とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

若者にディスられる

バイト先の病院は、最近、病床数を増やしまして、それに伴って職員も大幅に増えました。
それで新規採用の看護師さんの着替える場所が足りなくなり、手術室スタッフ専用の更衣室にも進出してきた。
以前は広々としていたロッカールームは、倍くらいの数のロッカーが運び込まれて、一気に手狭になってます。

私がもらっていたロッカーのある列にも、看護師さん(おそらく病棟か外来ナース)用のロッカーが追加されました。
*なぜか手術室ナースのロッカーの列に追加しないところに、微妙な人事課の配慮を感じる。


そして、ある朝のこと。
私が着替えているところに、出勤してきた若い看護師さんがやってきました。
もちろん、お互い面識はない。
ロッカーが向かい合わせに並べられた狭い通路は、すれ違うのがやっと。
どちらかがヒラメにならないと、ぶつかります。
通勤でいつも歩いてくる私は、到着時は汗びっしょり。
おぱんつから全部、着替えております。
そんなわけで、その時も床にリュックや着替えの下着、スクラブなどが散れていた。
そして、最近の私は、おしゃれもへったくれもないユニクロパーカー&エアパンツのラフな格好。

慌てて、散らばった荷物をかき集め、場所を譲ったのですが、その動作がモタモタしていて気に入らなかったのでしょうね、『チッ』と舌打ちと、冷たい視線を浴びてしまいました。

おそらく、私の着用しているスクラブが、お掃除スタッフの着用しているスクラブと同じデザイン、であったことから、勘違いされたものと思われます。

なんだかな〜。

と思いつつも、これが現実なんだとも思う。
所詮、50代のおばさんなんて、世間的にはこの程度の扱いをしても良い存在、と思われているのです。

表向きは職種間での差別はない、と言いつつ、病院というところは、かなりヒエラルキーのはっきりしている職場でございます。
特に看護師さんは、他のコメディカルの人たちとの違いについてかなり敏感。

普段はなんだかんだ言っても院内では、すれ違う時に会釈されるし、先を譲ってもらえるし、ぼんやりしててもドアも開けてもらえる。
『ありがとう〜』と言いつつ、そんな風にしてもらえるのはなんとなく当たり前に思っていたけれど、実のところそれは、譲ってくれたりドアを開けてくれたりするスタッフの性格や育ちが良いから、というだけではなかった、ということですね。

会社などで偉かった人が、定年後に周囲の『普通の人』扱いに耐えられなくて、切れるお年寄りになってしまう話が、よくネットの記事などでも取り上げられていますが、私もそんな勘違い老人にならないよう、たまには己の価値を客観視出来るよう、若い人からディスられる経験をしておく良い機会だったと思うことにしたのでした。

でも、むっとしたけどね。