とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

甲突川沿い

珍しく、仕事が早く終わってくれました。
臨時の往診が入ってたのが、キャンセルになってその分の時間が空いたの。
こういう時でないとなかなか時間が取れないので、暑いけど、がんばって薬をもらいに行きました。
最近は、土曜日もお仕事なんで、なかなか受診する時間もない。
婦人科の薬なので、内科のクリニックで出して貰うのも、憚られるし。

かかりつけの婦人科クリニックは、甲突川沿いにあります。
なので、勤務先のクリニックからトコトコと甲突川に向かい、川べりに降りると、あとは川に沿ってぼんやり歩いていけば、30分くらいで到着。

川沿いを歩くと、信号にも引っかからないし、人通りも少なくて静か。
一本道だから(当たり前ですが)な〜んにも考えずに歩いてても、迷わずにたどり着ける。
水の側を歩くと、吹き抜ける風も心なしか涼しいです。
路上を歩くよりずっと快適。
いっそ、川面をボートかなんかで下れば、もっと気持ち良さそうなんだけどなぁ、などと思いながら歩いていく。
道は石畳のなかなかにおしゃれな道です。
夜にはライトアップもできるようになってる。
ボートやカヤックなどの川遊びができるようにしたら、もっと人も集まるだろうし、観光にも利用できそうなのに、相変わらず商売下手な鹿児島市

とはいえ、人がたくさんいたら、この静けさも台無しかもしれないし、やっぱり私だけが知っている秘密の近道、ということで。
足元の砂が、だんだん白っぽく海岸の砂浜に近くなっていくと、そろそろ目的地。
川岸の階段を登って地上に出ます。

う〜っっ、暑いいいい。。。

クリニックからの帰り道は、さすがに暑いので、全行程を歩いて帰るのは、無理。
路面電車に乗ることにしました。
エアコンが効いていて涼しいけど、このエアコンの排気がまた街を暑くしているのだよなぁ。

夏休みに入ったので、路面電車も空いていてなかなかに快適。

でも降りると、暑い。

表通りはさらに暑いので、裏道を歩く。
裏道の方が車が通らない分、歩きやすい気がする。
風が時々吹き抜けるけど、湿度を含んでいるから重くて、そしてやっぱり暑い。
住宅のエアコンの室外機からの熱気が、こもっています。

湿度が高いのは、台風が近づいてるせいもあるのだよな。
湿度が高いと不快度が増し増しになります。
でも、乾燥してたら乾燥してたで、ヨーロッパみたいに火事が発生して、それも大変そうです。
まだ、良い方なのだと思うことにしよう。



途中で、公園から帰るところらしい、母子連れに行きあいました。
4歳くらいと2歳くらいの男の子二人を連れた、若いお母さんです。
暑いのか、子供達がぐずって泣いてる。
下の子をバギーに乗せて押しながら、お兄ちゃんの自転車を持ったら、お母さんの両手はもういっぱい。
ぐずってるお兄ちゃんの手を、引いてくれる人はいません。
三人とも、暑さで顔が真っ赤です。
あんまり大変そうだったので、せめて、自転車だけでも
『持ちましょうか?』
と思わず、声をかけちゃった。
『え。。。。』
でもよっぽど切羽詰まっていたのでしょうね、お母さん、見ず知らずのおばさんに、自転車をゆだねてくれました。
自転車は子供用のだけど、そこそこの重さと大きさがありました。
何より自転車なので、かさばるし持ちにくい。
これやらあれやら持って、泣きぐずる子供二人抱えて、お母さんは本当に大変。
『すみません、助かりました』
と何度も何度も、お礼を言われて、
『いえいえ、大したこともできなくて』
と私。
ほんと、大したことなんてしてないもの。

大変だけど、頑張ってね。
無理しないでね。
私もちっちゃい子抱えてた時期があったのよ。
子育ってって、大変よね。
とかとか、言ってあげた方がよかったかな。

いざとなると、含蓄のあることもかっこいいことも、言えなくて、
『暑いですね〜』
などと当たり障りないことを、ぼそぼそ言いながら、並んで歩きました。
お兄ちゃんも顔を真っ赤にして、頑張って歩いてました。
小さい子供の方が、地面に近い分暑いんですよね。
泣きぐずってた弟の方も、すっかり大人しくなっている。
子供って親には甘えてぐだぐだしてても、他人がいると、意外と大人になるものです。
だから、通りすがりのおばさんでも、多少は役に立ったかな?

我が家にもこんな時期、あったしなぁ。