とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

今回のトリノ感想とまとめ


今回、それこそ30年ぶりにヨーロッパに行ったのでしたが、思ったこと、感じたことを忘れないうちに。

ヨーロッパは、春に行くと良い(個人的感想)。

雨が降ったりと、お天気に恵まれないリスクもありますけどね。
それも経験のうち、ということで。
春は、ヨーロッパ全土の中学、高校の修学旅行の時期なのだそうです。
確かに、元気いっぱいの若者が集団で、歩き回ってましたっけ。
そのためどこの国の警察も、全土をあげて安全強化月間、みたいなことになるらしい。
そのおかげで、ジプシーやミサンガ売りも夏よりは控えめになってくれるので、私たち一般の観光客も、比較的安全に旅行できる。
中学生たちは確かに煩いけど、そんなの、どこの国だって同じ。
『何処も同じよの〜』、という感慨に耽るのもまた一興。
インスタ映えを狙って、おバカなことをしている彼らを眺めるのも、案外楽しいものです。

今回、しみじみ思ったのは、『何歳になっても旅行って楽しい〜!』ということ。
普段、仕事や用事がない限りは、家から一歩も出ない生活を好んでいるワタクシ。
だって、面倒臭いじゃないですか、いちいちお外着に着替えるのって。
天気がよければ良いで、日焼け対策とか面倒だし、悪ければ悪いで、そもそも出かけたくない。
むしろ、今日は出かけなくていいんだ〜と嬉しかったりして。

だけど、旅行はまた違うのですな。

普段と違う日常に身を置く。
違う時間、違う環境、違う食べ物、違う言葉。

そういうのって、なんだか身が引き締まる気がします。
普段だらけている分、喝が入る、というか。
別に、絶景を見るとか、特別な場所に入るとか、そういういかにも観光客がしそうなことをしなくても、やっぱり、普段とちょっと違った世界に身を置くだけで、気持ちがリセットされる気がします。

よく考えたら、長時間の飛行機だって、それなりに工夫すれば楽しかった。
何にもしない、出来ない空間で、ただひたすら座っているだけ、ど言うのも非日常ですものね。

また行ってみたいな、という気持ちが湧いてきます。

とはいえ、ヨーロッパの観光名所はどこもかなりの混雑が、予想されます。
昨今では、有名どころは何処も、数ヶ月前からの予約が必要らしい。
例えば、ダヴィンチの最後の晩餐とか。
どうしても観たいっ!と思う名画や、遺跡、名所があったら、事前に調べておいたほうがいいです。
今はネットで簡単に予約できます。
もちろん、日本語のサイトもあります。

そして、今の日本はなんでも手に入る国なんや。
ということも実感。
東京や大阪などの大都市なら、大抵のブランドはありますしね。
福岡だって負けてないし。
現地のスーパーマーケット”Eataly”も、普通に東京&大阪には入っているそうな。
しかもいざとなれば、ネットもあります。

実際、ミラノで息子がスニーカーを買ったのでしたが、免税手続きをして、だいたい15,000円くらいのお買い物でした。
帰国して、息子が何気に楽天で見てみたら、同じものが15,400円(送料別)なり。
送料分がお得だった、というだけのこと。
それも、免税手続きやらなんやらの面倒な手間をかけてのことです。
娘も『ミラノでなら、あのミュウミュウのお財布、私でも買えるかな♪』、とるんるんして(それで、わざわざプラダ美術館に行きたかったのらしい)お店に入ってましたが、結局、『あまり変わらん(`・Θ・´)』と言って、そそくさと出てきた。
本店だからと言って、特別種類が多いとか、お安く買える、ということは無い。
いっそ、楽天でポイントキャンペーンの時に買うほうが、なんぼかお得。

そんなわけで、現地に行ったとて、お買い物もそれほどお得感はないし、何より片言の外国語で買い物をするのも、それが楽しい人は別として、けっこうしんどいものです。

そして、観光名所はジプシーやらミサンガ売りやらがうようよしてるし、先述したように予約してないと見られない作品もある。

そうなると、わざわざ長時間の飛行機や待ち時間に耐えて、時差ボケに眠い目をこすりながら行く理由、それは非日常感、ということに。

そう考えると、日本に来る外国の人たちが何を求めて我が国にやってくるのか、なんとなく想像できる気もします。
私たちは、イタリアの石畳の道や石造りのビルが立ち並ぶ街並みが珍しかったけど、そういうものが生まれてからずっと当たり前、の人たちには、小さな家が所狭しと立ち並ぶごちゃごちゃした日本の街の風景が、面白い、のかも、とかね。

そういえば成田空港で、同じ飛行機には日本人の旅行客もたくさん乗っていたのでしたが、手荷物受取場で、ある日本人女性(ヨーロッパ在住?)が、
『さっきね、早速トイレ行ってきちゃった。もう何年振りかしら、日本のお・と・い・れ♡』
『やっぱり違うわよね〜』
と話をしてましたっけ。
ネットの記事を読むと、海外の人にとっても、今や日本のトイレは、ぜひ体験すべきものの一つ、らしいし。

ちょっとしたことが違う生活、たまにはしてみると、楽しいのだな、と思ったのでした。