とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

熱中症対策に、麺つゆ、いや味ポンが良いと言う話

暑い日が続いておりますね。
訪問するお宅でも、
『水分とってね〜』
がほととんど合言葉となっております。
実際には、塩分も取らねばいけませんから、お茶や水だけ飲んでちゃダメ。
でも、塩分摂るといっても、塩舐めてりゃ良いわけじゃないしな。

鹿は、塩分が足りなくなると自分で岩塩を舐めて塩分摂取するそうですね。
子供の頃、読んだシートン動物記にありましたっけ。
鹿なら、塩分とりすぎとかなさそうだけど、人間は本能が壊れている生き物なので、『気をつけて摂りましょう』と言われれれば、今度は摂りすぎてしまう。

一般的にはOS1ってのが、推奨されております。
病院でも、よく手術前の患者さんに飲んでもらったりしてます。
ナトリウムを始め、必要なミネラルが入っているそうです。

でも、このOS1、あんまり、というかかなり美味しくないそうですね。
ワタシは、実は飲んだことがない。
ただ、美味しくない、という話は聞いている。
お年寄りは、なかなか飲んでくれないそうです。

そんな時、『麺つゆを薄めて飲むと良いですよ』と言ってます。
麺つゆを薄めて飲む、というのは、実は、実家の母の受け売りなのですが(そして母は、どこかの教授の受け売りだそうです)、けっこう前から行われているようですね。
ネットで調べたら、いっぱい出てきました。
ただ、よく考えたらどのくらいの濃度に薄めるとか、考えずに受け売りで『麺つゆ薄めて』って言ってました。

いかんな。

そこでネットの情報その他を参考に、実際に作ってみました。

まず、我が家の冷蔵庫の麺つゆの瓶を取り出して眺めてみる。
残念ながら、入っている調味料や成分が羅列されているだけで、具体的な成分は書かれておりません。
そら、そうだわな。
でも、ネットで検索するとワンクリックで、出てくる出てくる。
だいたい、100mlあたり7g相当の塩が、入っているようです。

さて、OS1の方はというと、100mlあたり0.292g。

www.os-1.jp


計算しやすいように、大雑把に0.3gとしましょうか。
麺つゆの方が100mlあたり3.5g入ってますから、単純に20倍に薄めたら、100mlあたり0.35gのお塩が入ってることになる。
この際、ご家庭での利便性を考えて、小数点2以下は無視。
100mlのお水に麺つゆ5ml弱入れたら、ちょうど良さそうです。

ちなみに、熱中症で病院に来た人に治療で投与する生理食塩水には、500mlあたり4.5gのNaCl(つまり塩)が入ってます。
ですから、100mlあたりは0.9g。

さて5mlというと、ちょうど小さじ1杯になります。

意外と簡単に作れそうです。
だけど、お味は?
まずかったら、飲みにくいですしね。

試しに作ってみました。

使用したのは、我が家の冷蔵庫にあった、鹿児島人が愛してやまない唐船峡の麺つゆ。
相方のおじさん御用達です。
鹿児島に住んで三十有余年経ちますが、いまだに麺つゆだけは甘い味付けが苦手なので、お素麺を食べる時、私は別に白だしを薄めて麺つゆにしてます。
まあ、今回は塩分摂取とお味が問題なので、この際、唐船峡の麺つゆでよし、としました。

お水に小さじ一杯分の麺つゆを、投入します。
濃度差が大きいので、このままだと麺つゆが下に沈んでしまいますから、軽くマドラーならぬスプーンの柄で、混ぜる。
ハイボールを作る感じですね。
はい出来上がり。

そして、お味ですが。

普通に”薄めた麺つゆ”の味。
それ以上でも以下でもありませんでした。
美味しいか?
と言われたら、微妙かもしれませんが、甘ったるいポ◯リとかアクエ◯◯スよりは飲みやすい気がしました。
冷たく冷やしたら、冷製スープとしていけそうな気がします。

子供向けにも、いくら熱中症対策だからって、あんまりスポーツドリンクとかは飲ませたくないな、という時にはこっちがいいかもしれません。
さすがに、水筒に入れて持ち歩くのは、無理だと思うけど。

ふと思いついて、味ポンを試してみました。
例によって我が家の冷蔵庫にあった味ポンは、成分表が載っていないので、ネットで調べる。
味ポンの方が、ちょっと塩分は高めで、100mlあたり5gでした。
なので、ちょっと水多め、小さじ1杯弱を心がけた方がいいかもしれない。

で、同じように薄める。

お味は、というと、やっぱり”薄めた味ポン”の味。
でも、柑橘類の酸っぱい香りが付いている分、こちらの方が飲みやすいかもしれません。
特に、ゆずやかぼすを入れたものなんか、お勧めですね。
そのほうが、麺つゆより飲みやすいです。

ということで、お年寄りの水分摂取に苦労しているご家庭では、これからは
『お水100mlに小さじ1杯の麺つゆか、味ポンを混ぜたのでもいいですよ。冷製スープみたいで、意外と美味しいですよ』
と説明することにしました。

ちなみに1日の目標摂取量は、お部屋で静かに過ごす程度の運動量なら、1000〜1500mlくらい。
起きてる時間を15時間位と考えると、1時間に100mlくらいで飲んでもらえば良さそうです。