とりあえず始めてみます老いじたく

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ミス・フィッシャーの殺人ミステリー シーズン2 第五話&第六話


出典:Netfilix.com


第五話:殺人ア・ラ・モード
今回は、華やかなファッション業界。
20世紀初頭のオーストラリア、メルボルンは大都会なので、それなりに上流階級御用達のサロンもちゃんとある。
マダム・フルーリのサロンでドレスをあつらえているミス・フィッシャー 。
ついでにドットもスーツを作ってもらった(?)のかな。
当時の服は全て仕立てものだったので、たいそう高価だったそうな。
なので、使用人の服は雇い主の管轄だったらしい。
お古をもらう使用人もいて、どっちが主人かわからないこともあったから、メイドさんは制服を着ることになっていたとか。
そういえば、ドットも最初のお屋敷では地味な制服着て頭になんか白い布巻いてたっけ。
今や、ミス・フィッシャーの助手ですからねメイド服を着るわけにはいかないので、スーツを作ってもらったのかな。
キャリアウーマン風で似合ってます。
最近、とみにぽっちゃりしているドット。
ふっくらした体形が、健康的で可愛い。

さて、シャンパンをの飲みながら優雅にお洋服を試していると、悲鳴が。
サロンのお客の一人で、かつスポンサーのミセス・ワイルドが死体で発見されたのです。
高価な黒真珠が消えてました。
残った一粒の真珠を発見して、シェイクスピアの引用をしあうミス・フィッシャーとロビンソン警部補。
教養があるって楽しいね。

さて、紛失した黒真珠を探すためにサロンのスタッフやお客の身体検査を行うことに。
女性の警官が、オーストラリアに四人しかいなかった時代(でもゼロじゃないんだ)なので、ミス・フィッシャーとドットが担当することに。
『私の検査は誰がするのかしら?』
と言われて、少々嬉しそうなロビンソン警部補。

被害者のワイルド夫人には、息子に見えるくらい若い夫がいて、そいつがまた女好き。
ハウスマヌカンのジェヌヴィエーヴと不倫している、と疑われていました。
さらに、サロンのシモーネ・フルーリと妹のルネとは経営方針についてもめていました。
ロビンソン警部補が、フルーリ姉妹はフランス人だから、暴力も辞さない的なことを言ってます。
アガサ・クリスティの登場人物も、年中、国籍差別的な発言してますね、そう言えば。

関係者たちが南署で、事情聴取を受けている間に、あれこれ探っているミス・フィッシャー。
ドットのアイロンについての知識が役に立って(当時のアイロンはなかなか冷えなかったんですね)、お針子バイオレットのアリバイが怪しいことが判明。
さらに、デザイナーのレネも嘘をついてました。

今回、コリンズ巡査はジェヌヴィエーヴにすっかり見とれてて、ドットは御機嫌斜め。
コリンズ巡査としては、奇抜なデザインのジュヌヴィエーヴのドレスに気を取られていただけなんだけど(キラキラしているものに目が行く子供と一緒ですね)、ドットのきていたブラウスの色が答えられなくて、ドギマギしたりするもんだから、ますますドットを苛つかせてます。
そのあと、必死で思い出して、わざわざ言いに来るあたり真面目ですな。
だけど、『私の着てる服の中でどれが一番好き?』
と聞かれて、『初めてあった時の服』って答えちゃって、また地雷踏んでます。
それじゃ、メイド服好きの変な奴やん。

調査も兼ねて、ドットのイブニングドレスを作りに行く、ミス・フィッシャー。
ジェヌヴィエーヴが受付してます。
仕事と割り切って、嫌いなジェヌヴィエーヴにお愛想を言うドット。
ミス・フィッシャーが捜査している間、デザインについて相談しているドット。
ルネと、きゃっきゃ言って楽しそうに相談してたのに、横入りしたシモーヌからは『スーツが、あなたのスタイルよ』とダメ出しされてショックを受けてます。
ドレスが着られる階級じゃないって、暗に言われて(?)涙ぐんでる。
ひどいよね、マダム・フルーリ。
誰が何着たって、いいやん。

フルーリ姉妹の帳簿から、顧客情報を手に入れ、上流階級のご婦人たちのゴシップ収集にいくミス・フィッシャー。
ドットも同席しているのは、ミス・フィッシャーの助手として信頼されているのでしょうね。

サロン・フルーリは、予約のキャンセルがあったり、デザインが時代遅れと言われたりと、評判が落ちていました。
シモーヌは、昔ながらのオートクチュールにこだわり、妹のレネは、大量生産の既製品に方向転換したがっていました。
噂話のついでに、最近、泥棒に入られて宝石を取られたと言う話をする夫人たち。

お針子のバイオレットは、サロンのドレスをコピーして、他に横流ししてました。
横流ししていたドレスは、実はレネのデザインで、パリの有名な服飾ブランドに送られる予定でした。
レネは頭の固い姉に愛想をつかして、新しい顧客を開拓することにしたのです。
横流しのドレスを、こっそり手に入れるミス・フィッシャー。
ドレスには盗まれた宝石が縫い込まれてました。
どうやら、宝石泥棒と密輸入も関与していそうです。

