消費されていく、そんな感じらしい。

結局、火曜日1日では終わらなくて、今日もまた役所詣で、です。

思うに、世の中の仕事のほとんどは誰でもできることなんだと思う。
もちろん、アスリートのように身体能力に恵まれていないと、どうしてもできないこともあるだろうけど。

でも、知識とか経験とかある程度積まないと、すぐには出来ない。
特に、専門職といわれる職業は、長い期間と研鑽が必要(なはず)。
だから人は、その知識や経験を積むために費やしたコストや年月に対して、手数料という名目のお金を支払って、コストを回収できるようにするのだと思う。

実はどんな仕事でも、やっぱりいろんな名目でその仕事をできるようになるまでに投じたコストと、今現在、その仕事をするために費やしているコストを回収するための対価をもらっている。
そうやって、世の中、回っているんじゃないかしら。

でもって、投じたコスト以上に対価がいただければ、美味しい仕事だし、極端に少ない対価しかもらえなければブラックな職場、ということになる。
まあ、その対価の部分には”やりがい”とかみたいな、お金に換算できないものも含まれるから、概ね、折り合いがついているのが現実じゃないかしら。

ともあれ、ただいま奮闘中のおじさん。
適当なところで、専門の人にバトンタッチしようよね。
また血圧が上がっちゃうよ(´・ω・`)。