とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

”在宅”猫率


相方のおじさんが、職場で子猫を拾ったらしい。
飼い主募集(と言いつつ、連れて帰る言い訳に)家族のLINEに写真を載せてる。

もちろん、子虫たちはもらう気満々。
早くもコメント殺到。
って、どうせ県外にいるから、帰省した時に好きなように触って遊ぶだけに決まっており、実質的な世話は私の担当となるのは、火を見るよりも明らか。
すでに一匹、磯辺餅みたいなデブ猫がいますしね、どこか別の里親さんを見つけてもらいたいですね。
猫は一家に一匹という主義です。

ところで、訪問診療でお家にお邪魔すると、けっこうな率で猫が飼われていることが多い。
本当はペット禁止じゃないの?と思うようなアパートでも、割りと堂々と飼われていたりする。
今日訪問したお宅でも、狭いワンルームのアパートに、お布団と猫の餌と猫のトイレが、同一平面上に近接して配置されてた。
そして毛並みの艶やかなお猫様が、患者さんの代わりにお布団の真ん中にゆったりと横たわっておりましたっけ(笑)。

独り暮らしだと、ペットは友達になってくれます。
寂しさを紛らわすのにも、役立ちますし。
介護する人と介護される人との、ともすればギスギスしがちな関係を程よく緩めてくれたり、癒してくれたり。
犬より猫の方が多いのは、やっぱり手がかからないから、でしょうね。
犬だと、散歩とか餌とかトイレとか世話が必要だから現実的に無理、という話もある。
たまにいても、小型犬がほとんどです。
そして、小型犬はそもそもが吠える犬なので、往診に行くと、きゃんきゃん吠えて煩いこと五月蝿いこと。
猫はその点、全然うるさくは無い。
たまにかまってちゃんもいるけど、こそっと寄って来て顔をこすりつけてくるくらい。
自分で毛繕いもするし、犬より清潔なイメージです。
まあ、時には患者さんのいつまでたっても治らない皮膚湿疹が、どう見ても猫蚤だったりすることも、無いわけではない、、、、のですがσ(⌒▽⌒;)

辛いのは、認知が進んで世話が十分にできていないのか、家中が猫のトイレと化しているお宅。
皆が皆んなというわけではないのですが、認知が進むと排泄関係の方が怪しくなる方は少なくなくて(こういうの苦手な方はごめんなさい)、猫と人間とが共に、本来の場所以外のところもトイレにしていたりすると、家中が独特のすご〜いにおいで満たされていたりします。
そういうところは、ちょっと入るのをためらってしまう。
敷物や床に置かれた色々なものが、そこはかとなくしっとりしているのが、怖〜い。

そういう家でも、平気でにこにこ笑顔で上がっていける、ある種の無神経さというか悟りの心も、”在宅”をする上では必須なのでした。