とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

阿蘇の温泉、山翠

今月は、職場の上司がのっぴきならぬ事情で不在となり、単純に仕事量が増えるだけじゃなくて、責任も重くなってもういっぱいいっぱい。
お盆だって、別に休みじゃないし。
とブツブツ言っていたら、週末、相方のおじさんが『絶対行こうよ』と言い出しまして。
実は、密かに予約を取ってたらしい。
というわけで、行って参りました。
阿蘇まで。

oguni-sansui.com

場所は、大分と熊本の県境あたり。
道を走って行くと、ナビがひっきりなしに『熊本に入りました』と『大分に入りました』を繰り返しアナウンスして、ちょっとやぞろしい。

なんでこの忙しい最中に、わざわざ、混んでる九州自動車道を、車で何時間もかけて行くんだよー。

と、あまり気が進まなかったのですが、行ってみたらばなかなかに良い温泉でございました。

旅館”山萃”。
元々は、農家さんが副業としてやっていたそうです。
今でいう民泊ですね。
何年か前に、旅館としてスタートしたとか。
そのせいか、あまり老舗の旅館、という感じがなくて、良く言えば、素朴なおもてなし。
悪く言えば、ほったらかし。
レビューでも、そのようなことが書かれていました。
私たちは、あまり構われたくないので、ほったらかし、でちょうど良かったですけど。

お泊まりしたのは、本館の方ではなくて本館よりさらに坂を上った先にある別館の方でした。
山道をくねくね上って行くと、やっとたどり着けるようないかにも秘湯、という感じのところです。
お風呂も、凝ったつくりじゃなくて、地元の町営温泉みたいなシンプルなもの。
その辺に、草刈機とか備品とかダンボール箱が置かれていて、かなり日常生活感が漂ってます。
これを風情ととるか、散らかっているととるかは、人によるのではないでしょうか。

普通の男女別の浴場の他に、家族湯がいくつかあります。
この家族湯がすこぶる良かった。
お湯がぬるめで、長く入っていても湯疲れしません。
お湯質がとろとろで、肌にまとわりつくよう。
だけど、それほど硫黄臭くない。
長〜く、ぼ〜んやりお風呂に浸かっていられます。

露天風呂は混浴。
脱衣所は男女別なんですけど、お風呂の中で一緒になってる。

こんな感じ。


お風呂の風景。

夫婦やカップルできている人が多いせいか、二人で入っているパターンが多いみたいです。
早い者勝ち、という感じがなくもない。
私たちも最初は他のカップルが入っていたので、遠慮したけど、帰りがけにのぞいたら誰もいなかったので、しめしめと思い、早速入って堪能してきました。

別館は、お部屋ごとにお風呂があります。

すいません、暗くてわかりにくいですね。
外の植栽や庭石のおかげで、窓を開けて入っても外からは覗かれずに、露天風呂気分が味わえます。
そこが良かったな、( ´ ▽ ` )ノ。

ここは、お料理がものすごく多い。
レビューでも、みなさん言ってました。
旅館の入り口に生簀があって、海のお魚が泳いでいる。
山奥なのに、新鮮な海の幸を楽しめる、というのがコンセプトだそう。
お刺身も、プリップリで美味しかったです。
お味噌汁が塩辛かったのは、山のご飯だからかしら?

美味しく食べて、飲んで、お風呂にも入りまくって、のんびりしてきました。

お湯質にうるさい私でも、納得のお湯。
ぬるめだけどお風呂から上がった後は汗がどっと出て、湯冷めしない。
山の風が肌に心地よい。
エアコン要らずの山の温泉。
『今度は、冬に来たいね』
と言いながら帰って来ました。

でも鹿児島からだと、なかなかに遠いんですよね。


アニメの一場面に出て来そうなボイラー。