とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

朝から鳴り響くアラート&サイレン


鹿児島は今日も、絶好調に大雨です。
気象庁の会見では、
『みずからの命は自らで守る、という意識を持って自主的に避難してください』
なんて言ってるし。
なんだか事態は、深刻になってきました。
さすがに、学校は休校。
JRも止まってる。
昨日はものすごい渋滞だったけど、今朝はそこまでひどくない印象。
通勤途中の道で側溝の蓋から水が溢れて、道が地鳴りのような音を発していました。
ちょっと怖い。

そして、クリニックで今日の訪問診療の準備をしていたら、職員の携帯電話から一斉にアラートが。
耳をすませば、どこかでサイレンも鳴り響いてる。
鹿児島市は全員避難、の勧告が出たらしい』と誰かがスマホを見ながら言ってる。

でもねぇ、避難って言われてもねぇ。

外を眺めれば確かに滝のような雨が、降っている、というよりは落ちてきている。
クリニックは、ハザードマップによれば確実に水没する地域にあります。
浸水してきたら付近の小学校に避難するように、と連絡が回ってきました。
でもね、私たちはこれから市内全域に、往診に出かけちゃうのよね。

そして、いくら『危険だ、危険だ』と言われても、当事者には案外と周りがよく見えなくて、危険性がわからないもの。
街を見れば、いつも通りに自動車も走っているし、人も歩いています。
念の為、出先から直接帰宅できるよう、私物もタクシーに乗せてもらって、往診に出ました。

雨はずっと降り続いていましたけど、台風と違って風は強くないので、濡れるのさえ我慢すれば、案外なんとかなるもの。
ただ、お昼を過ぎた頃に、一緒に回っているタクシーの運転手さんが
『子供を預けている保育園に浸水してきてるから、お迎えに来て欲しい。と、連絡があったらしい。嫁が仕事を早退して迎えに行っているけど連絡がないっ』
と気もそぞろでない様子になりました。

そうなんですよね、保育園ってちょっとやそっとじゃ休まないの。
小学生ともなれば、なんとか家でおとなしく留守番できるけど、乳幼児はそうもいきませんから、二親が働いている家庭ではどうしても預け先が必要です。
そう考えると、保育園の先生って、本当に命を張って子供達のために仕事をしてくれているんですよね。
頭が下がります。

幸い、昼過ぎからは外出を控える人が増えてきたせいか、気がつけば道路は朝よりぐっと空いていて、移動時間をだいぶ短くできました。
その上、訪問するお宅も皆さん、
『こんな雨の中、わざわざすみません。危ないから、早く帰ってくださいね』
と一様に言ってくださって、普段だと、あれこれ話が長くて時間のかかる方も、いつになくさくさく診療が進む。
普段は『デイケアに行くので、この時間にしか診察できません』と時間指定がうるさい施設も、さすがに今日は出かけてなくて、『時間を早めてもOK.です』と。

おかげで、だいぶん早く回ることができました。
運転手さんとこのお子さんも、その後、お嫁さんと連絡が取れて、無事だったそう。
でも、早く帰るに越したことはありません。

早めに帰宅してテレビをつけてみれば、ニュースは延々と大雨情報を流してる。
思ったより、市内は大変だったようです。
身近なところで崖崩れがあったり、昼に訪問した辺りの道が冠水していたり。
南鹿児島駅と言えば、いつもJRで通過する駅です。
市電の乗換駅でもある。
すぐそばまで土砂が崩れてきてる映像は、やっぱり怖い。


もう家にいるからなんとなく安心だけど、外からの雨音が半端ない大きさです。
相方のおじさんは、朝出がけに『なんなら職場に泊まるから』と言っていたので、心配はない。
お迎えが必要な年齢の子供はもういないし、自分の心配だけしておけばいいので、本当に気が楽です。

断水対策に、お風呂にたっぷりお湯を入れ、早めに洗濯を済ませたら、あとはのんびりNetfilixでも観て過ごそうかな。