とりあえず始めてみます老いじたく

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ミス・フィッシャーの殺人ミステリー 第12話&第13話


出典:Netfilix.com



第12話:暗闇で殺人ゲーム
ミス・フィッシャーの従兄弟ガイ・スタンリーが結婚することになり、婚約披露宴の打ち合わせのために、プルーデンス叔母の昼食会に招かれるミス・フィッシャー。
ところが、スタンリー家のメイドのマリーゴールドが死体でスタンリー家のプールに浮いていたため、昼食会は中止。
当然のように駆けつけるミス・フィッシャー。

ガイは道楽者で性的逸脱があり、道徳観にも少々問題がありました。
厳格で、多分にスノッブな母に対する反動、でしょうか。
ガイの婚約者イザベラはイギリスの名家の出身のようですが、ガイと気があうだけに、こちらもかなりぶっ飛んでる。
どうやら彼女の言動が原因で、スタンリー家の使用人が次々と辞職していました。
嫁姑問題は、時代、国籍を問わず大変です。

イザベラとガイは、メイドのマリーゴールドを誘惑して、三人で際どいプレイを楽しんでいました。
使用人達が次々と辞めてしまってたのも、そのせいでした。
この時代オーストラリア人の方が、イギリス人より道徳的だったと言いたいのかしら。

ガイとイザベラに、ちやほやされて調子に乗ったマリーゴールドは、自分もイギリスに一緒に行くつもりでした。
けれども、そんなつもりは毛頭ないガイとイザベラは、そんなマリーゴールドを持て余してたらしい。

使用人達が辞めてしまったため、手伝いにミスター・バトラーやセス達を貸し出すミス・フィッシャー 。

スタンリー家には知的障害者のアーサーがいました。
アーサーはガイの兄(?)。
アーサーの言葉から、マリーゴールドを殺害したのがミス・フィッシャーの妹ジェーン誘拐の犯人と同一人物であることが示唆されます。
実は、ミス・フィッシャーの妹が誘拐された事件の時も、アーサーは犯人を目撃していたのですが、障害のためうまく証言できなかったのです。

さて、完全無欠の執事ミスター・バトラーには、唯一というべき欠点(?)がありました。
甘いものに目がないのです。
ミスタ・バトラーは、ガイが持ち込んだチョコレート菓子をお茶のお供にと、つまみ食いしてしまいます。
チョコレートには、ハシシが焼きこまれていました。
品行方正なミスター・バトラーが、はっちゃけているシーンはなかなか楽しい。
セスとバートに捕獲され、家に連れ帰られるミスタ・バトラー。
もう使い物になりません。

それでもなんとか、婚約披露パーティーが開催となります。
ガイとイザベラの希望で仮装パーティです。
様々な状況証拠のせいで、マリーゴールドとジェーンの事件の犯人と目されてしまうアーサー。
際どいところで、ミス・フィッシャー達に発見された養女ジェーンは無事、セス達が家に送っていきます。

一方、フォイルが死んだと信じられないドット。
コリンズ巡査の尻を叩いて、詳細を確認させます。
フォイルの母もまた養母で、里子虐待で服役していました。
(それで、フォイルの性格が歪んだのでしょうか)
さらにフォイルの脱獄未遂と前後して、連絡が取れなくなっていました。
フォイルの遺骨を手に入れ、調べるドットとコリンズ巡査。
どうやら、焼かれたのはフォイルではなくその養母じゃないか、との疑惑が。
養母は義眼をはめていて、ガラスの燃えかすが遺骨に含まれていたのです。
DNA鑑定などない時代。
これだけわかっただけでも、でかした、グッジョブです。
ドットとコリンズ巡査の粘り勝ちですね。

真犯人がアーサーではなく、フォイルだと判明したものの、すでにフォイルはミス・フィッシャーの家に入り込んでいました。
この時代、きちんとした話し方とそれなりの服装をしていることで、人々はすぐに信用してしまったのだ、とわかります。
すっかり信用して、フォイルにお茶を振る舞うジェーン。
歴史の話なんかして、ちょっと背伸びしてますな。

ここで、偶然、ハシシのせいで眠り込んでいたミスタ・バトラーが目を覚まして、キッチンにやってきます。
際どいところで助かったジェーン。
そして、最終回へと話は続く。

今回ロビンソン警部補は、どうやら離婚争議を抱えているらしく、いまいち冴えない。
てか、とうとう離婚するんだ。
長いこと別居してたみたいだしね。
ミス・フィッシャーとの関係も、どうなっていくのかしら。





第13話:メムセス王の呪い

今回は、前回からの続きです。
フォイルにやすやすと侵入されて、発狂寸前のミス・フィッシャー。
電話回線切られてたけど、もう修理が済んでます。
時間経過的には翌日っぽいのですが、そんなに早く修理出来るものなのかしら。

さて、セスとバートの車に残されていたショップカードからフォイルの骨董品店へ向かうミス・フィッシャーとドット。
店主アルバートは、奇妙な方法で殺害されていました。
死体には、両方の鼻の入り口に出血の跡があるのみ。

やっぱりロビンソン警部補に、現場から追い出されるミス・フィッシャー。
ところが、フォイルが残したと思われる写真を見つけます。
フォイルは本物の元大学教授で、考古学を教えていたのです。
写真にはフォイルの学生達四人が写っていました。
そして写真をドアに打ち止めていた道具が、凶器と判明。
フォイルは、ミス・フィッシャーをあからさまに挑発しているようです。
同じような傷のある死体が見つかり、どちらも鼻の奥に古代のタグ(みたいの)が埋め込まれていました。
被害者の二人は、フォイルが残していった写真の中の人物と判明。
もう一人ジェームズは市の戸籍係でした。
残りの二人はテレーザとローズ。
ローズは、フォイルの後釜として大学の考古学教室の教授になっていました。

