とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

老母の終の住処


先週末、母親の様子を見に関東へ行って参りました。
八十を目前にして、幸いまだ元気な母でございます。
見てたら、シール包装された剥がしにくい端っこのぴらぴらしたとこも、ちゃんと摘んで剥がしてたし。
小銭もお財布からつまみ出せます。
こういう指先の動きって、意外とできなくなるお年寄りは多い。
皆さんもレジで並んだ時に、前のお年寄りがなかなか小銭が出せなくて、待っててイライラしたとかないですか?
他にも、買い物の時は必ずお札を出してて、お財布がお釣りの小銭でいっぱいになってるお年寄り、見たことないですか?

でもね、今はまだ元気だけど、いつまで元気でいてくれるかはわからない。

妹とも、あとでその話になりました。
妹としては、今自分の住んでいる近くに引っ越して来てほしいみたい。

我が家はもともと転勤族だったので、今の家もたまたま、父が最後に勤めていたところに近かったから、という理由だけで購入したもの。
それほど、住んでいる土地にこだわりはありません。
母自身も『こんなに長く住むことになるなんて、思ってもみなかった』と言ってましたし。

今ならまだ母も元気なので、引っ越しなどの面倒臭いことも乗り切れるのではないかしら。
歳とると、なかなか移動したがらなくなりますしね。
高齢になってから住むところが変わると、認知症が進んでしまって良くないって言うし。
実際に、子供世帯が年取った親を引き取った途端に、しっかりしていたはずのお父さん、お母さんが急に引きこもりになってしまったり、徘徊し出したり、問題行動を起こしたり、と言うのはよくある話です。

我が家もはるか昔ですが、祖父が亡くなったあとに父が祖母を呼び寄せたものの、関東の気候や暮らしにどうしても慣れることができなくて(言葉も通じないし)、結局、鹿児島に戻ってしまった、と言うこともありましたっけ。

父が亡くなった今、縁もゆかりもない(一応、娘である私はいるけど)鹿児島に母が来るはずもなく(言葉も通じないし)、やっぱり住みなれた関東で最後まで暮らしたいだろうな、と思う。
幸い、妹も二時間近くかかるとは言え、同じ関東エリアに住んでますし。

あと5年くらいは元気かなぁ。

その間に、決めなくちゃな。

そんなことを言っているうちに、今度は我が身の番、になるのだろうな。