とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

花咲かG

気がつけば、九月。
先月末から今月初めにかけて、続けざまにお看取りがありました。
潮の満ち引きとか、月の満ち欠けとか、いろいろ言われているけど、たしかに続くときは続きます。
まるで皆さん、手に手を取り合って『どら、そろそろ行こかいね』と言い合っているみたいに。

昔の人は、川を船に乗って渡って行くイメージを持っていたようですが、本当に、そんな感じが腑に落ちる気がします。
船の席がある程度埋まったら、『じゃあ、出航』ってあの世に行っちゃう感じ。

何度も続けてお看取りに携わると、反動で生きて行く行為に意識が集中するのでしょうね、何はともあれ、ご飯をしっかり食べないといけない気がしてきます。
そう言えば、映画『おくりびと』でも食べるシーンよく出て来てましたっけ。
ブログの記事もご飯関係が多くなったりして。

というわけで、今日のお昼ご飯。

花咲かG

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地元のヤンキーが、酔っ払った勢いでつけたような名前の店。
場所も、山奥のさらに奥。
最後は離合できないような細い道を上がります。
意外とわかりやすいのは、曲がり道の角ごとに派手な旗が立っているから。
お店は、昔の民家を改装、と言うかそのまま建具を外して転用している感じ。
ここまでの見た目は、期待していいのかどうか、ちょっと微妙な感じがなくもないお店です。

そしてエアコンなしの自然の風の中、扇風機を回しただけの店内でいただくのは、なんと土鍋で炊いた熱々のカレー。

罰ゲームではありません。

本来は、オムライスが売りのお店らしいです。
ソースは、オリジナル。
手作りケチャップ、カレーなどなど。
トッピングも数種類。
卵はこだわりの無農薬。
しかも、黄身が白い(って文字で書くとなんか変だけど)特別な卵(餌が違うらしい)を使った、真っ白なオムライス通称“天使のオムライス”というのが、食べられます。
ちなみにお味は、普通のオムライスの方が美味しいらしい。
中身のライスもちゃんとスープで炊いたチキンライス、伊勢海老とオマール海老のお出汁で炊いたエビ入りライスの二種類から選択します。

というわけで、土鍋カレーはどちらかというとスピンオフ的なメニューらしいのですが、意外と注文する人多し。
わたしも、少々ヨタった精神に喝をいれたくて、こちらを所望してみました。

運ばれてきた時点で、グツグツ言ってます。
さすがに九月に入り雨も降って、そこそこ涼しくはなっておりますが、エアコン無し、扇風機のみの環境でこの熱々カレーをふうふう言いながらいただきます。
前回、ここのお店で頼んでた”タウン情報誌”君は、汗だくになって食べてましたっけ。

お肉はハッシュドビーフ風に細切れになって入ってます。
カレーのスープがちょっと和風ぽい。
ご飯は麦ご飯。
ところどころ土鍋に張り付いてお焦げが出来てたりしてます。
熱いので、一気に食べるわけにはいかず、ゆっくりゆっくりひと匙ずつ味わいながらいただきます。
このペースが、なんかいいのかな。

くたびれれた心が、ちょっと元気になるような気がします。

ごちそうさまでした。


店の裏は本気でイノシシが出てきそうな山です。