フォイルの誘拐事件の再調査を開始する、ロビンソン警部補達。
フォイルは、大学の学生達を連れてエジプトへ発掘調査に行き、そこでどういうわけか、自分はメムセス王の生まれ変わりだ、と信じ込んでしまったのでした。
そして、彼が完璧に冥界へいくために、四人の少女が必要となるらしい。
自分と同じ誕生日の少女達です。
ところが、4番目の少女マートルの時に、フォイルの犯罪に気がついた当時のフォイルの学生テレーザ・カヴァーリが、少女を救出。
彼女の匿名の手紙で、フォイルは逮捕されました。

テレーザの居場所を探す、ミス・フィッシャー。
苗字からカソリックだと、あたりをつけるミス・フィッシャーとドット。
テレーザはフォイルの学生でもあり、恋人でしたが、フォイルの犯罪を防げなかったことから、贖罪のために修道女となっていました。

ここで、オーストラリア兵がエジプトから持ち帰った指輪が出てきます。
その指輪は、持ち主がメムセス王である、と証明するものでした。
オーストラリア兵が、婚約者への贈り物に持ち帰り、その後未亡人となったその婚約者が、換金のために骨董品店に持ち込んだのです。
オーストラリア兵が、第一次大戦でエジプトまでも行っていたのがわかります。
今回のフォイルの脱獄は、その指輪を使って自分の思う儀式を敢行するためでした。
(前回の時は、指輪無しでもいいや、と思ってたのかな?)

その辺りが判明したところで、ジェーンが連れ去られます。
家に配達される牛乳に、薬が仕込まれていたのです。
その薬、命に別状はない(?)けど、体が麻痺して動けなくなり、ぼんやりしてくる。
しばらくすると、効果は切れて動けるようになるらしい。
飲み物に混ぜて経口で投与できる。
熱い紅茶に入れても変性しない。
牛乳などの配合変化も無し。
みんな抵抗なく飲んじゃってるところ見ると、無味無臭なんだろうな。
フィッシャー家の全員が、同じように倒れているところからすると、投与量も適当で良いらしい。
こんな便利なお薬、あったら医療現場でどんなにか役に立つでしょう。
などというつまらんツッコミは、置いておいて。

フォイルの誘拐事件と、その関連事件を調べていたロビンソン警部補とミス・フィッシャー。
フォイルの狙いが、フォイルと同じ誕生日の少女であったことに気づきます。
戸籍係のジェームズが、協力していたのでした。
さらにミス・フィッシャーの妹ジェーンの誕生日は、実はフォイルと同じではなく、ミス・フィッシャーの父親が間違えて登録したこと、本当はミス・フィッシャー自身が、フォイルと同じ誕生日の少女であったことが判明。
フォイルは、ミス・フィッシャーのつもりでジェーンを誘拐しちゃったのかな。

フォイルが連れ去った養女のジェーンは、もちろん誕生日が違います。

どうやらフォイルは、この際、少女じゃないけどミス・フィッシャーで儀式を完成させるつもりのようです。
戸籍係は殺しちゃったし、新たに条件に合う少女を誘拐するのも大変だしね。

ミス・フィッシャーの安全を確保するため、あえてミス・フィッシャーを投獄するロビンソン警部補。
獄中でフォイルの共犯者が、フォイルの跡を継いだローズ教授であることに気づいたミス・フィッシャーは、ロビンソン警部補に危険が迫っていると気づき、ドットの協力を得て脱獄します。

柄でもないのにコリンズ巡査に銃を突きつけて、ミス・フィッシャーを脱獄させるドット。
途中で泣いちゃったりして、可愛い。
コリンズ巡査も、ドットに合わせてくれて良いやつです。

ロビンソン警部補は、ミス・フィッシャーの懸念通り、ローズとフォイルにやられて、ジェーンとともに地下の倉庫に閉じ込められていました。
ローズの目的は、フォイルに協力すると見せかけてフォイルの業績を独り占めするついでに、どう考えても言動がおかしいフォイルから逃れるためでした。
逆らうと自分も殺されかねないしね。

閉じ込められた倉庫から抜け出すに当たって、ジェーンの歴史好きが役立ちます。
ミイラと一緒に閉じ込められてても、意外と落ち着いてるジェーン。
さすが、度胸が座ってます。

ミス・フィッシャーの煽りで、ローズとフォイルが仲違いし、どさくさに紛れて、ミス・フィッシャーが反撃。
そこにロビンソン警部補が駆けつけて、とうとうフォイルは捕まります。
さらに、ジェーンたち少女の埋められた場所も判明。
際どいところで倉庫を脱出し、ミス・フィッシャーを助け出したロビンソン警部補。
いつもぴったり撫で付けてる髪が乱れてて、なかなか良い感じ。
ミス・フィッシャーをお姫様抱っこして、大活躍です。

ミス・フィッシャーの殺人ミステリーシリーズは、ここでファースト・シーズンが終わり。
セカンド・シーズンでは、とうとう独身に戻ったロビンソン警部補の動向もさることながら、なかなか順調なコリンズ巡査とドットの仲も興味あるところです。