犯人を捕まえるため、自分のエメラルドを囮にするミス・フィッシャー。
この辺りがお金持ちのお嬢様らしい。

犯人は、ジェヌヴィエーヴでした。
実は凄腕の泥棒で、フランスのファッション業界にコネがあると言ってサロンに入り込み、実は上流階級の宝石を値踏みして泥棒に入っては、ドレスに縫い込ませてフランスの共犯者に送っていたのでした。

ところが、ワイルド夫人に夫と浮気していると疑われたのを、泥棒がバレたと思い込んで、殺してしまい。
さらに口封じに共犯者のバイオレットも始末。

『いよいよサロンを閉店しないともう駄目だわ』と言うシモーヌに、『私が投資者になるから』と説得するミス・フィッシャー。
そして、満を辞して上流階級のご婦人を集めたファッションショーが開かれます。
パリコレならぬ、メルコレ。
多分、裁縫はドットがやったのでしょうね。
お疲れ様です。
モデルとして、ミス・フィッシャーはもちろんのこと、ドットもドレス着て登場。
何気に招待されている、ロビンソン警部補とコリンズ巡査。

そういえば、捜査の過程でミス・フィッシャーがちゃっかり撮影したドットの写真は、コリンズ巡査の手元に。
おそらくロビンソン警部補経由でしょうね。





第六話:殺しの標的

フットボールシーズンが始まりました。
試合後、戦勝祝いの最中、アボッツフォードチームの監督マクリーンの帽子が盗まれます。
メルボルンチームのサポータであるバートに依頼されて、クラブにやってきたミス・フィッシャー。
ところが、シャワールームでキャプテンのハリー・ハーパーを首吊り死体で発見。
しかも、その死体には頭を怪我してたり、両手首に怪我の跡があったり、足の裏に火傷の跡があったり、と不審な点がいっぱい。
おまけに、ウエスト・メルボルンのチームマフラーが首に巻かれていました。

概ね住んでる地域で、応援チームが違うらしい。
バートの相棒セスはウエスト・メルボルンチームでした。
ちなみに、ミス・フィッシャーはコリンズウッド。
ドットはウエスメルボルンでしたが、コリンズ巡査と付き合ってからはアボッツフォードに趣旨がえ。
コリンズ巡査は、今回のごたごたでアボッツフォードファンを辞めたくなってるみたい。
ロビンス警部補はアボッツフォード?。

とにかく、フットボールが関わると男どもは熱くなるようですな。
バートはカッカしてますね。
ハリーは、ウエスト・メルボルンチームから移籍したばかりでした。
元のチームメイトや新しいチームメイトとの軋轢があったようです。

捜査には、ロビンソン警部補の元妻とその夫シドニーフレッチャー(アボッツフォード)や元義父(ウエスメルボルン)もやってきて、かき回されるロビンソン警部補。

ところでマクリーンの帽子を盗んだのは、ウエスメルボルン・チームのキャプテンのスタン・ベインズ。
エスメルボルン市場で、野菜を売っているポピーを使って盗ませたのです。

ロビンソン警部補の元妻ロージーの新しい婚約者シドニーは、ハリーの雇用者でもあったので、ハリーの追悼式を主催します。
実は、ハリーをアボッツフォードに引き抜いたのはシドニーでした。
気まずいロビンソン警部補の代わりに、お葬式に参加するミス・フィッシャー。
そこで、セリアと副キャプテンのヴィンス・バーロウが不倫していたことを突き止めます。
ハリーが死ぬ前日、セリアは離婚を申し出ていました。
さらに、スタン・ベインズに話しかける女性を発見。


そこに、ミス・フィッシャーに告白をしたいと言い出したスタンが殺され、額に297数字が刻まれてました。
なんか猟奇な話になってきたな。


マクリーンの犬にアレルギーのあるドット。
ハリーの死体に使われたマフラーを触ったミス・フィッシャーの手袋を扱って、アレルギー症状が出ます。
ハリーの死体にマフラーを巻いたのは、マクリーンと推理するミス・フィッシャー。
マクリーンを問い詰めると、戦勝パーティの時にハリーが書き置きを残して首を吊っているのを発見したと告白。
死体を偽装して、ウエスメルボルン側の仕業に見せかけようとしたのでした。

マクリーン監督は、怪我をした選手にアイシング治療を行なっていました。
真犯人が、アイシング用の氷塊を使った、時間トリックを使ったことが判明。

エスメルボルンのクラブで、ポピーと一緒にいた女性が、葬式でスタンに話しかけた女性と同一人物と気づいたミス・フィッシャー。
女性を探し出しすと、彼女はウエスメルボルンチームの看護師でした。
2年前にギブス監督の娘がハリーに弄ばれて妊娠し、中絶しようとして失敗、亡くなったことを知ります。

スタンは当時のハリーの共犯者でした。
今回の事件はギブス監督の復讐でした。

さて、ミス・フィッシャーは、冒頭でフットボールは見ないと言ってましたが、それはお母さんが応援チームを勝たせるため、相手方の選手にお酒を盛ったから、だそう。
ミス・フィッシャーのルール軽視傾向は、お母さん譲り?
そういえばシーズン最初の方でも、ミス・フィッシャーのお母さんはお父さんと駆け落ちした、みたいな話をされてましたっけ。

監督が殺人罪で逮捕されようが、キャプテンが殺されようが、とにかく試合はやるらしい。
仲良く並んで試合観戦に来たミス・フィッシャーとロビンソン警部補。
なかなかいい感じ、でございます。