とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

在宅あるある”怖〜い”話


訪問で伺うお家は千差万別、多く住宅街の、住み心地の良さそうなこざっぱりとしたお家です。
写真や調度品に、家族の歴史や主の趣味がうかがえて、ほっこりすることが多い。

でも時には、いゃあぁあぁあっ、と悲鳴をあげたくなるお家もある。

今日はそんなお家のお話。
こういう話が苦手な方はご注意を<(_ _)>。

そこは、お父さんの年金で家族四人が暮らしているお宅。
最近リフォームしたばかりの公営住宅にお住まいです。
壁を塗り直してあるので、外見はまあまあ小ぎれいなアパート。
ただね、中に入ると、、、、、。
足の踏み場は確保されて入るのですが、とにかく隅っこというものが無い。
なにかしらの“モノ”が、所狭しと床の上やら家具の上やら、あらゆるところに置かれております。
ライフハックの記事や貯蓄関係の本などでは、必ず”ガラクタでいっぱいのお家にはお金がたまらない”、と書かれていますが、本当だなぁ、としみじみ思う。
そんなお家です。

さてある日のこと、一通り診察を終えて、私は床の上でカルテを書いておりました。
なぜなら、そのお家のテーブルの上にはどっさりと色々なものが載っているし、座るには勇気のいる椅子しかないしで、必竟、床の上でカルテを書くしかないからです。
ちなみに、そういうお家はよくあります(笑)。
カルテの記載をしつつ、ふと目をあげると、視線の先の床にホットプレートが。
小家族向けの小ぶりなホットプレートで、ガラスの蓋がついている。
そこの家は台所も、鍋釜、食器、空きパックなどなどが危なっかしく積み上げられていて、なのでホットプレートも床に置かざるを得なかったのでしょう。
狭い家の至近距離ですからね、ホットプレートの中も見えちゃいます。
その時は、焦げたソーセージ?か肉?の塊様のものと、同じく焦げた芋?様のものが入ってました。
失敗作かなぁ、片付けないのかなぁ、と思いつつ家を辞した。

さて、一般的な訪問診療は月に二回と決まっております。
その月は、たまたま日にちの関係で三週間後の訪問でした。
いつもの様に、床に座ってカルテを記載してました。
何かの予兆のように、ある片隅へ目をやってしまう。
その視線の先には、どう考えても三週間前と寸分変わらぬ位置に置かれたホットプレート。
おそらく、前回私が見たときからずっとそのままだったものと推察されます。
もうね、そこまでわかっているんですからね、見なきゃいいのに、視線が無理やり導かれるかのように、すぅ〜っと動いて、中を見てしまう。
だめだめ、見ちゃだめって脳内で誰かが叫んでいるのに、自然と焦点が合ってしまう。
未だに裸眼で過ごしております。
こういう時は、目が良いって不幸。

中には、なにやらもふもふの毛の生えたものが。
その毛の間に、オレンジ色のやけに鮮やかな円型のものが覗いております。
そして隣の、皺だらけの固そうな塊は緑色の苔の様なものにびっしりと覆われ、下半身部分が一部どろりと融解しかかっており、、、、、ひぃぃぃ、、、。

以上、在宅あるある話、でした( ´ ▽ ` )ノ。

f:id:ohirunenomusico:20180531185644j:plain