とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

どきどきした話〜その2

色々と忙しくも大変な在宅診療のお仕事。
良いところは、毎日、色々なところでお昼がいただけること。
おしゃれなカフェも行っちゃいます。

そういうおしゃれなカフェでは、よくママたちがママ友ランチを楽しんでます。
時には、聞き耳を立てているつもりはなくても、隣のテーブルの話が耳に入ってしまうこともある。
だって、すごく声が大きいのだもの。

そんな偶然耳にしてどきどきしてしまった話。

ママの話。。。。

うちの子、ずっと部活ハマってやってるのよ。
でさ、この前の県大会前?
顧問の先生がさ、いきなり、バリカン持ってやってきてさ。
『気合いいれるために、俺は坊主にしたぞ。一緒に坊主にするやついるか?』
って言ったわけ。
でね、うちの子にまず『XXどうする?』って言ったらしいの。
いきなり坊主って言われてもねぇ〜。
ちょっと引いちゃって『いや、俺はいいです』って言ったんだって。
次の子も断ったんだけど、一年生の子とかはさ、ノリがいい子がいて、『俺、坊主になりますって』答えたんだって。
そしたら、次々、俺も俺も、ってなって、うちの子ともう一人の子以外、みんなね、その場で坊主になったんだって。
その後すぐ、県大会の入場行進の練習するって話になってね、そしたら、うちの子ともう一人の子だけ
『お前たちは出なくていいから』
って言われて、外されたのよ。
ずっと、夏休みも全部返上して練習してきたのに。
信じられる?
そりゃ、坊主にしなかったから、ってはっきりと言ってないらしいけどさ。
ひどすぎない?

ママも相当頭にきてたんでしょうね、どんどん声が大きくなってくから、聞きたくなくても耳に入ってしまう。

結局、そのお子さんが坊主にしなかったことを理由に、試合にも出してもらえなかったかどうかは、不明でしたけど、聞いててどきどきしてしまいました。

話の感じでは、中学校での部活の話みたいでしたけど。
その顧問の先生、大丈夫かな。
いきなり坊主って。
最近は、子供の人権とか体罰とか、色々言われてるじゃないですか。
いくら、自主的に坊主にします、と言ったとはいえ、話の感じでは、周りの雰囲気が坊主にすることを強要していた、と言えなくもない。
その場で、坊主にしたらしいし。
ある日、突然、子供が坊主になって帰宅したら、『すわ、体罰か、いじめか???』って騒ぐ親御さんもいそうな昨今。
うるさい父兄の誰かが、経緯も確認しないままに直接、教育委員会とか、校長あたりに訴え出たりしたら、おおごとにならんとも限りません。
子供だって、その場のノリでは坊主にします、って言ったとしても、”本当は嫌だったけど、逆らえない雰囲気だった”ってこともあるわけで。
相当、生徒たちやその父兄から信頼を得ている先生でないと、できないだろうな。

”先生の望むように坊主にしなくて、その場を外された”、という話は、聞く限りでは心の痛む話ではあります。
私は学校嫌いだったし、学校で関わってきた教師の何人かからは、今思えば、『明らかに行き過ぎだよな』ということを言われたこともある。
当事者のお子さんが、そんなことで傷ついたりせず、今回のことを一つの成長の糧として、たくましく育ってくれると良いな、と思います。

とは言え、やっぱり大人になると、生活がかかっている分、坊主先生のその後も気になってしまうのでした。